店の入口に以前ウチで飼ってた愛猫とおんなじキジネコが丸まってたもんだから、店入るなり独りきりでホットドック作ってたマスターとネコの話を始めてしまった。マスターからすりゃあ(多分)久々入ってきた客がなにやら突然、猛烈な勢いでネコの話をしだした――ってトコかな? 注文頼むまでに5分費やす。
2005年01月09日
2005年01月05日
# 027 The Maple Leaf [渋谷]
スポーツバーという分野はいつごろ確立し、広まったのだろう?なんとなく2度のワールドカップ(もちろんフランスと日韓、およびその予選)を通じて次第に定着していったように思えるのだが、大画面プラズマスクリーンに映し出される試合の経過に手に汗握りつ、ときに歓声ときに嘆声、そして涙!涙!その場に居合わせた見ず知らずの人たちと強い一体感を共有しつつワイワイガヤガヤ盛り上がる――こんな感じで新聞朝刊一面下のトップ記者のオッサンが書く文章とは差別化図れてる?――もちろん国内外のサッカーのみならずNFL、NBA、MLB……あらゆるスポーツ中継が流れる。初めて行ったときはMLB・ワールドシリーズ第4戦、レッドソックスが優勝を決めた試合のダイジェストを、元日に行ったらサッカー天皇杯の決勝を生でやっていた。
コノ店のサブタイトルはカナディアン・スポーツバー&グリル――カナダから取り寄せた木材をふんだんに使った、暖かみのあるウッディな店内。壁にはホッケーチームのユニフォーム、スティック、スノボ。窓には真っ赤なカエデの国旗と日の丸。店に一歩足を踏み入れると、そこは国外。初めて来たときはちょっとだけビビッたものだ……店員含めほとんど外国人。周囲で交わされる会話は基本的に英語98%と思ってよい。白人男が下あご突き出し、瓶だけクイと傾けてビールをラッパ呑みしてる(わかる?)――でもアンタ、そのラベル一番搾りだぜ!(何か違う……)とにかく辺り一面サラウンドで英語!しかし!!オーダー取りに来る坊主頭の兄ちゃんはその辺の居酒屋チェーンのバイト張りに流暢な日本語で注文聞いてくれるから大丈夫。あと日本人の女性スタッフも一人居るし、キッチンを守っているのもどうやら日本人の模様。しかしそもそものコンセプトとして半ば外国人に向けられた店らしく、フライデーズやハードロックカフェ以上に外国人遭遇率は高い。
実は過去3度行って3度とも全く同じオーダー……ギネスのハーフパイントに炭火焼チェダーバーガー\1,100しか頼んだことがない。ココの特長はなにしろプレートの充実ぶりにある。まあ見てのとおりプレートの半分はオープンフェイススタイルのバーガー上下、1/4はフレンチフライ、残る1/4がサラダなのだが、そのサラダときたら!ブロッコリーにグリーンアスパラ、パプリカ、オリーブ……まぁ豪華、充実!昨年来「不要に思えてならない」と言っていた付け合わせだが、こんなサラダ付きなら大歓迎!ボリュームもたーっぷりで、このバーガーの1,100円ははっきり言ってお得!ギネスとあわせてたったの1,600円!おまけにスポーツ中継まで観れちゃう!!
中身はまずレタスが来て輪切りのオニオン、ピクルス×2、トマト、程好くとろけたチェダーチーズ、そしてパティ――スポーツ中継中は実況音声が、中継のないときは音声なしの録画映像に有象無象のイマドキBGMがけっこうな大音量で流れる店なので、これまで一度も気付かなかったのだが、元日に行った折、曲間の静寂にペタペタいう音がキッチンから聞こえてくるではないか……ココもパティは手でこねてる!ただこのパティ、さほど柔らかくはない――と言うか、私の好みでゆくとちょい焼き過ぎかな?(もっとも外国人の舌を優先させている――という説も有り得るが)……初めて食べたときはそれなりに柔らかく感じ、好印象を持ったものだが、2度3度と行くに連れ、だんだん焼き方が強くなっていってるように感じられる。今度頼むときは焼き加減をオーダーしてみようか。甘酸っぱいピクルスはいいアクセント。ケチャップ&マスタードは必要かな。バンズはあまりに普通。派手な中身に比べるとやや物足りないか。
まぁそんなこんなで、文章の長さが物語るとおり、まったく嫌いな店じゃない(←ニホンゴムズカシイネ……)。パティがふたたび柔らかさを取り戻すことを切に願いつつ――。とは言えVAIO相手に独りぼっちでホームページの文章打ってる……てぇのは正しい使い方ではないやネ。自分より英語堪能なお友達連れて、イザイザ!!
