最近思ったこと……。
実際にはそこに挟まって「いない」食材についてアレコレ想像させる素晴らしいバーガーに出合ったことを去年の暮れにアツく語った。そしてその、特別なものが乗らないままでも十分おいしいWack Dland! (ワックドランド!)のチーズバーガーからさまざまな「味のインスピレーション」を受けて、アンチョビとピクルスを持ち込みで乗せてみたという話を先週した。そこで思ったのが、「コレを乗せたらおいしいだろうな」「アレも合うかも」というアイデアから乗っける食材は、「トッピングする」と言うより「薬味を乗せる」感覚に近い――ということである。
「トッピングしましょう」「カスタムしましょう」と言うと、そのバーガーを構成する「パーツの一部」「層の一部」としての食材を「ガッツリ挟む」イメージがある。ハンバーガーを「一個ガッツリ完成させましょう」的なイメージがあるが、そうではなくて、「ちょっと味を足す」感じ。「この味がさらにあるといいな」という食材を「付け足す」感じ。それは「トッピング」でなくて「薬味」の感覚ではないかと思うのだ。蕎麦にネギを乗せるように、わさびをつけるように、唐辛子を振るように「ちょっと味を足す」感覚。
丸々1個をがっつりカスタムするバーガーもそれはそれで醍醐味だけれど、既に十分完成された極々シンプルなバーガーにちょっと薬味を乗せて食べる――そんな感覚でハンバーガーの味をとらえ、味を考えるというのは次なるステージの楽しみ方ではないかと、最近そう思ったのである。
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「乗せて、積んで……」でなく、ひと味「ちょっと足す」食べ方。今年はそんな嗜み方が出来るバーガーに注目してみようかという、そんな新年で――。
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