2006年06月07日

# 133 BREAD & COMPANY [表参道]



 デンマーク産サムソーチーズを載せたチーズハンバーガー……デンマークとくれば……そう!コノお店はアンデルセンが昨年12月に始めた、パンが主役のレストラン



 パンが主役というのが画期的。と言うか、そういうことはやはりアンデルセン辺りがやらないと説得力が出ないのでしょうね。お料理におけるパンは常に脇役なワケでして――例の「セットにはパンかライスが付きますが……」ってヤツです――それがココでは主客がひっくり返って「パンに合わせておいしい料理」を考えるという、つまり「何をのせれば美味しくパンがいただけるか」「何をぬればパンが美味しく引き立つか」――そんな常とは180度転換した発想からつくられたお店なワケで、もぉパン党には全く以ってたまりません!最高っ!――ハイ、わたくしパン党ですから、もぉ〜最高っ!!しかも「全てのお料理に、窯から出したばかりのバゲットをご用意」ですよ!焼きたてですよ!焼きたて言うても、ただヌクめてんのと違いますよ。成形したパン生地を窯に入れて焼く――その焼きたてですから(解るて)。そこまで聞けば頼むものは絶対にバゲット赤ワインでしょ?ネ?絶対そっちだな……と思いつつ、次は絶対バゲットと赤ワインにしたる思いながら、今日はお決まりのチーズハンバーガー\1,100(WEEKDAYはTEA TIMEのみの様な)。お供にアイスハイビスカスティー\650。



 名前が付いてないのがホントに不思議なこの通り(←ずい分調べたんですゼ)。和風らーめんのだるまやにインド料理のゴングル、欧風菓子のクドウ(南林間が本店)など老舗が軒を連ねるコノ細路地へ、青山通りから曲がり込んですぐの所に在る「ココ……むかし中華だったっけ?」な建物が、そっくりコノお店に変わっている。コノ辺の数軒の店はエントランスと言うか、前庭のような空間を細路地に面して持っていて、ソコを使ってテラスにし、窓を開け放ってオープンエアにしている。外壁はタイルを引っぺがしたままの様な状態、中は所謂スケルトンの状態に壁・天井を白く塗ったり、ボード張ったり、モダンなダイニングテーブル並べたり照明落としたり。色の選び方がどれも落ち着いていて、好みなセンス。んで1Fど真ん中にオーブンがドンと。スタッフは黒いシャツに黒とグレーのチェック柄のソムリエエプロン姿で、なかなかピシッと決まってます。



 で、バーガー。付け合せはライトなドレッシングのかかったサラダと、クア・アイナの様な衣の着いた細身のフレンチフライ。明らかに食事なお皿。バンズは表面ツヤなし、例えるならフランスあんぱんの様な見た目と皮の硬さが特徴的。身はパンオノアのような……例えが難しいが薄小豆色?な色した生地で、非砂糖の微かな甘味と心無しかの酸味があって、やはり特徴的。表裏とも網目に焼跡が付いていて、特に裏はよく焼かれている。中はトマ、ソテードオニ、チー、パティ、下バン。サイズは一見小ぶりなれど、バンズがふかふかしていないので密度が高く、かなり食べ応えがある。カリッとコゲ目の香ばしいパティもバンズに合わせたようにギュッと高密度で、バーガー全体としてもズシリと重量があり、結果的に密閉率が増すのか内部の熱が保たれて、最後のひと口まで温かくいただけた。トマトがぬるくないのがポイント。ソテーしたオニオンがまた甘くてねぇ〜



 あぁ、こういうバーガーね……と決めて掛かるのが難しいバーガーだった。味付けは極めて自然で淡白。でも味が無いのではなく、その一見何も無い様に見える空間は、実は特別強い味を持たない"見えない何か"によって埋め尽くされている……というクセぶり。その"何か"こそバンズの味であり、チーズの味なのです!サムソーチーズがネ、また物凄〜く表現に困るんだけど、オモテ立った味は殆どしないんだが、でもジワジワ地味ぃ〜に効いてくるコク?滋味?ウチ帰ってバゲットに載せて食べたら美味しかった〜!バンズやオニオンのチョイ気になる酸味や甘味がチョイチョイ顔を覗かせて、アイスハイビスカスティーも正体不明の酸味を放ち、終始気を引く酸味に囲まれながらのお食事でした。バゲットとエピは店のオーブンで焼いてるんだけど唯一バンズのみ、アンデルセンの店舗で焼いていて、しかも……売られてません。非売品!アンデルセンバーガーと同じかな……と見てみるとまるで別物。私は今回のヘヴィ級のバンズの方が好きです。BGM――ジャズ/クロスオーバー系。これは絶っっ対、誰かと赤ワイン空けたいお店。誰か行かないかなぁ〜


2006.6.7 Y.M

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2006年05月21日

# 130 TURTLES [渋谷]



 昼は1個\300前後のハンバーガーを紙コップに注いだドリンクとともに提供している――とそれだけ聞けば、ファストフード系かカフェテリア風の店を想像するのが普通だと思うが、ところが聞くと見るとでは大違い。

 パッと見は近隣サラリーマン御用達の古びたコーヒーショップ。前面ガラス張りだし自動ドアだし、ドトール辺のチェーン店系に年季が加わった感じ。ところが一歩中に入ると……ん?見た目よりさらに年を重ねた老喫茶室とも、あるいはシックな造りのステーキ屋風老洋食店ともとれなくもない。どちらにも見える。どちらともつかない。

 球が切れてんだかワザと消してんだか、明かりの点いていない照明が所々。外からだと暗過ぎて、やってんだかやってないんだかよく判らない。言い換えれば妙な雰囲気がある。この老舗ステーキ屋風、ないしは日本橋・神田辺の老喫茶風の店内で、1個\300前後のバーガーを紙コップに注がれたドリンクとともにいただくというのは、それはそれは目くるめく違和感なのである。不思議だ……


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2006年05月08日

# 129 BRIDGES [立川]



 この人たちは何処から来て何処へ行くのだろう――と言うくらい、立川の駅には人が集まり、流れていた。電車乗りたくない……と思わせるほどの奔流である。町田など言うに及ばず、八王子をも軽く凌駕している。コンコースの密度だけ見たなら新宿駅南口に匹敵すると言ってさえ過言ではない。行きも帰りも迫力に圧倒され通しだった。

 ところが調べると、市の人口は僅か17万4千人しかいないのである。八王子市は54万5千、町田市は40万1千、前回の草加市でも23万8千人はいる。

 ではこれだけの人が一体何処から、そして何処へ……? などと首を傾げるまでもなく、駅北口のルミネ・南口のグランデュオ(ともにJR東日本系)を皮切りに、伊勢丹、高島屋、パークアベニュー、シネマシティ、マルイ、ビックカメラに地元のフロム中武と、これだけ居並んでしかもどこも概ねキレイに整えられているようだし、さらに伊勢丹〜高島屋へと渡るデッキの上の中空を多摩都市モノレールが豪快な蛇行を見せながら往来し、そこだけ切取ってもワクワクするような近未来的都市景観が楽しめるのに加え、駅歩10分の圏内に広大な国営昭和記念公園が控えている――。疑う余地なく立川は相当な集客力を持った街である。


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2006年05月02日

# 126 BIG MAMOU [池尻大橋]



 この辺りに昼間来るのは初めてだ。誰かの運転するクルマの助手席から眺めることが大概で、一度だけ何かの勢いで渋谷から夜に流れ歩いてきたことがあったが、そのときの印象はとにかく暗く影の差したコンクリート、コンクリート……。国道246号と山手通りが交差し、その上をさらに首都高3号線が渡って行くココ大橋は、コレぞまさしく交通の要衝。何より要衝であるための機能のみを最大限に優先させたような場所で、もちろん人もたくさん住んではいるが、とてもじゃなし住宅街のくつろいだ空気など微塵も伝わってはこない。と言うか、幹線道のパワーに気圧されているような恰好だろうか。山手通り沿いもコンクリートの立方体が表情無く建ち並ぶ風で、妙に四角い印象を受ける。さてコノ要衝にさらにさらに、首都高速道路株式会社は大橋ジャンクション(仮称)を追加建設中!騒音に排気ガスにマンションの資産価値等々……近隣住民たちの胸中や如何ばかり……



 そんなことでどうにも一抹の寂しさを感じる場所なので、せめて耳元だけでも賑やかにとジョージ・ハリスンを聴きながら目黒川沿いを歩く(『33 1/3』)。そう言えばこの辺、かつてのポリドールの本社を始めレコーディングスタジオなどが点々と多いのだ。山手通りに出たら中目黒方面に方向を変えてさらに前進。店は田園都市線の池尻大橋と東横線の中目黒の中ほどに位置するのだが、最寄の菅刈小学校バス停付近から中目方面を見ても駅と判るものははっきりとは見えず、片や大橋の立体交差は菅刈陸橋の延長線上にやはりババーンと架かって、慎むところを知らない。例によって一本入った所に引っ込んで在る店で、すぐ先にはモダンなパティシェリーがあり、すぐ近くにはブランジェリーありイタリアンありバーもあったりで、中目黒からの流れなのか、所謂隠れ家が思わぬ所に潜む、なかなかに予測不能な土地柄。