※こちらも気付いたら閉店。う〜ん……ポール・サイモン以上に時の流れを感じる今日この頃……(2007.7.7)
2005.1.5 Y.M
2004年11月28日
# 022 Baker Bounce [三軒茶屋]
三茶シリーズvol.2。東急田園都市線三軒茶屋駅から茶沢通りを代沢十字路方面へ7、8分。「ERIC'S」よりは歩かない感じかな? しかしERIC'S以上に住宅街の只中に入り込む。店前の道路はクルマがすれ違える広さなので、なんでココに? 感は少ない。なにせホームページが見事でして、それ故もっと大きな店を想像して行ったのだが、思いのほかこじんまりと間口狭く、ウナギの寝床。
フレッシュネス的店内。(材は細いものの)梁による見事な空間構成。ペールグリーン(←多分……)に塗られた壁。陽気なブギウギやブルースがゴキゲンに流れる。店員は全員スタッフTシャツを着、首に赤いバンダナ、頭に黒いベレー。玄関マットも店のロゴをあしらったもので……金かかってるなぁ。卓上――マスタードはFrench's だが、ケチャップは透明な小瓶に小分けにされ、置いてある。
チーズバーガー¥997、チェダーで(Cheddar or Swiss)。付け合せのフレンチフライ、コールスローは付け合わせの名にふさわしい少量適量。この店ではオープンフェイススタイルと呼ぶ、例の上下に別れた状態で登場。中身はレタス、オニオンスライス、トマト、チーズ、ピクルス……と言うより"きゅうりの漬物"って形状のピクルス。そしてパティ。ぱたりと上下重ねると、まぁバンズのツヤツヤ感がまた見事! 最近こういうツヤツヤ系が好みになってきた。レタスの上にはタマゴサンドで使う、ゆで卵を砕いてフィリング状にしたもの(コレ調べたけど、どうも決まった呼名がないようなのネ)が少量。
さてこのパティだが「既製の挽肉を使用せず牛肉の各部位をブロックの状態から切り分け、 手作業によりミンチにし、炭火で焼き上げ……」例えれば居酒屋メニューに牛すじ煮というのがあるけど、あんな食感の肉を束ねて固めた感じかな? コレは美味しいゾ! ひき肉でないので特有のクサミがなく、代わりに"肉"の旨味たっぷりの肉汁溢れるジューシーなパティだ。しかもそれほどしつこくない。肉汁をよく吸ったバンズとの密着感もまた格別! 通常無い食感ということで一食に値する。
野菜陣も魅力的だ。立体的なアクセントをもたらすレタス&オニオンのこのシャキ感! タマラン! ピクルスは肉と野菜の間に潜んで、時折美味しい顔を覗かせる。パティから零れる肉汁はあなたの脂ギラギラなこってり心を満たしてくれるだろうし、新鮮野菜の歯ごたえはヘルシー派をも納得させるだろう。主張の強いもの同士が同居しながら見事にバランスのとれたバーガーだ。帰宅後サイトを見返して知ったんだが、あのケチャップ、2日かけてじっくり作った自家製ケチャップだったのだ。しまった……いつもの習慣でついかけずに食べてしまった……!
