こちらは市街からバスで10分ほどのところ、池上中学というバス停の目の前。なのでバス ストップ(←スペース入ります)。バスは案外な乗車率の高さ、しかもみなさん揃って池上中学で降りる。ずいぶんと利用客の多いバス停だなぁ……と思っていたら、近くに有名な菖蒲園があるそうで、そのお客さんでした(ちなみに市の花はハマユウ)。
さてバス停前のバーガーショップ、入ると中は真のお手製、ログハウス風。木のベンチ、木のテーブル、木のカウンター、そして鞍馬のように背の高い、木のカウンター席――みんな手造り! 唯一天井のみが未処置、安い飲み屋か古本屋みたいでやや減点。入口と奥の窓を開け放って風通し良くした店内に、心地好い初夏の微風がそよとすり抜けてゆく。さらに壁の扇風機2台が首を振って、この日の暑さを(と言っても大したことなかったけど)和らげている。BGM――無音。だが奥には立派なDJブースがあり、夜にはブルースのライヴもやる。コロガシ(床置き用モニタースピーカー)が積んであり、柱にはなんとスピーカーが縄でくくりつけられている。
店はバンダナ巻いてお店のオリジナルTシャツ着たお母さん一人。佐世保を思い出す。バーガー類18品、400円を超えるモノはない。トッピングも体系化されている。他にタコス、クレープ、チャーハン・丼モノまで。チーズバーガーは290円だが、自家製ミートソースを使ったBSバーガー¥340にチーズ¥30をトッピングして¥370のBSチーズバーガーを。薄〜いコーラを飲みながら。
オモテに「浜田パン」というパン屋のパン箱が置いてあったが(創業明治27年、横須賀では有名なパン店)、ソコのモノであろう表面何もないバンズ。裏も"底"もよく焼かれており、サクサクッとして美味しい。中はトマト、BSソース、オニオン、チーズ、パティ、レタス、バンズ(heel)。穏やかな味の自家製BSソースは特に強い主張も無いが、しかしもちろんレトルトなニオイなど一切しない。四角いパティはつなぎ使用の合挽きでハンバーグ味。レタスの折り畳み方が見事。別段強烈な押しも仕掛けもないバーガーだが、それでも最後の一口が妙においしかった。
「ハニービー」同様、額相応・手ごろなサイズ。整った、あるいは日々作り慣れた印象を受ける。クレープ、フランクフルトなどとともに昼間は中学生のおやつに、そして夜はブルースの生演奏が似合うバーの酒のつまみにと、一日中それなりな数が出ているのに違いない。ぜひ中学生には安いからと言って某Mのバーガーなど食べないでもらいたいものだ。お母さんの愛情がたっぷりこもった手作りバーガーがあるのだから。
§ §
外人さんもやって来る。本気で日本語が話せないらしく、注文時片言すら出てこない(と言ってもメニュー自体すべて英語なワケなのだが……)。が、コレに応じるお母さんもまた英語は話せないらしい。すぐ目の前がバス停だけあって、4〜5分おきにプシュー……というバスの気配がするので、長居しても飽きることがない。
2005.6.12 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 20:41
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横須賀編
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