 見るからに天井の低いマンション1Fに縮こまるようにして在る。年季の入った感じの石材の床にペールグリーンに塗られたガラス戸、扇形に模様の付いたフランス壁、棚に並ぶワインボトル。これで鍋やフライパンが吊り下がっていたらビストロと呼ぶ方がふさわしい店内。でも出て来るのはバーガーにサンドイッチ。入ってすぐのフロアはこじんまりと10席。フロアの真横、少し照明を落として暗がりになった一隅にキッチン、その奥にさらにフロアが続く。この変則的な部屋の形からすると中庭でもあるのだろうか。メニューはサンドとバーガーが半々。ラタトウイユバーガー(ミスタイプではないよ)、アスパラチーズバーガー、ゴルゴンゾーラバーガー、グリエールバーガー(そう、アノ帝国の感動再びッ!?)など、おとなしそう……でも美味しそうな面々。



 チーズバーガー\850、バンズはややブカっと大き目、ツヤなしの表面に白ゴマ。外にピク、トマ、白い生オニ、タルタルソーにレタ。で、チー、パティ、下バン(例によってバターが塗られていたか)。少し底の窪んだ皿に収まっているせいだろうが、垂直方向よりも水平方向に大きい見た目。加えて言うなら何処となく皆頼りな気な印象……。キッチンの暗がりに【おすすめの味付け】を記した黒板が立て掛けてあり、半ばソレに従いつ、されどケチャップ・マスタードは使わずに口にすれば、まずはバンズのやわらか〜な、やわらか〜な感触。持つとそのままヘナヘナとしおれてしまいそうな、なしのつぶて……違った、"頼りの無さ"も覚えるのだが、頼りの無いのが良い証拠、気泡大き目、されどホテル風なスポンジ質のガチガチしたものとは異なる、ふんわりとクッションのような弾力に富んだ逸品だ(多分カリカリ焼いてないからでしょうな)。次にパティのややぷりっとした食感に行き当たる。このぷりっに加えギュッと締まった感触も併せ持つパティは、下味程度にササッと塩コショウを振っただけの味付け。何も付けずにコゲの香ばしさを噛み締めたい。

 さてココにレタスの上に乗ったタルタルソースの味が加わる……今までタルタルのひしゃげた味も、マックのマヨネーズ味のパティも好きではなくて、タルタルと聞くだけで敬遠気味だったのだが……う〜む、なるほど!コノ店のタルタルソースをいただいて初めてその役割が解ったような気がした。このソース、黒板にあるとおり肉・野菜・パンの味を一体化するつなぎの役を見事にこなす、要のソースなのだ。こう使うものなのかぁと初めて得心がいった。このタルタルを中心とする肉・野菜・バンズの絶妙なる融合の中、ピクルスの塩味がまたイイ〜ところで効いてくるんですワ〜!美味しいオニオンは後口残らず!付け合せはフレンチフライにパセリ。



 レタスも気合入れてキッチリキッチリ折り畳みました!って感じでなくて、敢えてエアを入れたかのように、どこかふわりとしている。バーガー全体としてもギッチリ・ピッチリしていずに余裕のある作り。このヘヴィでもライトでもない、絶妙な量感?というものは初めてな気がする。例えばヘヴィと言えばOUTBACKとかT.G.I. FRIDAY'Sとか、あるいはLOG KITとか。一方ライトと言えば、そうね……ハンバーガーインとかBOOGIE CAFEとか。そのどちらでもない中間の軽さがココ。多分にバンズのクッションが働いているんでしょう――これがまた実にふんわりとしてるんですな。BGMはなんだかどうしてクラブ系で、どうせならもうちょっと明るいジプシー音楽とかアコーディオンとか流したらソレっぽいのに……とか。since 1898...えっ?1998?


※2007年4月20日閉店。う〜ん……これも痛い!他では味わえない、100キロ台の超スローカーブ的、独特のバーガーでしたから(2007.7.7)


2006.5.2 Y.M

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2006年04月17日

# 123 GORO'S☆DINER [外苑前]



 これほどまでの実力がありながら、どうして常にこの程度の客の入りしかないのだろう。立地の為せる業なのか、夜はいつ行っても空いている――。


●キラー通り

 外苑西通り、その一部に「キラー通り」という異名が付いている。なぜその名が付いたか、意外にもオフィシャルな見解というものが見つからず、名付けたのはデザイナーのコシノジュンコで、しかし命名の真意は不明……という、そんなスッキリしない情報しか得ることが出来なかった。

 いつも何やら不思議な活気を感じる通りである。広過ぎる青山通りと比べ、道幅が自然に感じられるというのが一番の要因かも知れない。車通りもそこそこ多いので、絶えず何かが肩口近くで動いている感じがして、それが商店街的な賑わいに置き換わって認識されるという、そんな理屈だろうか。

 通りからさらに静かな脇道に折れると、その中ほどに構える本当にちょっとしたお店がココ。席数にして10ほど、それもウンと引っ付けて並べた10席。所狭い店内からは、無用な装飾を極力排した、ある種の"機能美"のようなものが感じられる……やも知れない。自室に籠もっているかのようなトイレが秀逸




●FUNGO


 平日は夫婦2人に若きパティシェ"タカちゃん"、土日は利発そうなお子さん2人も加勢(イヤ別におべっか使っているワケでなく、事実をお伝えしている)。黒板の文字はマスターの妹サン書。マスターは三宿のFUNGOで店長を務めていた(ちなみに駒沢大学AS CLASSICS DINERのマスターは、GORO'Sマスターの次の次のFUNGO店長)。なのでだろう、Sandwich & Burgerと、常にサンドイッチが先にくる。

 FUNGOのメニューと比べてみると、なるほど共通点多々。しかしこの北青山にあって、三宿の古巣の値段よりも常にちょっとずつ安い価格設定にしているというのは実に涙ぐましい心掛けで、何だかもうそれだけで応援したくなってしまう。プレスリー辺りのロックンロールが流れる中、一曲だけ8分の6拍子のイイ感じのバラードが流れたんだよネ……「SLEEPWALK」だと思うんだが。

 FUNGOは海を思わせる爽やかな青がトレードカラーになっているが、ココは強いて挙げればなどの暖色系か。ロゴデザインに統一性が無いのが難だが、オレンジのチェックのテーブルクロスなど(現在黄色)、全体にどこか憎めない可愛らしさがあって、やはり町の食堂的な、打ち解けた感じで接するのが正しいアットホームなお店。


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2006年04月15日

# 122 CATOOYA [国分寺]



 よく雨の降る夜だった。冷たい湿気を帯びた息苦しい空気の中、JR中央線を国分寺駅で降りて北口に出た。徒歩2分という地図に従い飲食店街の一角に吸い込まれてみると、そこはパブにスナック、さらには黒いロングコートに身を包んだ所謂ポン引き諸兄が道を固める小歓楽街だったのである。意思に反してこんな通りに入り込んでしまったことにまず戸惑い、かつ駅歩2分の店がまるで見つからない状況に焦りを覚えながら、しかし気付けば早くもこの界隈をざっとひと回りしてしまったところだった。成果ナシ……降り止まぬ雨を避けるため、とりあえず目印にしていたコンビニの軒下に駆け込んで、夜の街をあらためて見渡してみると、粗方の店がとうにシャッターを降ろしている――これでは仮に店が見つかったとしても、きっとやっていないだろう……と半ば心の中で帰り支度を始めながら、それでももう一度地図を出して見てみると、現在地のすぐ傍に一本の筋があって、その中ほどに店の所在地を示すマークがされているのである。はて、こんな道さっきあったかな……気付かなかったことを不思議に思いつつ、これがラストチャンスとその暗い路に分け入ってみると……あたっー!ステンレス製の扉の向こうからおめでたいディスコビートが聴こえてきたときには内心ホッとしたものだ。明るく健康的なお店のイメージからは到底想像できない、飲み屋街に奥まる細路地裏のマンション1階。



 入ると奥にバーカウンター、手前はイマドキのカフェラウンジ風にダイニングテーブルとソファがくつろいで配置されている……これだけ長いことコノ企画をやっていながら、いまだにひと目見て「このインテリアは○○風」と言えないのが情けないが、しかしシンプルで機能的なこのモダンな家具のテイストは、見る人が見れば北欧の誰々の流れを汲んでいるとか、○○の何年ごろの作品を意識しているとかどうとか、きっと面白い話が止め処なく出てきて興味の尽きぬこととは思うのであるが、しかし今回はページの都合上、それらについて触れるだけの余裕がないのが誠に残念である。



 1バーガー1枚、大きなクリップで止められたカード式のバーガーメニューが手渡される。このメニューのイラストもなかなかだ……嗚呼!アフロヘアのこの上なくよく似合うこのイラストのタッチ――コレを見て私にコレのオリジナルはどこの誰と、即座に答えられるだけの知識があったなら……!!きっと然るべき人を連れて来て語らせれば、この画風を生み出したイラストレーターにまつわるエピソードやデザイン史的位置付けなどについて淀みなく説いて聞かせて、大いに盛り上がるだろうことは疑いないのだが、先を急ぐため、残念ながらそれらはまた別の機会に譲らざるを得ない。



 ベーコンチーズバーガーレギュラーサイズ\980、お相手にハウスワインの赤を。バンズはやわらかいホワイトと固いグラハムからホワイトを選択。キィニョンさんが作る、ややドライでライトな扁平バンズは表面白ゴマ、裏にバター。以下ピク×3、グリーンリーフ、熟れたトマ、生オニ、ベー、チー、パティ、下バン。野菜は最初は外に。よく焼けた皮がシャリシャリと砕けるバンズは、実にしっかりとした立派な骨格を有していて、これならどんなに重たい具材を積んでも簡単には壊れそうにない抜群の安定感。このバンズのシャリと甘味がリードする中、生オニオンもシャリシャリとした感触を歯に伝え、フルーティな甘さのピクルスがよく効いている。パン粉・玉ねぎを混ぜたパティ――これはモスの匠味を凌ぐなめらかさである。相当にキメ細かい。そしていつまでも温かい。そして確かに塩味。中ではベーコンが地味な存在だった。細やかなパティの食感が印象的なバーガー。BGM――サンプリング多用のクラブ系がときに悩ましく、ときに物憂く。



 このバーガーの最たる特徴である、がっしりと安定感のあるバンズを提供するキィニョンさんは、'02年に南口にオープンして以来、地元の熱烈な支持を得る名パン店である。そのアーティスティックな店構えといい、険しくも華々しきパン職人人生を歩むシェフが生み出す傑作パンの数々といい、取り上げればそれこそ町のパン屋の一大繁盛記として、読み応えのあるストーリーが描けることは火を見るよりも明らかなのだが、しかしそれはこの企画とはまた別のコンテンツとして上げるべき記事であって、割愛しなければならないのは甚だ残念である。ちなみに今回繰り返し登場するコノくだりは、国分寺への移動中に読んでいた筒井康隆の『富豪刑事』に繰り返し現われる意味の無い「断り」を真似たもので、読んでいてあまりにも無意味だったものだから、つい私にまで伝染ってしまった次第。>筒井センセイ、解毒剤を下さい!