§ §
帰り際にちらっとキッチンを見たら、鉄板のヨコに網が……あいつで焼いてるのかぁ、あのリーゼント頭のチーフが。
→ # ベストバーガーショップ'07
# Baker Bounce のベーコンチーズバーガー extra ガーリックサルサ
# Baker Bounce のRED EYE BULLによるプレーンバーガー
# Baker Bounce [三軒茶屋] のベーコンチーズバーガー
― shop data ―
●三軒茶屋本店
所在地: 東京都世田谷区太子堂5-13-5
東急田園都市線・世田谷線 三軒茶屋駅歩8分 地図
TEL: 03-5481-8670
URL: http://bakerbounce.com/
オープン: 2002年8月5日
* 営業時間 *
ランチ: 11:30〜14:30LO
ディナー: 17:30〜22:30LO
土曜日: 11:00〜22:30LO
日祝日: 11:00〜21:30LO
定休日: 火曜日(要確認)
●東京ミッドタウン店
所在地: 東京都港区赤坂9-7-4 D-B113
都営大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅歩5分 地図
TEL: 03-5647-8311
オープン: 2007年3月30日
営業時間: 11:00〜22:30LO
定休日: 無休(※元日を除く。要確認)
2004年11月22日
# 020 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林]
駅で言うと東急世田谷線若林……になるのかな?三軒茶屋から世田谷通りを環七方面へ向かって歩くこと10分弱、通り一本入った目立たぬトコロにある。商店街の外れというならまだわかるが、きっと一通に違いない(ところが左に非ず)狭い路を隔てたお向かいも、そしてお隣も普通のおウチ。住宅街のマンション1F。ただちょい手前にちょい気になる和食処がポツとあったりするので、所謂隠れ家的紹介のされ方をされるであろう立地。どうして知ったかって言うと、そりゃあーもーネットの力よ!
来店時の客:ゼロ。滞在中:イートイン1、テイクアウト2。退店時:ゼロ――。珍しく2個食べる(理由はこの後すぐ!)。
まずは店の名を冠したエリックスバーガー、270円!(←理由)ワォ!安っー!(すっかり高級バーガーに慣れ切っとる)。さして広くもない店内&キッチンなのに(それでも客数&従業員数を思えば広いか)、注文頼むと誰に聞かせるんだかレジ脇から伸びるマイクに向かって復唱する不思議。
ココはバンズがふわっふわ――他サイトでもそう紹介されているので、できたら避けたい表現だったのだが、やはりどうしてもそう言い表すよりほかない――押すと下に沈んで弾力でまた戻ってくる柔らかさ。表面ケシの実だらけ(あまり好みでない)。あと下のバンズ、多分意図的にちょっと傾斜つけてるよネ?
中はマヨ、レタス、ケチャップ、マスタード、ミジンに切ったオニオン――シンプルな構成。パティは薄くヨコに平ぺったい――こういうパティを以後わらじ系と呼びたい。パティの薄さと質感はマックに近い?……なんて言うとマックと一緒にすな!と怒られそうだが、その通り、断じてマックのようにドライではなく、さりとてジューシーでもない。かぶりつく間際、仄かに漂う香ばし〜い匂いが好印象。
2個目アメリカンクラシックチーズ(上の画像)、\390。こちらもお安い!メニューに謳う「8種類のトッピングのアメリカンベーシック」って何だろう?上の5種類(パティ除く)+ピクルス、チーズ&トマトで8種類?
ピクルスが甘くて美味しい!チーズは溶けておらず、まんま"チーズっ!"な味だった。ピクルスもトマトもそうだが、全て切り方薄目。レタスもほんの僅かだし……というのもココ最近、軽く千円超えるような大作主義のバーガーばかり連戦してきたから思うことなのかも知れない。でも久々に子供のおやつ感覚のバーガーに巡り会えてちょっとホッとしたかな?
ココはマヨ=ケチャ=マスタードの連繋が生み出す甘い味わいに特徴のある店であると思う。ウェンコの甘さに通ずる?でもやはり基本的にはマックのハンバーガーと類似の路線にあると説明するのが早いだろう。それは味が、質が――ということではなく、抑えるところ抑えないとこれだけの低価格、なかなかに実現できるものではないので、そこに「合理性」や「効率性」といった発想が持ち込まれる――という話において。全体的に「抑えてるな〜」という感が伝わってくるのだけれど、その抑えた価格なりによく工夫をされた、美味しいハンバーガーだと思う。なにしろ安いですから〜!