2006.4.15 Y.M

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2006年02月24日

# 114 Paradise Cafe [福生]




 別日、今度は鉄道で行ってみた。JR八高線(はちこうせん)東福生(ひがしふっさ)で降りて、福生の街を気の済むまでWalkin' Around 、日も暮れかけた頃ようやく目的地に向かい始めた。コノ店は間違いなく福生文化圏の店ではあるのだが、しかし所在地は福生市にはない。国道16号をひたすら北に進路を取り……ま、歩いて行くトコじゃないネ。なにせ道を訊いた「DEMODE DINER」付近の作業服屋の主から「かなりあるよ」「どのくらい?」の後、返事が返って来なかったくらいなので。すっかり暗くなった国道をTail Lamp 数えながらヒタヒタと歩行――なかなか着かない。やがて[羽村市]の標識が現われ、程なく[瑞穂町]が現われる――が、まだ着かない。そろそろ気力も萎えてくる……が、ここで歩みを止めるわけには行かない――退くも進むもただ基地有るのみなので目標に向かってただ前進するのみ――Keep on strut !

 と、やっと現われたランドマーク――夜闇にほの白く浮かび上がるボウリングのピンは、地元の人の説明によく登場するRound 1(since 1980)。その2軒隣に……あったー! GS風構えの建物。中古アメ車専門店Paradise Road の2F。隣には有限会社徳田発動機なる修理工場。大モトはどっちか判らぬが(多分徳田発動機)、これら皆兄弟姉妹。帰ってから気付いたのだけど、ふ〜ん……電飾で飾られた正面の階段――コレ比較的最近取り付けられたモノですな? コノ階段が写っていない写真の方が多い。

 扉を開けると、正方形に近い広ーい店内に観客は僕だけ――。黒く塗って余計に高さを強調した天井からダウンライトが強い光を落としている。床は白黒チェッカー……ではなく、建物の外壁と同じ、白地にホットピンクの水玉塩ビ張りの派手派手赤白ソファの上の音の無いスクリーンは『カクテル』を映していた。ピンクのネオンに照り輝くカウンター、その隣のキッチンはこの広い店の中にさらに設えられたブースの様な囲いの中に位置。カウンターと反対の壁にはSONORのドラムセット、電子オルガンから年代モノの自動演奏ピアノからアンプにモニターも一式揃い、ギター/ベースも数本ある様なので、今すぐにでもバンド演奏が始められる状態。後はもぉ歌うベティちゃん人形にスカート押さえるマリリン・モンロー、もちろんジュークボックスに我が心のピンボール、実物大のクルマのオブジェにアンティーク玩具が満載! そんな50'sテイストの中、アース(EW&F)の「宇宙のファンタジー」なんか流れた日にゃあ、もぉ〜! その後も続くディスコテックのオンパレードにふと天井を見上げれば、そこにはミラーボールが空調の風にゆらゆらと揺れてぶら下がっている。ひょっとするとコノ店、テーブルを端に寄せればイイ感じのダンスフロアになるんじゃないかしら? トドメはブロンディの「ハート・オブ・グラス」――飄々として人を食ったようなコノ曲に最高点!

 さてハンバーガー50S Cafeには欠かせないメニュー、当店自慢のBeef100% のホームメイドHamburger!!」シングル¥850にトッピングのチーズ¥100。バンズは表面ケシの実、ツヤがあってあんぱん状。強い甘味。中はよく粘る白いチーズ、パティ、トマト、シュレッドオニオン、シュレッドレタス、マスタードマヨネーズ? と下バン。バンズの焼き方が上手く、薄いオモテ皮がシャリシャリと砕ける。下バンもしっかりとしていて安定感抜群。肉厚のパティはコリコリ・粒々とした適度な大味加減、なかなかの食感だ。チーズの味は微か、シュレオニは辛味弱く存在希薄。このまま食べるとマヨネーズ味のパティになってしまうので(私はあまり好きでない――豚ならともかく、牛肉にマヨネーズ塗ったくって食べる人居ないでしょ?)、適宜ケチャップを。どうも挟まる全ての食材がバンズの甘味に負けてしまっているような気がする。せっかく肉質は隆々として素晴らしいので、ココはさらにもうひとつ隆々としたBBQソースなり、ブラックペッパーなりでも加えたら、細工はさらに流々! 一層ごっつく仕上がって良いと思うのだけれど。付け合せはフレンチフライ、ピクルスに、本気で辛〜いハラペーニョ。

§ §

 コノ辺り、在るのはただ広い飛行場ばかり。基地内の一切の建物が途絶えて、窓外に滑走路を眺め見ることができる。とは言え夜は、ただただ黒々とした巨大な"闇"が前方に横たわっているだけ。誘導灯の青い光が、其処が滑走路であることを辛うじて示している。

 さて、行き来た道をまた戻るのも芸が無いと思い、復路は八高線の次の駅、箱根ヶ崎目指して再び歩きだした。ところがこれがどーにもこうにも……なかなか着かない。寒風荒ぶ中、行けど歩けどいつまでも飛行場のヨコ。まったく着かない。まるで着かない。あぁ、いつまで歩けば良いのやら……。でもまぁイイヤ。ゆっくり行きましょ、明日も休み……。


2006.2.24 Y.M

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2006年02月21日

# 113 DEMODE DINER [福生]


[福生]

 23区以外の東京のことをよく東京「都下」と呼ぶ。この理屈でゆくと八丈島や沖ノ鳥島も皆「都下」になるわけだが、以下の説明における「都下」とは東京西部・多摩地域の市町村のこと。我が周辺でリサーチしてみたところ、都下の地理や自治体の位置関係に明るい人はほぼ居らず、さらに横田基地が何処にあるのか、正しくその所在地を把握出来ている人はまるで居なかった。実は私もその一人……。

 調べてみた。さすが現役の基地だけあり、横田基地については資料も多い。とりわけ詳しいサイト(多謝)から得た情報をまとめると、


◆1940年、旧日本陸軍立川飛行場の付属飛行場として開設され、多摩飛行場と呼ばれた。当時地元では福生飛行場と呼ばれていた。

◆1945年9月4日、米軍占領。横田という名称は当時飛行場の東(現武蔵村山市)にあった小さな村の名前に因んで付けられた。

福生・立川・昭島・武蔵村山・羽村の5市と瑞穂町の1町にまたがる。本州最大の米空軍基地(つまり沖縄が国内最大)。3,353mの滑走路1本を有す。

◆在日米軍司令部、第5空軍司令部、第374空輸団司令部の3司令部が置かれる極東における主要基地。極東地域全体の輸送中継ハブ基地(兵站基地)としての機能を有している。戦闘部隊はいない(……と聞いて攻め込まないよーに)。

◆基地総面積:約713万6,413平方メートル
……狛江市より大きい(6,390,000u)。但し狛江は都内の市では最も小さく、全国でも蕨市、鳩ヶ谷市(ともに埼玉県)に次ぐ3番目に小さい市である。とは言え基地をすべて宅地化すれば、ざっと7万人は住める計算になるので(狛江市の人口から算出)、全く軽視出来ない面積である。ところがその7万の住宅地に居住する現在の人口は……↓

◆横田基地の人口:約11,000人 ――悠々!


 というワケで横田基地第2ゲート前にある"門前町"福生。戦後の歴史を米軍基地とともに今なお歩むコノ街は、基地に面した国道16号沿いを中心に、輸入雑貨屋、ミリタリールックなどの古着屋、古家具屋(あと自転車屋が多かった)、そしてアメリカンなダイナー/レストランなどがチョイチョイと連なって、かなりコアな異文化体験をすることが出来る。その特有な空気に惹かれ集まったアーティストも多い。忌野清志郎もその一人であることは恥ずかしながら今回初めて知ったが、しかし兎にも角にも福生と言えば大滝詠一作品ちょとしか聴いたことないけど、でも尊敬する大滝詠一福生の何処かにスタジオ持ってる大滝詠一……と想像するだけでウズウズ・ワクワク行ってみたくなる福生……となりゃあ行動有るのみ! さぁ〜、福生行きの切符買って

§ § §

DEMODE DINER



 とは言え、行くは遥か福生――なので今回は"都下"八王子在住の友人GIのクルマで現地入り。ネットを検索していると、バイク乗りの集会場ないしは中継地的存在として謳われることの多い店。確かにこの日もハーレーで乗り付けた不良中年グループが和気藹々、楽しくお茶した後、ドゥ、ドゥ、ドゥ、ドゥ……と店内にも響くエンジン音(と言うか地響き)を残してヘイヘイ去って行く姿が見受けられた。

 16号を挟み、目の前が横田基地。ファサードのほぼ全面に及ぶ、機能的なサッシの折れ戸がまず目に入る。店外に積み上げた石壁、グレイに塗った内壁、床は黒と赤茶のチェック(CLUB HARIEみたいな色使い)。少し黄ばんだ感じの天井からは円筒形・3灯のモダンなペンダントが下がり、アンティークな家電・玩具・無線機などの類が壁に飾られている。

 わりと整然とテーブルが配されたモダンなセンスのダイナー。バイク乗りの……というところからもう少し荒くたいものを思っていたのだが、イメージするほどワルでワイルドな造りではない。天井に埋まるBOZEが意外なほどの良い音でブライアン・セッツァー・オーケストラをジンジン鳴らしまくっていて、もぉ〜ゴッキゲーン!

 経営はアノ紅虎餃子房の際(キワ)コーポレーション。福生の街には紅虎こそ無いけれど、DEMODE DINERはじめグループ店が多数点在。'99年に目黒に移転するまでの7年間、本社はココ福生にあったというから、福生とはきっと浅からぬ関係にあるのだろうが、沿革ではそこまでのことは触れられていない(一体どういう関係が……)。

 そんな有力外食企業の経営ゆえ、DEMODEと名の付く店は渋谷・札幌・京都・深川・相模原……不意を突くように全国各地に在る。'98年オープンの福生店こそきっとその発祥だろう。バーガー8品。B.L.Tプラスチーズのチーズバーガーダブル¥1,050を。お供はアイスマンゴーティー¥530。

 パティは注文が入るたび捏ねているらしい。待ってましたとばかりキッチンから音が聞こえてくる。やがて運ばれて来たのは……オヒョ〜! 紛れもなく当企画最高峰のその上背に、思わず拍手手拍子……。これでビック! ビック! ダイナーのタワーハンバーガー¥2,950(3〜4人前)ともなれば一体どうなることやら……。

 白ゴマの少量乗ったフカ系バンズのてっぺんには串が2本刺さっており、「MOS's-C」の再来。単に見た目だけのことかと思っていたが、そうではなく、これだけ高く積まれたバーガー、2本使わないと到底安定しないのである。

 もしコノ迫力に臆することなく、果敢にカブり付こうと思うなら、この2本の串を決して抜いてはいけない。一度串の抜かれたバーガーは、どう工夫したって串抜きには再び一列縦隊に復することはないのである。パックは供されないので、串を刺したまま素手でゆくか、道具を使うか、二択になる。しかし串を刺したまま食べたとて、そのうち挟んである順番などどうでもよくなるくらいグヂャグヂャになってしまうので、最終局面における道具による収拾は不可避。

 中身は濃厚なるハンバーグソース1、チェダーチーズ1、ベーコン1×2枚、分厚いトマト1、パティ1、またハンバーグソース2、チーズ2、ベーコン2×2枚、パティ2、トマト2、レタス1枚、そして下バン。

 熟したトマトはホットになって乙な美味しさベーコンも至極適当な食感と塩味。レタスは少量で影が薄い。そしてパティ――ベースの真ん前という立地から、ワイルドで大味なアメリカンテイストを想像していたら左にあらず、これは良質なハンバーグである。ぎっしりギュッと身の詰まった食感で、ふわふわっとしたモノとはまた違う重量級の美味しさ。刻んだオニオンの入った濃い目のソースは、あたかも台風の目が如く食材一同をご覧のとおりのドロドロ大洪水の渦中に巻き込む。

 このバーガー、バーガーと言うよりハンバーグを食べている感じ純粋にハンバーグとして美味しいので、シューチレス(無羞恥)にもカッと大口開いてドロドロに手を汚してまでハンバーガーとして食べる必然も無いと思った。自然体で楽しみたい。付け合せはピクルス×2、ドレッシングのかかったレタス、フレンチフライ。

§ §

 さて……友人と話し込むうち外はすっかり暮れて、夕陽に映える"YOKOTA MIDDLE SCOOL"の校舎の後ろから、白い月が昇っていた。おおっ……これぞまさしくナイアガラムーン!

2006.2.21 Y.M

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2006年01月09日

# 107 カフェ アマティ [新宿]

カフェ アマティ
ルミネ2店


 駅の上にはルミネがある――前回の反省を踏まえ、駅から出ることなく食べに行けるお店を。と言っても1.改札は出る、2.マックロッテ、ジェイアール東日本フードビジネスのベッカーズなど"駅バーガー"は取り立てて珍しいものでもないからして、今回はソレら以外のお店でこの寒過ぎる冬場を凌ぎ切るべく……。

 と言うコトで前回に引き続き、舞台は新宿。連絡通路の縦横に張り巡らされた新宿は、よほど日常的に使い慣れている人でもない限り、目的地までの最短ルートを即座に思い描き、それに従って無駄なく・淀みなく移動する――ということが極めて難しい、複雑に複雑を重ねたような構造になっている。

 曲がる角ひとつ・降りる階ひとつ間違えただけで驚くほど目的地から遠ざかったり……という経験もしばしば。「どうしても行き方を間違えてしまう」「どうしてもココにすんなり辿り着けない」という"難所"を各人それぞれに持っているに違いない。私は京王百貨店への入り方で迷うことがある。

 南口のルミネも1F・2Fは新宿の縮図のような複雑さである。改札階から上がる階段が無数に設けられ、どこを上ると階上はどんな"画"で、どこを降りれば地上のどこに出るのか、理解し活用するのはかなり難しい。今回お茶したのはルミネ2の端も端、甲州街道に面して窓の開いた、角のお店。コッチの方に行ったのは初めて。

 白い壁、赤いソファ、こげ茶の梁、BGMはモーツァルトなどの協奏曲――典型的な珈琲屋さんルミネ1にもあり、そちらは更に純然たる珈琲屋さんのよう。軽食およびハンバーガーが置いてあるのはルミネ2の方。小田急にも京王にも、大久保にも池袋にもある。7Fにルミネtheよしもとがあるので、その流れで若いコ多数が押し寄せているかも……と予想していたんだが、チャラチャラしたところのない正統なカフェなので、利用者の平均年齢は比較的高めで推移

 10数品のランチメニューの中、ハンバーガーセット¥1,050の写真だけが一段大きい扱い。押していること間違いなし(本来「推す」だったんじゃないのかな)。更にはエビピラフ、ジャンバラヤなどの写真にもハンバーグが写っている――自信のパテというトコロですな。ドリンクはアマティブレンド。

 視覚重視、見た目に楽しい創意工夫のデイッシュアップ。表面何も飾らないバンズは「喫茶店ならでは」という感じのオーソドックスなドライな食感で好印象。裏バター、厚みのあるソテードオニ、きれいに切ったトマ、パティ、下バンにもバター。付け合わせでフレンチフライ、その横にサニーレタスとタテに切ったガーキンスとがあるのだけれど、なにせこんな見た目のバーガーなので、どこまでが付け合わせで、どこまでが挟み込むべきものなのか、今ひとつ判然としない。一考の末、レタスだけを適量ずつ何度かに分けて挟むことに。

 オニオンは火を通している割りに気持〜ち硬く、気持〜ち食感的な邪魔を覚えた。トマトは美味しいが、でもソッポ向いている。パティはハンバーグ(つなぎアリ)、気持〜ちベチャつき気味なものの、マイルドな塩加減が抜群信頼できるバンズの食感と合わさって、なかなか美味しい。サニーレタスは見栄えはするんだけど、ザラついた表面の感じがパサパサしたドライな食感につながる上、少しニガイところがあるので、あまりハンバーガーに向いているとは思えない――とは最近つくづく思うこと。ココのバーガーも気持〜ちシャキッ! としたところが欲しく思えたので、平凡でも月並みでも普通の白いレタスを使った方が絶対に美味しいと思う。

§ §

 私如きが言うのも恐縮至極なのだが、工夫次第でもっと美味しくなるだろうバーガーのように感じた。しかし決して悪い印象は持たなかった。お店の雰囲気も多分に影響しているのだと思う。

2006.1.9 Y.M

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2005年10月07日

# 093 VILLAGE VANGUARD DINER [阿佐ヶ谷]




 ヴィレッジヴァンガードと聞くと私の場合ジョン・コルトレーンが思い浮かぶ。

 本社は愛知県愛知郡長久手町。以下、先日掲示板に書き込み頂いたエケコ様の言葉を(勝手に)お借りすると"名古屋といえば、「味噌+カツ=味噌カツ」、「漫画+喫茶店=漫画喫茶」、「本屋+雑貨屋=ヴィレッジヴァンガード」などの未知の組み合わせで新しい市場を切り開くドッキング商法が有名だが……"という公式に例外なく則ったお店である(……らしい)。それにしても不思議な現象である。ヴィレッジヴァンガードは現在、全国に173の店舗を持っている。そういう規模の企業というのは普通、広くその名を知られているものである。特別その店に用や興味のない人でも名前だけは聞き及びがある――というレベルが全国チェーンの規模と知名度ではないかと考える。少なくともひと昔前まではそれが普通だった。ところがヴィレッジヴァンガードはそうではない。店は遍く全国に増え続けているのだが、しかしその名を誰でも知っているかと言えば……今やそんな時代である(――らしい)。イヤ正直私も、バーガー筋の情報としてその名を認知したまでであって、実際に街中でヴィレッジヴァンガードに遭遇したことは一度もないのである……。