可笑しいのは私の滞在中ずっと、2人しかいない店員の一方がもう一方に向かって絶えずお説教を……と言うか、なにやら文句を言っているのである。きっと私の来る前からやりあってたんだろう。とにかくずっとなのである。一方がパティ焼いてるときも横からずっーと何やらダメ出しを続けている。それがお客が入ってきたときだけ、ぴたっと止む。そして注文を受け終わるとまた再開するのである……。イタリア映画のワンシーンのようで滑稽だった。BGMは今風当たり障りない有線洋楽ロックch。2000年オープン。
→ 【二ッ目!】 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林] のB.L.T.バーガー
【二ッ目!】 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林] のベーコンエッグ・スーパースター
【二ッ目!】 ERIC'S HAMBURGER SHOP [若林] のアメリカンチーズクラシック
― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区若林1-17-5
東急田園都市線・世田谷線 三軒茶屋駅歩10分 地図
TEL: 03-5430-8222
オープン: 2000年3月24日
営業時間: 11:30〜21:00
日曜日: 11:30〜18:00
定休日: 月曜・祝日(要確認)
2004.11.22 Y.M
2004年08月17日
# 012 ZATS BURGER CAFE [中野]
日本のバーガー発祥の地・佐世保の味が東京の中野で味わえると聞き……ってなんだかテレ東の旅番組の導入みたいなのでやめる。ザッツバーガーカフェ、さすがに中野、そして中央線沿線の店だけあって、インテリア・店構えとも余念が無い。メニューボードをはじめとした手づくりテイストとポップな小物たちが満載の"ちょっと気になる"街のハンバーガー屋さんである。小物も満載だが、佐世保バーガーの由来はじめ、この店について紹介したあらゆる新聞記事・雑誌の切抜き、さらには佐世保のハンバーガーマップに至るまで、店の中にも外にも文字情報が満載で、毎度こうして食べに行っては公開する内容が正しいかどうかチマチマ調べている身としては、その手間が省けて大助かりなのである。ヤー今回は楽だワ。調査不要!
明るいガラス窓に向いたカウンター席も良さそうだったのだが、店内は倉木麻衣がガンガンに鳴っていたこともあり、外壁にへばり付くようにしてどうにか並べられた外席に座ることに。佐世保バーガー¥682。待つこと10分強、Mバーガー式にバスケットに入って登場。食べる前に「ちょっと潰してからお召し上がり下さい」とアドバイスいただく。上の画像はちょっと潰した感じ……なのだがこのバーガー、正真正銘の出来立てのアッツアツで、しばらく熱過ぎて持てない。撮影に4〜5分かけてもなお冷めず、むしろそれでちょうど適温というくらい、マジで熱い。
バンズはテッペンが平たく、今まで登場した中で言うとFバーガーに近い感じか。内側に窪みアリ、具の落ち着きに貢献している。それにしても具材のはみ出しっぷりが見事! やや斜に構えたトマト、そしてレタス――何重にも重なったレタスには、甘いマヨネーズソースがかかる……ココでようやく気付いた。このソースこそがトマトを甘く感じさせている原因なのである(これまで"トマトが甘い"と書いていた箇所は、おそらくそういうことなのだと思う)。オニオンはスライス。野菜だけで味わっても十分イケル美味しさとボリューム……というワケでアップにしてみたヨ↓どうかね、諸君?
さらに分厚〜いベーコン――5mm厚の鹿児島産黒豚ベーコン、コイツは美味しいゾ! ちっとも辛くない。ハンバーガーに挟むのが惜しいくらいの逸品である。さらに栄養満点の赤玉エッグ……とは目玉焼きのコト(らしい)――なにしろ佐世保と言えばベーコンエッグ……らしいのである。トロ〜リとろけたチーズは黄色――そう、チェダー! (学習効果)。そして主役のパティは佐世保直送の国産100%、柔らかく、クセのない美味しさ。テリヤキ風な甘目ソースが絡まる……そう、ココの店はケチャップではなくソース。ベーコンの"塩味"やパティ表面のカリッとした"コゲ"――といったような味覚的"アクセント"は、このバーガーには一切ナイ。その代わり、至極自然な素材の調和が、このバーガーにさっぱりさわやかな味わいをもたらしているのである。これなら何個でもイケソ。なのでコッテリ好きには喜ばれないかも。
¥682はちょっと……という気はしなくもないのだが、他店も軒並みそれくらいの値段で出して来ているし、基本のハンバーガーは確か¥350だったし、まぁ良いのかなとも。全メニュー、ジャンボサイズがある。ちなみに2号店が問題の中野光座にある……ナンデダッ?
2004.8.17 Y.M