 本業は小売業(「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)を複合的に陳列して販売する小売業)。ダイナーは、東京は阿佐ヶ谷が一店目(……の筈)、吉祥寺、続いて今春下北沢店が出来て現在3店舗。中央線阿佐ヶ谷駅の北口ロータリーからビックリするくらいすぐに在る、細路地の別世界。ガレッジ風、白塗りの天井屋根。椅子は古家具屋できっとバラバラに買い集めたのだろう、チューリップチェアやらシェルチェアやらがざっくばらんに。細長い店内、奥はやや広くなり、片側の壁伝いに座り心地の良いベンチ。照明は箇所々々にレフランプのスポットが光るだけでウンと暗め←撮影泣かせ……。板張りの床はずいぶん使い古しているように見えるが、壁は最近塗ったように見えた(けど、なにぶん暗がりなんでネ……)。客層は見事なくらいに若者ぞろい。みなさん好みに一癖も二癖もある中央線沿線住人たちなんだろうか。バーガー15品。中にはテックスメックスバーガー¥820やニューヨークバッファローバーガー¥820といった興味を引く名前のメニューも。チーズバーガー¥820。付け合せはフレンチフライと、そのヨコにややションボリとピクルス×2。お相手は冷たいメープルティー¥470。

 ツヤのあるバンズは表面何もナシ。皮の張りが強く、言うなればブリオッシュに近いか。中はよく伸びるゴーダチーズ、その下にピクルス――この味は残る。パティが来て、オニオン、タルタルソース、トマト、たんまりフリルレタス、フレンチマスタード、下バンズ。ソースはマヨネーズでなくてタルタルそもそもそれほど好きなソースではないのだが、コチラのは例の鼻につく"ひしゃげたニオイ"がなくて好印象。トマトがやや酸っぱめで異次元だったが、パティはコリッとした噛み応えキュッと締まった肉質でイイ仕事。控え目ながらも肉の主張をしっかりと忘れておらず、この地味な安定感は堪らない。フリルレタスは通常のレタスに比べ弾力に欠けるか。焼いていないバンズのしなっとした表皮の食感と重なると、跳躍する力にやや不足を覚えるが、その分「内」にイイ旨味を溜め込んでいるであろうバーガー。

 BGMは「ジョニー・B・グッド」みたいなロックンロールから、ニッキー・ホプキンスみたいな"強いタッチの"ピアノへと。いいアルバムだったー! ついつい欲しくなった。で帰りがけ、どうしても気になるもんで、癪だったがついにスタッフに聞くと、見せてくれたCDには"B. Bumble & The Stingers"と。ふぅ〜ん……知らないなぁ、最近の人たちかな……などと見当を付けつつ帰宅後調べてみると、ナント60年代英国のグループとわかった。ほぉ、ニッキー・ホプキンスも遠からじ――ですかな?

 もひとつ重要なおまけ――。

 オモテの細路地から2階に上がる木の階段――ココこそコノ店で最も注目すべき空間であることに帰り際、ハタと気付いたのである。擦り減って年季の入った(ように見える)木の階段――見上げると右手にはペンキの剥げかけた板壁。この壁が2階までずっと続いていて、辿ってゆくと真上にはキッチンが在る。キッチンには階段に向いて不思議な窓が付いていて……と言いつつどんな窓だったか思い出せないのだが、とにかく変わった開き方をするのである。で、季節柄その変わった窓は開け放たれていて、中からジュージュー肉を焼く活気ある音が間近によく聴こえて来る。バーガー作りながら昇降するお客さんにこんにちはー! ありがとうございましたー! ……なんと素敵な窓だろう! と言うワケでこの立体的な階段のスペースが、コノ店の特等席


2005.10.7 Y.M

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2005年09月29日

# 092 dining CAFE Indigo [外苑前]




 青山はさみしい街である。賑わいが集中しているのは表参道くらいなもので、あとは通りから一歩また一歩遠のくほどに街の気分が急速に減退してゆき、やがてただの住宅街に迷い込んで、あげく殺風景な千駄ヶ谷に出たり、墓地の脇に抜けたり、車ビュンビュンの六本木通りに行き当たったりするのである。青山は"街"と言うより"一帯"と呼ぶ方が正確だろう。太い幹線道や広大な敷地を有する墓地・公園・大学などによって土地が分断されて、ひどくまとまりがなくなってしまっている。

 元々がそれほど人の集まる場所ではなかったのかも知れない。その広大な"空き地"に造られた神社競技場霊園は、よく考えるとこれらすべてイベント事(催事)そのものである。そんなイベント施設の周辺に常時露店が軒を並べている――という程度の賑わいが青山の本当のところなのかも知れない。いやだからこそ、一本入った所にひっそりと隠れ家を構えるに足る条件が揃ってもいるのだろうけれど。とにかく――賑わいの上からきちんと蓋をしていなかったがために、どんなに飲んでも騒いでも熱くなってもすぐに冷めてしまう――学生の当時から、私は青山のそんなところがどうも好きになれなかった。

 休日の青山はことさらに人影少なく、外苑前で降りて小雨振る青山通りを急ぎ足に歩きながら、通りに面した店の構えをあらためて眺めると……本当に青山なのか? と疑いたくなるような泡沫な商売の店が多く……って失礼ながら。いやいや、青山の商売のメインはオモテでなく、やはりウラでしょ……と言ってもこの辺、裏手にはすぐ青山野球場があって奥行きなし。裏に入り込もうにも入り込む所がない。あわや腐蝕寸前の寂れた街並みを横目に「こんなところにホントにソンナ店があるのか……」と疑念を深めながら前進を続けていると、伊藤忠ビルの向かい辺りでようやく生活のニオイらしきモノが感じ取れるようになってきた。適当な角で曲がると無事目標の店を発見。ちょうど雨が強くなってきたところだったので、逃げ込むように中に入る。

 「インディゴ」という店名からは何か重たい印象を受けていたのだが、扉を開けると「都会に居ながらヴァカンス気分を!」をテーマにした店内は確かに南洋のリゾート風。裏路地に面して一応テラス(と言うか手すり)が設けられていて、オープンエアに。木製の引き窓がはまっている。入口の扉も木――この辺り決して安くはないだろう。リゾート気分を演出するデッキチェアに籐の椅子。床は幅の広〜い板張り。柱には藍色と濃い水色のタイルが美しく張られ、突き当たった壁の下にはやはり藍色のロングシートに藍色のダイニングチェア。キッチンを囲む壁には淡い水色のタイル(されどゴッツイ)が施されている。無論、熱帯系観葉植物も。東南エイジアンな香りとマリーナな雰囲気の中間をゆくブレンドの加減が妙に巧い。センスバリバリの尖がったカフェと言うより、ご近所の人が気軽にコーヒーを飲みに入るようなかつての喫茶店の役割を受け継ぐ新感覚イタリアン ダイニング(←ナゼ半角……)。

 Indigoバーガー¥1,200「国産牛肉100%!! 1日限定30食のみです」ぐるなびによると「一日限定20個!」……ハテ、どっち? 驚くほどすぐに出て来た。このバーガーがこんな短時間で仕上がるのか……久々に驚いた。付け合せはツナと豆類の入った凝ったサラダに、ちょいアンチョビ風味のフレンチフライ。お供にアイスの「カフェラテ」¥550。フカ系バンズ、表面白ゴマ。皮は非パリパリ、ウェットな食感がバーガー全体のキャラによく合っている。裏バター、ソテードオニ、久々に"ホンモノのパティ"、ベーコン、トマ、折りたたみ式レタスに見事な辛子色のマスタード、バンズ。パティは久々のホンモノここしばらく"ハンバーグ"が続いてたので、正直ホッとした。軽く振られた黒胡椒が時折ピリッと効果的。マスタードは辛さよりも酸味のアシストトマトから水分が適度に漏れ出し、バーガー全体に良い潤いを与えている。塩気のキツくない、バランスの良い丸い味のバーガー。BGMはジョディ・ワトリーの「ルッキン・フォー・ア・ニュー・ラヴ」、続いてロス・ロボスの「ラ・バンバ」……無難に80'sヒットチャート有線。


2005.9.29 Y.M

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2005年09月24日

# 090 cafe fifty-fifty [吉祥寺]




 ところは吉祥寺。「ダイヤ街」という、いつ聞いても・何度聞いても変な響きのアーケード街にて――。とあるビルの"いかにも"吉祥寺"らしい"細い階段を上がった2F。明るいクリーム系の色調をメインにした、ポップながら落ち着きある、ゆったりしたカフェ。タテ長な店内、打ちっ放しの床の上にはすっきりモダンなダイニングチェアと明るい木目のテーブル。基本的にどの席も机を引っ付けて4人掛け仕様になってい(たように記憶す)るのが面白いところ。「どうぞお一人様でも遠慮なく、ゆったりとお使い下さい」ってトコでしょうか。

 確かに、如何に流行りのオシャレなカフェと言えども、隣との間隔狭く、窮々と押し込められてブロイラー状態……な店というのもこのご時世少なくないので(もちろん人気スポット吉祥寺然り)、その点"距離"や"居心地"に対する気遣いが非常によく図られているように窺がえて、好ましく思った。落ち着いたライティング。白く塗ったコンクリ壁に上向きにバウンスする壁の照明(コーブ照明とも違う模様)、天井からはレフランプが所々強い光を落とす席と、暗目のペンダントが垂れ下がる席とが半々。窓はあるがココも外はアーケードなので、煌々と差し込む光は陽光ではなく、蛍光灯。適度な混み様/空き様で、独り静かに勉強するのにも向きなゆったりした空間

 さて着席とほぼ同時にバングルスの「エジプシャン」が始まる。頭上にBOZEのスピーカーのある席を選んだので、タンバリンの音がシャリシャリとまぁよく響いて……。コノ曲と言うかバングルス、当時はえらく嫌いだった。しかし後年コノ曲を手がけたエンジニア、キース・コーエン氏に出会って以来、手のひらを返すように好きになってしまった、という「私的曰く付き」な一曲。ガールズロックバンドの非力な音色が彼のミックスによってパワフル……に成るべく、最大限の努力を試みたであろう、そんな痕跡の窺がえる曲――というワケでBGMはバングルスのベスト。スタッフも女の子多数、客層も女の子中心。そのちょっと女の子なテイストをバングルスがまた見事に表現しているように思った。己を知ってこそ出来る選曲の妙!

 チェダー&モッツァレラバーガーラージ¥820、レギュラーなら¥550。コノ辺りの設定も"女の子対応"か。付け合わせナシ。マスタードマヨネーズと刻んだピクルスが別に器に。「50/50」の印の入ったグラハムバンズ(いまだにアノ焼印の入れ方が解らない)。中身はソテードオニオン、薄いトマト、その下に約束のチーズ×2種、パティ、レタスが敷かれて、下バンズには粒マスタードが。さて食べると何処からともなく現われる、甘〜いフルーティーな味と食感……コレ実はタマネギなのである。いわゆる「キャラメル色になるまで」じーっくりと炒めたタマネギの放つコノ甘味は、いまだかつてどのバーガーでも経験しなかった新種の味覚グラハムバンズのちょっと野暮ったい食感に加わるパティ=ハンバーグのナツメグ味は正直好きではないが、しかし淡いモッツァレラの旨味タマネギの甘味とが立ち過ぎず・勝ち過ぎずの良いアクセントになっていて、実にイイ余韻を残す。どこを切ってもポップスウィートなバーガー。

 書き忘れたが、店内早くもハロウィンの飾り付けがされていて、メニューにもカボチャを使ったバーガー/スイーツが登場! この辺も吉祥寺らしい。帰りがけにカボチャを使ったクッキーを1枚もらった――やった! つくづく思うに"いかにもコノ街らしい"お店である。吉祥寺は若者の街だが、しかし同じ若い街=渋谷のようにはスレ切っておらず、若者らしい健全さ純心さを――要は若干の地方色と、そしてイモっぽさを――何処かに持った、そんな街なのである。そうした吉祥寺の若い空気と佇まいを凝縮させたようなところがコノ店にはあるように思えた。老舗カフェの多い場所柄、生き残ること自体、我々の想像をはるかに超える難しさがあるかも知れないが、しかしヨソとは違う、かつなかなかの面白味のあるカフェでイイ時間を送ることが出来て、余ハ満足デアル。そうそう、老舗のお歴々がカレーで売っているのに対抗してバーガーをブツケテきた辺り、バーガー支持者の一人としてエールを送るとともに、その趨勢を興味深く見守りたく……。


※2006年末閉店。カフェの街、喫茶店の街、そして何気にカレーの街……喰いこむことは難しかったですか(2007.7.7)


2005.9.24 Y.M

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2005年06月28日

# 073 Sign daikanyama [代官山]



 代官山の駅ビルに入っているカフェ――と言って良いかどうか、ちょっと迷っていたのだが、住所に「代官山駅ビル1F」とあったので躊躇無く駅ビルと――。「すべては「待ち合わせ」時間を快適なものにするために」のコンセプトの下、コノ駅ではこんなイイ感じのカフェが待ち合わせ場所担当を受け持っているワケ。ホームは真下、時おりガッタン……ッンガッタンガッ……と、リズムの悪い東急東横線の通過音が鳴る。



 とにかく場所が良い。丸テーブルを5席ほど並べたテラスは遠目にもよく目立つ。何とはなしに店に目が行って、そのまま吸い寄せられるようにふら〜っと入ってくる客の様子が手に取るようによく分かる。店内はほぼ外光のみに頼った照明加減。天井と壁いっぱいにシミュレーションゲームでおなじみの「ヘックス」が描かれている。サファリがテーマか、「グルービジョンズ」という人気アート集団の手によるらしいと。DJブースがあり、その隣は壁一面洋雑誌のマガジンラックに。ホールは若い男性数名、無口でクールな接客に終始。BGM――高音過多のクラブ系がシャリシャリと大きく鳴っていて、否応ない感じ。モトはTransit general office Inc. という会社(有限)、ケータリングからホテル事業からデザイン系のお仕事から、そしてなんと!レコーディングスタジオ(規模の大小は定かでないが)まで構える。店は他に外苑前にも。



 ランチメニュー、クラシックビーフ アボカドバーガー\1,180。ブラス\200で、細〜くて飲みにく〜い黒いストローが刺さったグレープフルーツジュースを。付け合せは刻んだナッツとドレッシングのかかったサラダ、フレンチフライ。

 グラハム系バンズ。てっぺんから串一本。表面ケシの実の粒々がい〜っぱい。モロモロ系と言うか、もともとウェットな感じなので、中身の水分を含むと肉まんの皮みたいな食感になり、つまり水気にもそれなりに持ち堪え、かつそれなりな食感を呈すバンズ――コレは新食感かつ実用的。中身はフリルレタス、アボカド、マヨ、レッドオニオン、真紅のトマ、ケチャ、パティ。レッドオニオン&トマトは甘味があり、アボカドも脂の乗った良いお味……なんだけど、つるりと滑ってバーガーの軸線からイの一番にスピンアウトしてしまった。仕方ないのでまずはみ出たアボカドを中心につるっと食べ、次に残りの味を楽しむことに……止む無し。マヨ&ケチャでしっかり味も付いていたので、アボカド無き後も最後の一口まで物足りなさを感じるコトはなかった。パティはハンバーグ。お皿のデコレートから店内のデザインからBGMから、見た目重視なコンセプトが全般に貫かれているのはよくわかる。やっぱりアボカドバーガーはバーガーパックが不可欠だねぇ。



 その他メニューは48時間仕込みカレーを筆頭に所謂カフェ飯やスイーツが充実。但し隣のオーダー聞いてたら、品切れが多くってちょっと気になった。立地上なにしろお客さんは数来るだろうから、その辺の材料確保も大変だろう。去年'04年の4月オープン。


2005.6.28 Y.M

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2005年06月06日

# 068 Le cafe BERTHOLLET [表参道]




 ル・カフェ・ベルトレ(注:語尾の"T"は発音しません)――某誌編集・N氏ご紹介の店。かつて『料理の鉄人』で勇名を馳せたフレンチシェフ・柳舘功のカフェ/レストラン/バー。青山通りに面したビルの奥のまた奥の半地下。昼なお暗い店内、両端が合わせ鏡のソファ席は、背の後ろからホリゾントライトが赤い光を壁に投げ掛け、この光の陰影が織り成す"空気感"が絶妙な空間演出になっている。白タイルのビル壁面をそのままガラスで囲ったテラス席は、見上げると真上は"空"BGMは案外とひねりなく、ひるどき洋楽ポップス有線。

 コノ店の注目メニューはフォアグラバーガー トリュフソース¥2,650――2枚のフォアグラの間に牛肉のパティを挟んで……って違う! (ソレじゃまるっきり友人G.Iの受け売り)冒頭のN氏も、そして当サイトの常連O氏も食したソノ味、さて如何なる哉――とはゆかない。まず基本から押さえるのが当"隧"道の流儀と心得よ! (ナンチャッテ)。ランチメニュー、チーズバーガー“スペシャル”¥1,300、コーヒーor紅茶付。ケシの実いっぱいのフランスパンバンズ、皮はパリパリと砕けるが身は飽くまでぷるんと、野菜の水分も吸い込んでパンプディングかのようにしっとりウェット。裏バター、オニオン、トマト、またオニオン(多分)、チーズ、パティ、レタス、バンズ。白いオニオンは一見すると"生"風だが、軽く火を通してある――かな……多分。薄く伸びた白いチーズが時おり良いタイミングで顔を覗かせる。

 パティは中に刻んだタマネギが入っているので、ま、ハンバーグですな。中心が最も分厚く、コロンとしている。しかしミンチでなく、肉を何遍も叩いてはまた叩き、軟らかくしていったもののようで、ココなどとよく似た食感。このパティの塩味がバーガー全体の味になっている。マスタード、ケチャ、タルタルが別途器に入って置かれるが、例によって肉の静かな旨味だけを何も付けずに味わう。フランスパンバンズ表面の"カサッ"とドライな感じが全体を強く貫き、カッサリした印象のバーガーに。しかしガサガサが過ぎて消化不良を起こすこともなく、適当。量は見た目以上。衣の付いたフレンチフライもどっさり盛られ、こちらは食べ切れず。てっぺんに串が刺さっているのだが、これだけではバランスは保てず、食事半ばで崩壊。後半はナイフ・フォークで食べたが、やっぱり感じ出ないよネェ〜。

§ §

 "カフェ"と冠しているコトでもあり、しかし場所がそれなりであることを考えれば、そんなにも高くない値段で柳舘氏直系の味(多分)が楽しめる、リーズナブルなお店。とにかく赤い壁の前の白いソファへ。

2005.6.6 Y.M

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2005年05月08日

# 061 Bis!cafe [渋谷]



 映画にハンバーガー?――スポーツ観戦や映画鑑賞というと、どちらか言うとハンバーガーよりホットドックかなぁ……なんて正直思うけど(ココでもこんなコト言っておきながら……)、ま、ハンバーガーだって無かぁ無いでしょう。ココ渋谷は毎年秋、東京国際映画祭の会場となる、気が付けばすっかり映画の街――。


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2005年05月06日

# 060 ANDERSEN [表参道]


ANDERSEN
青山アンデルセン デリ&サンドイッチバー



 アンデルセンの話を始めると長くなる。詳しくは株式会社タカキベーカリーのサイトあゆみ」のページで、その輝ける歴史を是非一度ご確認いただきたく――。

 元は'48年、広島でタカキのパンというパン屋から始まった。いまやグループ5社――根っこはタカキベーカリー。中国地方に行くとコンビニ・スーパーで例のアンデルセンの、ワコールみたいな赤いマークの入った袋詰めのパンが「タカキベーカリー」として売られているのを目にするだろう。

 袋パンだからと、こいつを某大手なんかと一緒に思ってはいけない。さらに言えばヘタなパン屋よりよっぽど美味しいのだ!ある畜産農家ではブタの飼料として食パンのミミなどをパン工場から貰ってくるそうなのだが、某大手は添加物が多くてダメ、日持ちはしないけどやっぱりタカキが一番……なんて書いてる人もいる。ブタにもやさしいタカキベーカリーのパン!

 で、店舗製造・ブランド展開したものがアンデルセン、そのフランチャイズがリトルマーメイド。あとカフェデンマルクも、チョコレートのジャン=ポール・エヴァンも。本社広島。確か広島市民球場のライトポールがリトルマーメイドでレフトがアンデルセンだったかな?


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2005年05月03日

# 059 FUJIMAMAS [明治神宮前]



 ココも神宮前の交差点をロッテリアのある一角に突っ込めば、じき辿り着くだろう店。とにかく昼間っからパーティーやってるような雰囲気の店を目指して進めばよろしい。

 global asian fusion cuisineのお店。そもそも店名からして日本在住の外国人に向けられた店というニオイがあり、実際サイトを開いてみてもデフォルト表示がenglishだったり、オーナーが外国人だったり、現場スタッフも外国人が多数を占めていたり……なのでなんとなく通りがかる度外国人の巣窟的イメージで見ていたのだけれど、入ってみると日本人もけっこう多く(やはり女の子2人組率が高いネ)、中には家族連れもいる――こういうトコに子供連れてくるなんて、お父さんとしてはカッコイイよなぁ〜。

 吹き抜けの2階建てはもとは畳屋の作業場だったそう――但し今はその面影はない――インテリアは国籍不詳のエイジアン――ま、東南の方角であることには間違いない。連休中ということもあり、お店は大にぎわい――いや、いつもだな。案内されたのは木のベンチの一隅。傾いた木の机。バーカウンターの中には頭皮露出の黒人バーテンダーが見える。奴がシェーカー振るのか……。あらためて夜来たいですナ。


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2005年04月30日

# 057 FUNGO [三宿]



 三軒茶屋と池尻大橋の中間、三宿の交差点から世田谷公園の方へと歩くこと10分――なのでどちらの駅からも都合20分。特に名前のないコノ通りに面したサンドイッチカフェ。サンドイッチが25品、対してバーガーは4品――なのでサンドイッチカフェ

 白と青で統一されたさわやかな店内。すっきりとしたモダンなデザインの椅子が並べられ、通りに向いたテラスも気持ち良さそう。ただ、あまり掃除が行き届いていないのと、水に氷が入っていないのと――因みにこの後入った近くのカフェでも水のグラスに氷はナシだった。三宿ではトレンドなのか? ――アイスティーの氷がすぐ溶けてしまったのと――多分これは気温にも因るだろう。オープンエアにしてからクーラーを入れるまでの季節は、年間通じて氷の溶け方が特に早い時期の筈である――ちょいと気にはなったのだが、まぁいいや。BGM――納涼を誘うクラブ系ブラジルorジャズが。チーズバーガー¥1,300、白いふっかりバンズ、マヨ、チーズ、パティ、オニオン、トマ、レタ、ホースラディッシュ(西洋わさび)ソース、バンズ(heel)。パティは適度な粗さと肉汁、焼き加減も良くてとても美味しい。だのに……だのにぃ……。

 そもそも運ばれてきた時点ですでに下のバンズ(heel)はすべての積載物の水分を一手に引き受けブヨブヨのスポンジ状に……こんなバンズ美味しいワケがない。わかる? 食パンを牛乳に浸したようになってるワケ。ソテーしたオニオンも甘くて美味しいし、チーズもパンチが効いてて美味しいし、真っ赤なトマトも良い味だし、葉肉の厚いリーフレタス(不勉強につき品種不詳。御免! )もボリューム満点でヘルシーそのものなんだけど、多分ねぇ……そもそも挟んでるモノの量が多過ぎるのだよ。もう始めの一口目からバーガーは崩壊していて、トマトは後退し、レタスは前のめりして、全内容物を一時(いちどき)に口に入れることが出来ない。所謂グチャグチャの快感を通り越してもー目茶苦茶! 破片を拾って食べてゆく感じ? ミレーじゃないんだから。

 下バンズ(heel)の決壊に続き、程なく上(crown)も飽和点に達し、サンドの意味が無くなってしまった。個々の素材は抜群に美味しいワケなのだから、もう少しサイズダウンして作っても、いやサイズダウンして作った方が絶対美味しいと思う。初めてフォークとナイフを使って「食べねば」という気になったバーガー。美味しいパティをオニオンとトマトと合わせて食べたいのに、まずはそれらをフォークで掻き集め、パティの上に載せてから食べないといけないという、この虚しさ……。一度組み立てられた食べ物をフォークの先でグズグズと崩しながら口に運ぶというのも気持ち良いものではない。但し、欧米人には器用に切り分けて食べる人もいるので、その辺ひとえに慣れ(習慣)もあるだろうか。

 これだけグジュグジュに崩壊するバーガーをサーブしておきながら、おしぼりが一つしか出てこないというのも気になる。その辺り、世の情報にやや遅れているようにも感じられるのだが……いや、それもこれも美味しかったからこそ言うことなのである。モノは確か――なのでバーガーが崩れぬよう、竹串とバーガーパック持参で臨めば、きっと存分に堪能できることだろう。


# 123 GORO'S DINER [外苑前]
# 136 AS CLASSICS DINER [駒沢大学]

# この日は試食会――三軒茶屋「TEN FINGERS BURGER」6月3日オープン!
# FUNGO [三宿] のベーコンチーズバーガー(再々食)
# FUNGO [三宿] のきんぴら餅バーガー
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# FUNGO [三宿] のベーコンチーズバーガー
# FUNGO [三宿] のBB Burger
# FUNGO [三宿] のチーズバーガー

― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区下馬1-40-10
     東急田園都市線 三軒茶屋駅歩12分 地図
TEL: 03-3795-1144
URL: http://www.fungo.com/
オープン: 1995年12月9日
営業時間: 11:00〜25:00(LO24:00)
定休日: 無休(要確認)

2005.4.30 Y.M

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2005年04月26日

# 054 WeST PArK CaFE [永田町]



 流行ってんだか・ないんだか分かんないけど、とにかくむかーしからある赤坂東急プラザの2F。外堀通りに面した広々した廊下とオープンテラスを前に、季節も良くなってきたのでバーンとファサード全開の、間口の広ーい開放的なお店。

 奥行きのある店内、一番奥から表まで遮るものなくドドーンと一直線に見渡せて、見晴らし良好! こういうのも気持ちイイね。レンガ壁、天井黒塗り、床打ち放し。カッチリした印象の"カフェ"と言うより"ダイナー"。TVモニター+プラズマスクリーンが4台ほど天井から吊り下がり、音ナシで映画など流してる。

 ディナーモードはクロスの上にテーブルとサイズどんぴしゃの紙が敷いてあり、席が空くとまるめて破棄、また新しい紙をセットする……紙屋に寸法指定して切らせてるんだろうけど、何気にコストかかってんじゃない? (そりゃベラボーにはかからんだろうが)。日曜の晩、空いててゆったり、居心地も良好!

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2005年04月14日

# 051 J.S. BURGERS CAFE [新宿]



 イヤーやっとこサありつけたマストハンバーガーココを抜きにはコノ企画は成り立たんだろう! というくらいの巷の人気店。新宿南口高島屋タイムズスクエア向かい――ま、場所が場所ですから……。ちょっと私にゃ手の出ない高級セレクトショップJOURNAL STANDARD3F。外からよく見える、テラス一角の銀色の丸い屋根……おぉっ! 調べてみるモンだ! コレ、「エアストリーム」と言うキャンピングトレーラーなのネ? (注:あるいは模したモノかも知れません)パット・メセニー・グループの『アメリカン・ガレージ』というアルバムのジャケ写に同様の物体がいくつも写っているのは前からよく知ってたんだけど、まさかコイツをエアストリームと呼ぼうとは!……ってなんでそんなに驚いてるかと言うと、上記アルバムの中で最も好きな曲が"AIRSTREAM"という曲だからなのである……ホォー、そーゆー意味だったのか! ってコノ曲名、思いっきり企業名でないの?

 で、ハンバーガーなどはコイツの中で調理している――そりゃ〜キャンピングトレーラーですから。つまり、ま、屋外でキャンピングな気分なワケですね? 雨の日は大丈夫なのかなぁ……とふと思ったけど、ちゃんと屋根伝いに店内まで行き来できるようになってるみたい。ただ横なぶりともなればどうだろ……。とにかくコノ"AIRSTREAM"から、黒胡椒振った肉の焼ける香ばし〜い匂いが引っ切りなしに漂って来るモンだから、モォ〜たまらん!!

 店へと至る、フットライトが目茶目茶渋いシックな階段を登りつめると、意外やポップな店内。雑貨売り場兼、そして随時エキシビションが催されているらしく、壁は穴開きの展示パネル。店内は大きく3つのスペースに分かれる――最も奥は昼でも抑えた照明で雰囲気重視、どの椅子も机も背が高い。床は木。一段高いスペースは奥から続く抑えたライティングとテラスから入る自然光とが半々。石の床。AIRSTREAMのある見るからに気持ち良さ気なテラスは……喫煙席だったのネ! ややガッカリ感……。BGM――基本的にはカフェ系(?)など。並ぶほど混み合う休日だと何流してるんだかさっぱり聴こえない。ま、平日にゆっくり来たいネェー。スピーカーはJBL

 チーズバーガーセット、スタンダード100gで¥1,050、ポテト・ドリンク付き。100gの実量以上に見た目のヴォリューム感! このぉ見せ上手!! 久しぶりにドーム型のフカーッとした胚芽入りバンズ。湿度も関係しているかも知れないが案外ウェットで、蒸しパンぐらいを想像してもらって一向差し支えない食感。皮もサクーッという感じではない。

 甘い。細か〜く刻んだピクルスはアメリカンスウィートレリッシュパプリカ・粒マスタードなど入ったマヨソースはアメリカ製、コノ甘い味が全体を最もリードしている。チーズは隠し味程度。ケンネ脂を少し混ぜてあるパティはほんのりガサ系、やや塩味。旨味は薄目。黒胡椒の香ばしさとマッチしてどちらか言うと地味目なイイ味を出す。

 パティの下にオニオンスライス、トマト、レタス。下のバン(heel)にはマスタード。付属でHEINZ のケチャ袋。マヨソースの甘味とパティの塩味がゆる〜く、穏やか〜にペースを作る。バリバリ、ガツガツしたところのない、悠然とした感じがお店の空気ともよく合い、魅力的。そしてヘルシーにまとめたバーガー

§ §

 (例によって)大元にはベイクルーズという会社があって、地図を見ると新宿の至るところに関連のショップがある。さらには都内各所・横浜・名古屋・幕張・大宮……そして今春「standard deli渋谷店」がオープン!

 新宿店は'00年から。なので5年前からデフレマック"駆逐し返す"存在として密かな人気を呼んでいたワケ。コノ手のカフェ(正しくはデリなんでしょうけど)にしては抑えた価格設定で、しかもコノ立地を考えたらコストパフォーマンスは非常に高いと思う。非新宿的快適空間


# J.S. BURGERS CAFE のJ.S. スライダーバーガー
# J.S. BURGERS CAFE のチーズバーガー
Halloween'08 ◆ vol.2 J.S. BURGERS CAFE のパンプキンミートバーガー
【最新情報】 J.S. BURGERS CAFE 青山店でワインセミナー開催 【 基礎編 】
# J.S. BURGERS CAFE のデミグラスエッグバーガー
# Christmas'07 ◆ vol.1 J.S. BURGERS CAFE のメープルチキングラタンバーガー
# アボカドバーガー ◆ J.S. BURGERS CAFE [新宿] のアボカドバーガー
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.2 峰屋の考えるバンズとハンバーガーの未来形

― shop data ―
所在地: 東京都新宿区新宿4-1-7 3F
     JR新宿駅新南口歩3分 地図
TEL: 03-5367-0185
URL: http://standard-burgers.baycrews.co.jp/
* 営業時間 *
平日: 11:30〜21:00(LO20:30)
土日祝: 11:00〜20:30(LO20:00)
定休日: 年中無休(年始休業)

2005.4.14 Y.M

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2005年04月11日

# 050 DELI & BAKING, CO. [下北沢]



 下北。北口。とりわけ下北らしい一帯(だが住所は北沢)。横浜銀行のある細い路を、上下左右にオシャレな古着屋・雑貨屋・カフェを何軒も見やりながら、奥へ奥へとズンズン進んでゆく。今回のお目当ては、新宿・吉祥寺に店を構えるSunday Brunch(サンデーブランチ)というスイーツの充実した雑貨併設カフェの、下北沢店1Fにある姉妹店。

 店名の如く、種類豊富なパンそして惣菜・サラダで有名なお店。例によって床・天井ともコンクリ打ちっ放しの空間に椅子と机が配置されているのだが、その置き方は"雑然"という言葉がふさわしく、広々しているわりに案外ゴッチャリ感が強い。ひょっとすると真に落ち着ける席というのはごく限られているかもネ…。窓が大きい上に日当たりも良く、行くなら休日の昼間が最適。


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2005年04月08日

# 048 ZipZap [明治神宮前]



 WOLFGANG PUCK EXPRESS以来の原宿。神宮前の交差点――表参道と明治通りの――をロッテリアのある一角に分け入って、渋谷区の神宮前出張所(併設:区民会館・敬老館・保育園)向かい。この辺りは古い民家・商店と"若向き"の洋服・雑貨・カフェetc.がごっちゃ混ぜになっていて、一種独特の風景を呈している。あるいはこれもまたアジアンな風景と言えなくもない。

 さてそんな中、まぁいまどきアメリカンダイナー。私が映画・TVで観た限りのイメージで言うと、ニューヨークの、クロスも貼ってない殺風景なアパートメントに引っ越してきた当日、とりあえず食事できるように……と机と椅子だけゴンゴンッと並べ、ロウソクで食事も何だから……とコンクリ打ちっ放しの天井からシャンデリア吊るした――そんな感じ?でそのまま日々の生活が始まっちゃった感じかな?実際にはそこまでザックバランではないんだけど、何と言うか、上辺だけイマ流に合わせました……ってな上滑りなオシャレではなくて、どことなく人の温かみの感じられる?そんな雰囲気がコノ店にはある。

 多分その辺、何処ぞのホテルと違ってスタッフが懇切丁寧に、詳し〜くハンバーガーの説明をしてくれたり、気軽に質問に応じてくれたり、そんな親身なサービスを心がけていることが、お店の空気にも表れているのかなぁと。ソファの奥行きがまた広いんだなぁー(独りで来てよかった!特等席!)。カウンター2ヶ所、ひとつは一段上がった位置にキッチンを囲むようにして。

 クラシックバーガー150g\1,700。トッピング各\200。これが土日のブランチだと、チーズ標準装備+スープ&サラダで\1,700――お得!写真はチェダーチーズとソテーマッシュルームを加えたもの。

 バンズの上から竹串が突き通り、crown は斜めに。撮影し終えた頃合にスタッフが来て2つに切るかと訊くので「とんでもない!ガブッといきます」と返すと、そのまま美味しい食べ方の説明をしてくれた――まず竹串を刺しなおしてバーガーを真っ直ぐにし、上からギューッと押す。ソースがこぼれ出すくらいがバンズと中身がよく馴染んで食べごろと。この状態でバーガーパックの中に移し、竹串を抜いて、さぁどうぞお召し上がり下さい!

 白いバンズは表面白ゴマ。甘くてややウェット。裏面がカリッと焼き上がっていて気持ち良い。中身はゆで卵をシュレッドしたの(名称不詳)と薄いオニオンスライスにマヨネーズ絡んだの、トマト、パティの上にチェダー。でソース――「フォンドヴォー(仔牛の骨の出汁)をベースに野菜とトマトをふんだんに使い3日間かけて煮込んだオリジナルソース。フォンドヴォーベースだけに味は上品で控え目。パティの下に3層ほどに折り畳まれた青々したレタス。

 んで「黒毛和牛ステーキ用ロース部位を使用した、つなぎを一切入れてない」パティだが、ミディアムでも赤身が多く、ミディアムレアならもっと多い(←当たり前だ!)焼き加減。まるで半生食べてるような柔らか〜い食感。レア好き・寿司好き・刺身好きにはたまらんでしょう。粗い感じを残しつつ、とても柔らかい、でも粗い――ちょっと不思議な新食感。そしてそんなに熱くない。この半生パティのほのかな牛肉クササに合わせるように、ソースはじめ他の材料の味付けもきわめて繊細。強烈な刺激やパンチがない代わり、落ち着いた、マッタリとしたバーガー。

 heel は見た目には立派に見えたのだが、↑これだけの内容物を上に載せてはとてもじゃないが堪えられないらしく、上まだ1/4を残した状態で既に無くなってしまった。食べ方にもバランス感覚が必要なようで。きゅうり半分まんま出てくるピクルスは、スライスしては味わえぬ皮の弾力がポイント。

 BGMはビートルズ、イーグルスのベスト盤など――ちょとストレート過ぎやしない?スイーツも充実、原宿裏通りのオアシスとしてちょっと一息つくには持ってこいかも。昼間もいいがちょっと物憂げな夜の雰囲気も捨て難い。オープン'04年9月。


― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区神宮前6-9-11 堺ビル1F
      東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅歩5分 地図
TEL: 03-3499-1150
URL: http://www.zip-zap.jp/
オープン: 2004年9月24日
営業時間: 11:30〜23:00
定休日: 無休(要確認)


2005.4.8 Y.M

posted by ハンバーガーストリート at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京編◆西部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする