2023年09月07日

# コゲ味という言葉について・つづき




 つづきです。コゲ味は完全なる造語です。「コゲの風味」を縮めたものが「コゲ味」と。「コゲの風味」とその都度書いていると長いので、略して「コゲ味」としている……という感じでしょうか。料理の"作り手"には「焦げる」「焦がす」という言葉はあまり喜ばれません。が、その一方で"食べ手"の側は「焦げ」に対してまた違った感覚を持っているようで……という話を次にします。

§ §


 近年「焦がし醤油」「焦がしバター」「焦がしキャラメル」等々「わざと焦がした味」を好む傾向が強まっているように思えます。焦がす調理自体は昔からあるものですが、それを「より魅力的に」扱うようになったのが、ここ20年ぐらいのことではないかと。例えば、大阪・泉佐野「むか新」の「こがしバターケーキ」は2002年の発売。「焦がし醤油ラーメン」発祥の店とされる埼玉・志木の「麺家 うえだ」は2004年創業で、"焦がし"を考案したのは2009年ごろとこの記事にあります。ま、感覚的にはそんなモンでしょうかね。比較的「近年」の出来事です。


 「炙り○○」も頻繁に言うようになりました。代表格は「炙りとろサーモン」辺りでしょうか。当然「炙る」という調理法も昔からあります。「人口に膾炙(かいしゃ)する」なんて言葉の「炙」の字は「炙った肉」という意味です。まぁそれぐらい、唐の昔から人々に好まれる味だったということで、それがこと最近になって「商品化」されるようになったと言うか、メジャーになったと言うか、"珍味"扱いから抜けて、一気に「ポピュラー」になったと言うか……そんな感じに思われます。"邪道"と呼ばれていたワケではないが、さりとて"王道"でもなかったような。それが時を経て、公然と好まれ、一般的になったという。

 つまり、今や食べる側は「焦がす=悪」とはあまり思っていないということです。ちょっと話逸れますが、森永乳業の「焼きプリン」が発売されたのは1994年だそうです。「焼き○○」と付く料理や食べ物が流行り出したのも、その頃から"かも"知れません。食べ物のブームなんて割りとそんなもんですからね。


 ハンバーガーにおいてパティとバンズに続いてよく焦がすものは「チーズ」でしょうか。ガスバーナーで表面を炙って"メルト"させることが多いです。要するに「融かす」ということですね。東京・松陰神社前の「Wack Dland!」のように鉄板の上でチーズを焦がす店もあります。熱せられて融け出したチーズが鉄板の上で焼け焦げて「パリパリ」に固まるという。

 バーナーで炙る"ひと手間"。鉄板上で焦がす"ひと手間"。これらが「魅力的なこと」「価値あること」と思われているワケです。つまり、その"ひと手間"が料理に「価値を加え」「魅力を増す」役を果たしている――と食べ手の側は認識しているということです。


 そういう意味ではフランベにちょっと似ているかも知れません。調理の最後に洋酒を振りかけて「香り付け」する工程ですが、でもアレも見た目は華やかですけど、実際どの程度の"実益"があるのか。だったら「炙り」だって、まぁまぁな「見せ場」ですよ。「麺家 うえだ」も「両手にバーナーを持ち、スープを豪快に炙る調理法のインパクトが話題となり」とこちらの記事にあるぐらいなので。

 派手なパフォーマンスになる上にしっかり「コゲ味」も付いて来る。花だけでなく「実もある」調理法――それが「炙り」であり「焦がし」であると。だから流行ったのかも知れません。

§ §

 再度まとめると……作り手が気にしているほどには、食べる側は「焦がす=悪」とは思っていないということです。むしろ「良いもの」「魅力的なもの」「おいしそうなもの」と捉える傾向にあると。ですからもう少し時が経てば「コゲ味」も正しく褒め言葉となり、あるいは辞書に載るかも知れない……といったところでしょうか。今はその「過渡期」にある気がします。というお話でした。 (おわり)




# コゲ味という言葉について
# 「食べやすいバーガー」から「食べていて気持ちいいバーガー」へ
# 2023年のハンバーガー大予想・つづき
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2023.9.7 Y.M
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2023年09月05日

# コゲ味という言葉について




 8月最後の週に風邪を引きまして。夏場の風邪は難しいですね。「汗ばんでいるのは熱があるの?」「それとも気温のせい?」がまずハッキリしません。エアコンのかけっ放し・効き過ぎで症状をさらに悪化させたり、冷たい飲み物ばかり飲んで胃を壊したりなど、治ったようで治らず、いつまでもズルズル症状を引きずりそうな要因に溢れています。それで今しばらく取材を控えているところで……。

 そんな中なので前回予告した「コラム」的なものをちょっと書いてみました。タイトルは「コゲ味という言葉について」。

§ §

 まず初めに「コゲ味」なる言葉は辞書にはありません。『エル・グルメ』のような料理雑誌の編集者からも「そんな言葉はない」と指摘が入ります。つまり「造語」です。という前置きのもと……。


 「焦げ」という言い方を嫌うのは主に料理人です。料理をずっとやって来た人たち。彼らがそれを嫌うということは「焦げる」「焦がす」という行為が「よくない」とされている証拠です。「焦がしちゃダメよ」とキツく言われ続けていると。ですから記事などを書く際に「焦げ」という言葉を遣うと「焼き色」に換えてくれないか……なんて相談を"たまに"されることがあります。年に一度ぐらいでしょうか。


 直火でパティを焼く場合。金網や鉄格子の上にパティを置き、その下から火で直接加熱します。すると、網や格子に触れている部分が黒く焦げます。結果として、網状あるいは縞模様の跡が付くと。この跡を「焼き目」と表現すると料理人から喜ばれます。「焼き色を付ける」なんて言い方を好む人もいますね。それはそれでよいと思います。


 但し、料理を作る人(作り手)と食べる人……"食べ手"と呼びましょうか……との間に決定的な認識の差があります。作り手が言っているのは「見た目」について。焼き目も焼き色も「見た目」に関する表現です。一方、食べ手が強く言いたいのは「味」についてなんですね。

 それも遠回しな、持って回った表現でなく、ストレートに「甘いか」「辛いか」「酸っぱいか」を言いたいワケなんです。今回の場合、私が声を大にして伝えたいのは「コゲのおいしさ」についてです。だとすれば、遣う言葉は「焼き目が」「焼き色が」ではありません。


 「五味」の範囲に表現を収めるならば、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」――この5つのいずれかの言葉を遣うことになります。中では「苦味」が一番近いですが、でも、それだけではコゲの魅力は語り尽くせません。いわゆる「スモーキー」な要素をそこに含めないと完璧ではない。「モノの焼けたにおい」「その芳ばしさ」といった要素も「コゲ味」には含まれます。

 つまり「味」だけでなく「風味」も込めた言葉が「コゲ味」であるということです。コゲ味は造語です。「コゲの風味」を略して「コゲ味」と。「コゲの風味」とその都度書いていると長いので、縮めて「コゲ味」とした感じでしょうか。


 なお……味だけでなく見た目についても「焦げてる」とストレートに表現すべき時もあります。埼玉・所沢「B.B.Q KIMURA」のこの肉を見て「いい〜焼き色!」とは言わないですよね。「真っ黒に焦げてる」と表現するのが最も素直な、気持ちに適った言い方に思います。なにしろ12時間かけてじ〜っくり火を入れたショートリブですから。表面は真っ黒ですが、「でも、中を開いてみると……」という"ギャップ"にこの肉の醍醐味があるワケで。それを伝えるためにも「外は真っ黒」と言わくてはいけない。「焼き色が……」なんて言ってる場合ではありません。

§ §

 一旦まとめますと、●料理の作り手は「焼き色」「焼き目」などという見た目に関する言葉を言いたがる&言わせたがる、●一方で"食べ手"の側は「味」について語りたい……ということですね。そこの対立と言いますか、認識の差と言いますか。ここまでが"パート1"です。 (つづく)




# 「食べやすいバーガー」から「食べていて気持ちいいバーガー」へ
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2023.9.5 Y.M
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2023年03月24日

# 「食べやすいバーガー」から「食べていて気持ちいいバーガー」へ




 もう一度話を戻しまして……。この15年来、「野菜をいっぱい挟んでいれば良いバーガー」みたいな、そんなイメージが何となく一貫してありました。トマト、レタス、オニオンの生野菜3点を挟めば「良いバーガー」「ちゃんとしたバーガー」みたいな。思い返せば私も、ハンバーガーへの入(い)りのきっかけは「ウェンディーズ」のバーガーの生野菜3点でしたので、「野菜いっぱいのバーガー=ちゃんとしてる」という発想自体は理解出来ます。


 とにかく、いろんな食材を挟んだバーガーばかりが世間で持て囃されて来ました。タテにも横にもパンパンに張ったような「ごっつい」バーガーや、噛み応え満点の「肉肉しい」バーガーを「これどうやって食べるの?」「あごが外れそ〜う!」なんて言いながら、果敢にかぶりついて来たワケです。私はそういうバーガーも必要だと思ってます。バーガー自体が一種のエンタテインメントと言うか。アトラクション的な楽しみと言うか。食べづらかった経験も込みで、デートやお出かけの「良き思い出の1ページ」として、そんなバーガーも必要です。「たまに食べる」分には必要。でも、「日常しょっちゅう食べる」ものとしては、だいぶ機能性に欠けますよね。


 ハンバーガーの最大の魅力は「食べやすさ」ですので。ナイフやフォークを使わずとも、手で持てて、「口」でダイレクトにかぶりつける。何なら歩きながらだって食べられる。それこそがハンバーガーの醍醐味であり、「原点」であるワケですが、今年2023年、そんな「持ちやすくて食べやすいバーガー」を求める流れに、ようやく世間が向かい始めた、かなぁ……という。

 もしその予感が本当なら、「ムリして頑張って食べるもの」から、ようやくハンバーガーが「解放された」ような心境ですね。いや〜、ステージが進みました! 食べにくいバーガーが「良し」とされて来た時代から一歩前進です。喜ばしい限りですが、実は今年に入って私の中にも新たな発見がありまして。「食べやすいバーガー」をさらに進めて「食べ心地のいいバーガー」「食べていて気持ちいいバーガー」というものに出合ったワケです。具体例を挙げて説明しましょう。


 最初は今年1月、東京・代官山のHENRY'S BURGER(ヘンリーズバーガー)と千葉・松戸のR-S(アールズ)がコラボレーションして百貨店の催事に出展した際のバーガー、「和牛Smash'n REAL」です。一度包装されたものを屋上まで持って上がって撮影したので、見た目は非常によろしくないですが、ところが……というのを当時の記事で私はこう表現してます……"まずはそのかぶりつきやすさ。クラウン(上バンズ)からパティからヒール(下バンズ)まで、ひと口で「サクーッ!」と噛み切れる、その気持ちのよさ!"。"「肉離れのよさ」と言うか、歯を立てた箇所でパティも「スッ」と噛み切れて、このバーガーはとにかく食べていて気持ちいい! 食べることそのものが気持ちよくなってくるような、そんなバーガー"……ハイ、この感じです。


 パーツはほぼヘンリーズのものです。パティは黒毛和牛100g×2枚。バンズはヘンリーズがいつも使っているものをアレンジした全粒粉入りの専用バンズで、これが普段に増して「サクーッ!」と歯切れよし。ゴツゴツとした分厚いバーガーが「サックリ」噛み切れることの快感。即ちそれは、パティもバンズも「同じサイズに歯で切り分けられる」ことを意味しています。そのためには一定の設計や工夫が不可欠。それも含め、非常によく出来たバーガーに思います。生野菜は入ってません。


 もうひとつは横浜・石川町、CENTRAL BURGER SHOP(セントラルバーガーショップ)の「クラシックチーズバーガー」。ご存知、"smash burger"の専門店ですが、こちらのスマッシュは「もんじゃ焼きか」と言うぐらい"ぺったんこ"にスマッシュしてます。パティはオージー65g×2枚。チーズも2枚。それらをライトなバンズで挟むと……"バンズからパティから、ひと口でスッと収まる「素直な食べ口」"。でも、"ほどよく詰まった「密度」があって、ふわふわ&スカスカではないという"……ハイ、この感じです。


 ヘンリーズ&アールズのバーガーと比べると、こちらは薄手です。高さはそんなにないですが、それでも、上から下までひと口で「サクーッ!」と"収容"出来ることの気持ちよさですね。ハンバーガーのすべてを「コントロール」出来る気持ちよさ。この快感を一度知ると、「サクーッ!」がまた味わいたくて、何度も何度もハンバーガーにかぶりつきたくなります。歯を立てたくなります。

 これが「食べやすいバーガー」からさらに「食べ心地のいいバーガー」「食べていて気持ちいいバーガー」への移行です。食べにくいバーガーに果敢に挑戦して来たこれまでとは対照的に、「食べやすいバーガー」の心地よさを楽しもうという。トライアルな感じから「リラクゼーション」な感じへと、ハンバーガーの楽しみも徐々に進化して行っているというお話です。

§ §

 なお、セントラルのバーガーも生野菜入ってません。それもまた「サックリ」とした食べやすさを生んでいる一因で、ですから、生野菜3点を必ず「入れなければいけない」という縛りから、皆さん一度「解放」された方がよいと思います。そこは決まりじゃありませんので。お約束じゃありませんので――。今年のバーガー予想は以上です。毎年恒例のラッキーバーガーは「スマッシュ」で。 (おわり)




# 2023年のハンバーガー大予想・つづき
# 2023年のハンバーガー大予想
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2023.3.24 Y.M
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2023年03月21日

# 2023年のハンバーガー大予想・つづき




 つづきです。これまでの10年・15年の日本のバーガーの流れとして、「野菜がいっぱい挟まっていれば豪華で良いバーガー」みたいなものが事実ありました。それはそれでよいと思いますが、その一方で「何も挟まないシンプルなバーガーの魅力」というのはあまり注目されて来なかったという。おかげで単純素朴なバーガーが持つ「ガツン!」とパンチのあるおいしさは、世間一般にあまり知られずに来ました。

 それがここ3年ぐらいですか、パティとバンズとチーズ程度のシンプルなバーガー「が」むしろおいしい――ということを言い出す人や店がようやくのこと現れ始めました。具体的に言うと「スマッシュバーガー」です。


 「Mikkeller Kanda」が登場した辺りから、日本でもスマッシュバーガーなるスタイルが注目されるようになって、今では「ウチでもやってみよう!」という店が多数出て来ています。そうなると、そこから"数テンポ遅れて"、世間の嗜好も徐々にシンプルな方へ向かってゆくことになるんじゃないかと。

 これまでの「たくさん挟めばおいしい」という発想から「必要最小限なものだけ挟んで食べるのがおいしい」という流れに世の嗜好が変われば、店にも客にも双方にメリットがあります。まず「出費が抑えられる」というのが客側のメリットです。ハンバーガーにかかる一回の食事代が安く済むということですね。


 「客単価が下がるのでは?」という声が店の側から聞かれますが、でもその分、来店頻度が上がれば、そっちの方がいいんじゃないかと。1個1,700〜1,800円のバーガーとクラフトビールで1回3,000円近いごちそうを「半年に一度」食べに行くような利用の仕方から、手頃でシンプルなバーガーを「日常頻繁に」補給するような使い方にシフトしてくれた方が、ハンバーガーの将来を考えると「正しい」と私は思います。滅多に行かない「いい店」よりも、普段よく行く「ふつうの店」の方が「本当にいい店」だということですね。


 野菜なしのバーガーの真のおいしさが認知されれば、「材料をたくさん抱えずに済む」というメリットも出て来ます。挟む材料が多いほどコストもかかり、在庫を抱えるリスクも生じますので。

 シンプルなバーガーを追求することは、客と店と双方にとって、これ以上この楽しみを「大袈裟にしない」と言うか、「エスカレートさせない」と言うか、一度広げた風呂敷をコンパクトに畳み込むような「ミニマル化」のメリットがあるように私は思っています。と同時に、パティとバンズ程度のごく限られた材料のみで「おいしくキメてやろう!」という固い決意のもと、全国各店がシンプルなハンバーガーの研究に懸命に取り組めば、世のバーガーはもっともっとおいしくなる筈なので、つまり、いいこと尽くめ!

 と言うことで、2023年の予想のひとつは、「シンプルなバーガーが主流になる」ということです。「今年いきなり」というのでなく、ここ何年かの傾向ですね。今年はそれが一層顕著になるのでは、と私は思っております。


 なお、進むべき方向としてもうひとつ挙げた「1,800円とか2,000円とか、高めの価格帯で内容充実のバーガー」の方ですが、こちらは、ハンバーガーに対してこの金額を「出す」お客さんは出しますので、そういう「おいしければ出すよ」というお客さんを満足させるためのメニューという位置付けです。

 逆に言うと、味と価格が見合っていなければ、次からその額を「出さなく」なりますので、この価格帯はこの価格帯できっちり満足させないといけません。中途半端はよくないです。ヘンに値段を抑えようとせずに、「もう100円分、何かを乗せるとさらにおいしくなる」ようであれば、価格が100円上がっても、そうした方がよいです。やり切った方がよいです。

§ §

 まとめると、「普段使いの1,200円ぐらい」と「ハレの日の1,700〜1,800円ぐらい」と、その二つの層を特に分厚く、力を注ぐのが客の使い勝手に適っているように私には思えます。 (つづく)



# 2023年のハンバーガー大予想
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2023.3.21 Y.M
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2023年03月20日

# 2023年のハンバーガー大予想




 うっかり「2023年のハンバーガー大予想」をやるのを忘れておりました……。「2022年の予想」を上げたのも去年の1月末のことで、まぁいい加減なんですが、それでもちょっと手が空いたので、遅まきながら今年の予想をやっておこうと思います。

 去年の秋に何回か連続して所感を上げた時期がありましたけれども、要するに、目下最大の気がかりは「インフレ」ですよね。インフレーション。物の価値が継続的に上がることです……。


 ハンバーガーで言うと、材料の仕入れ値が上がり、電気ガスなどの光熱費も値上がりして、利益を圧迫する……といったようなことです(皆まで書きませんが)。そういった良くない影響がハンバーガーにも及ぶ懸念があるワケですが、一方で、経済アナリストの森永康平氏などは今後の「デフレ」を予想しています。消費の減退が物価の下落を招くんじゃないかという。インフレに進むのか、はたまたデフレに戻るか――その先読みは非常に難しく、私如きには到底わかりませんが、それでも「これだけは言えるんじゃないか」ということを一点だけ挙げておきましょう。

 このインフレ的状況を"ものすごく前向きに"解釈すれば、世の中すべての商品・サービスの「価値の見直し」のチャンスが訪れたのではないかという。値段だけでなく、商品そのものの価値も見直される。今までの価値が「リセット」される、ないしは「シャッフル」される――そんな仕切り直しの好機ではないかと私は考えています。


 どういうことかと言うと……ハンバーガーの値段も上がってますが、世の中のさまざまな物の値段が大体同じように上がっているワケです。つまり、値上がりしているのはハンバーガー「だけじゃない」という。ここがポイントです。私の大好きなカレー屋の大好物のカレーは税込1,780円になってました。そう考えると、そこそこいいハンバーガーを食べるのとそう変わらないですよね。

 といった感じで、この値上がりした世の中をあらためて見渡してみると、「これは意外に安いな」といった発見がきっとある筈です。「この内容にしては安いな」「この味でこの値段なら高くないな」あるいは「並べてみるとそう変わらないじゃないか」みたいな発見ですね。ここでポイントなのは、奇しくも今このタイミングにおいて、世の中の商品・サービスを見る目がすごく「フラット」になっている点です。なにしろ世の中ほぼ等しく値上がりしてますので。「値上がりしている」こと自体はどの商品もサービスもほぼ一緒です。


 すると、「ハンバーガー【にしては】高いな」というモノの見方から「この値段・この内容にしては高いなor安いな」という具合に、ハンバーガーの判断基準が変わるのではないか――というのが私の見立てです。ハンバーガー【にしては】高いor安い……という従来的な価値観を超えて、「この内容ならこの値段は高くない」「これだけおいしくてこの値段なら安い」という価値基準でハンバーガーを見る人が増えるんじゃないかと。そして、そういう人たちは長く定着してハンバーガーを応援してくれるんじゃないかと。

 となれば、ハンバーガー店が心がけるべきは唯一点、「充実したハンバーガーを出すこと」……これのみです。


 充実したハンバーガーとは? 具体的には「1.1,800円とか2,000円とか、高めの価格帯で内容充実のバーガー」「2.1,200円とか、低価格でしっかり充実感のあるバーガー」……大きく2方向です。要するに「2.」の方は「基本のバーガーでしっかり結果出せよ」ということですね。「プレーンだから味もそこそこ」とか「まだ本気出してないだけ」とか言うんでなく、「パティとバンズだけで十分おいしいじゃないか」と思わせるぐらいの実力あるバーガー。「これぐらいシンプルな方がむしろおいしいよね」と納得させるぐらいのバーガー。ひと言で言うと「単純で美味」。ハンバーガーって、そもそもそういう食べ物ですのでね。

 ……といった辺りで、この話は続き物にしましょうか。 (つづく)



# インフレとバーガーまとめ
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2023.3.20 Y.M
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2023年02月23日

# ノートパソコンを買い替える




 パソコンを買い替えました。最近は文字入力にも支障を来たすような状況でしたので、「ようやく」「ついに」「やっと」「替えるの遅過ぎ」といったところです。

 そもそも、今まで使っていた「DELL」のノートパソコンは、買った直後から何かしら調子がおかしくて、それが体の節々が痛むが如くに、徐々にパソコン全体に広まって行って、最初から最後までずーっと不調続きでした。

 デルは根本的に"時間"がかかるんですよ。某年の4月2日にパソコンを注文してお届け予定日が4月19日、2週間以上です。後日ACアダプタだけ注文したら、これも10日ぐらいかかりました。注文を受けてから、中国の工場より出荷しているということですね。その時間感覚にはさすがにお付き合い出来ないなと。不具合があった時に「すぐにどうにかならない」のはヒジョーに不便です。


 次はどこのメーカーにするかだいぶ悩みました。それこそ1年ぐらい検討してたんじゃないかな? 長考の末に今度は「ASUS」にしました。台湾ガンバレ! ということで。

 読みは「エイスース」です。2月20日の午後に注文して、22日の午前中に届いているので、対応も迅速。イイ感じです。外に持ち歩かない「家用」のパソコンにしようと思ってます。画像処理や音楽ファイルの管理などの作業に当てる予定。購入の決め手は、USB Type-Aのポートが2つ横並びで付いているところですね。これは私は非常によく使います。反対側にもUSBの差し口がもう1ヶ所付いていて、インターフェイスが豊富ですね。

§ §

 この記事から既に新しいパソコンで画像処理した写真を使ってます。データの移行やソフトのインストール、設定等々も思いのほかスムーズに運んで、通常営業無事"再開"ということで……。


# この日はカメラを修理
# ついにカメラを買う
# この日はカメラの試し撮り2
# この日はカメラの試し撮り
# カメラを入手
# カメラが壊れる

2023.2.23 Y.M
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2023年01月09日

# 2022年最も印象に残ったバーガー5つ



『ザ・メニュー』(c)2022 20th Century Studios. All rights reserved.

 ようやく発表です。2022年最も印象に残ったバーガーを「5つ」発表します。但し、飛び抜けて強く印象に残るバーガーは無かったと言えば無かったような。しかし、個々に思い返してみると、どれも非常においしかったような――そんな2022年のバーガーでした。要するに、一定レベル以上の良質なバーガーを常に口にしていた感じでしょうか。

 食べた数を言うと、週3ペースで年150オーバー。160とか170とか。そこまで無茶はしていない感じです。逆に私自身そんなに食べてる実感なかったんですけが、数えると週3ペースには収まってるんで「意外と食べてるな」という一年でした。その辺のビミョーなニュアンスをお伝えしたところで、早速行ってみましょう……。


■Burger of the Year 2022
 映画『ザ・メニュー』のチーズバーガー

……2022年はコレで決まりでしょう! 極上にして「本物の」チーズバーガーが登場する映画です。最高のハンバーガー映画。ストーリーとかメッセージとかはどうでもよくて、「ハンバーガー凄かった!」というそれだけ残ればもう十分! 千金に値する映画です。すべてのハンバーガー好きおよびすべてのハンバーガーの作り手に贈りたい、人生の「ご褒美」のような作品でした。文句なし!

 ここから先の順番に特別深い意味はありません。私の中で明確な順位付けがあるワケではなくて「漠然と5つ」選んだだけですので、その程度にご認識下さい……。


■2022年最も印象に残ったバーガーその1
 # Tokyo American Club [麻布台] のベーコンイチジクジャムのダブルチーズスマッシュバーガー

……7月末に開催された「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2022」の予選ラウンド第四試合で登場したバーガーです。日本で初めて開かれた本格的なハンバーガー選手権だった点がひとつ。そして、会員制クラブという一般人は普段立ち入ることが出来ない施設のバーガーが「ついに食べられた」という、それだけでも十分貴重な体験だったワケですが、その上さらに! その「噂のバーガー」が何ともまぁ〜衝撃的!

 確実に「今まで食べたことがない」タイプのバーガーでした。だから説明が難しい。個々のパーツの良し悪しとか活躍ぶりがどうの……とか言うのでなくて、バーガーすべてが「一体」となって、ひとつの味や質感を形成しているという。詳しくは食べた当時のレポートをご覧下さい。


■2022年最も印象に残ったバーガーその2
 # THE OAK DOOR [六本木] のダブルデック チーズバーガー

……こちらは1〜2月に販売された期間限定メニュー。ハンバーガー誕生初期の5種類のバーガーを再現したシリーズのひとつです。全5品のうち誕生最初期の2品は正直イマイチでしたが、3品目から一気においしくなって、「オクラホマ フライドオニオン バーガー」と迷った末に、こっちのバーガーを選びました。

 要は「ビッグマック」をウンとハイグレードにしたバーガーです。バタートーストしたバンズはホテルメイド。チーズも店内で手作り。USビーフのパティはスマッシュで調理。まぁ〜その食べ心地のよさ。のどごし。くちどけ。そのどれもが超上質なビッグマック! 贅沢!


■2022年最も印象に残ったバーガーその3
 # CaSTLe ROCK [新宿三丁目] のパティ&バンズ TOPPING ハラペーニョ

……一転してこちらは超シンプル。その名も「パティ&バンズ」というメニューを新宿キャッスルロックさんが出してまして。正確に言うと、コロナを機にメニューから消えていたのを、私が言って復活してもらったという。

 パティとバンズだけでもう十分成立しているおいしいバーガーですが、ハラペーニョを乗せると、その酸味と塩気で「キュッ!」と味が締まるという。とにかくシャープ極まりなし。こんなシンプルな食べ方が「ここまでおいしいか」と思わせた一品。


■2022年最も印象に残ったバーガーその4
 # 喫茶パーラー Neo 鎌倉 [神奈川・鎌倉] の"和"キーマカレーバーガー

……ここで趣きがちょっと変わりまして、「和風」のアレンジを施した創作的なバーガーを。和風と言いつつキーマカレー、さらには梅肉と和えた甘口のピクルスが登場する不思議さ。ところが、これらが合わさると……まぁ〜おいしいこと!

 こんなの「よく考えついたな」と感心させられるバーガーです。ひとつにはスパイスの風味の好さ。そしてスパイスが醸し出す「旨味」。食べていて興奮するバーガーであり、気分を”アゲて”くれるバーガーでもあります。とにかくアイデアよし!


■2022年最も印象に残ったバーガーその5
 # BROZERS' [人形町] のロットバーガー BBQソース

……最後はおなじみの一品。これまで20年近くにわたって幾度となく食べて来て、しかもその20年の間に、世の中には負けないぐらいおいしいバーガーも多数登場し、そんな中にあっても、食べていて「ワクワクする」味だったという……もうそれに尽きます。

 食べていてい「ワクワクする」ってスゴイことですよ。そんなバーガーなかなかありません。これだけの材料を積み上げていながらムダなところがなく、むしろ「締まり」あり。そしてバーガー全体から感じる強い一体感。これぞ不朽の名作!

§ §

 そんな5つでした。どれを食べてもまぁ間違いはないでしょうね。良い選択に思います。と言うことで、今年もよろしくお願いいたします!

# 2021年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2021年下半期・最も印象に残ったバーガー6つ
# 2021年上半期・最も印象に残ったバーガー6つ
# 2020年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2019年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2018年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2017年最も印象に残ったバーガー5つ
# ベストバーガーショップ'07
# ベストバーガーショップ'06


2023.1.9 Y.M
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2022年12月12日

# 峰屋 [東新宿] のバンズ



 久しぶりですねぇ〜、峰屋(みねや)の話題です。その後いろいろありまして、特に社長がご病気で療養などされて「小売り」をしばらくやめてましたが、先月11月の半ばより、社長自ら再開されました! 祝! ポスターにはこうあります……「頑固親父の工場直売所始めます!」。




 「峰屋のパンを毎週火曜木曜土曜限定販売致します!」とも書いてありますね。バンズも売ってます。3個入り¥300(税込)。ですが、どこかのバーガー屋の専用バンズの残りとか余りとか"でなく"て、この直営店用の特別なバンズです。すべて社長自ら仕込んで焼いてます。3種類あり。ご紹介しましょう――。


 まずは「バーガーバンズ」。豆乳を配合したバンズです。同じ商店街の豆腐屋の豆乳を使ってます。サイズは1個100gだったかな? ズッシリ重いです。相当な食べごたえ。


 続いて「グラハムバンズ」。全粒粉30%使用。↑の豆乳生地に混ぜてます。こちらは「粉チーズを焼いたような」芳ばしいに風味が表皮からします。


 3つ目は「ライバンズ」。ライ麦30%使用。やはり豆乳生地をベースに混ぜてます。これも芳ばしくておいしいですね。他にもこれら3種類の生地から作った酒種あんぱん、カレーパン、惣菜パン、塩パン、カンパーニュ、山型食パン等々が売ってます。

 で、以上の3つのバンズを使って、本当は「家でハンバーガーを作ってみました」をやりたいんですが、その余裕と元気がないため、代わりに峰屋店内で売っているバーガー"風"なヤツをご紹介します。


 左が「スパイシ! ホットタンドリーチキン」という名のサンド、右は「ワイルドバーガー」。ともに¥360。安い! しかもずっしりボリューミー。いや、「明日の食欲をも奪う」ぐらいの破壊的ボリュームです。間違いなくお腹いっぱいになります。

§ §

 と言うことで峰屋へ行けば「豆乳バンズ」売ってます。ずっしり重ため。焼くとちょっと軽くなります。「酒種あんぱん」おいしかったですね。それもずっしり重たいんですが。ともあれ、お元気にやってらっしゃいます。一部では「バンズの神様」と呼ばれてるそうで(笑)。週に3日営業!




# 峰屋 [東新宿] の峰屋バーガー(再食)
# 峰屋 [東新宿] の峰屋バーガー
# 306 峰屋 [東新宿]
◆ vol.3 初!峰屋の"復活"ライ麦バンズでハンバーガーを
◆ vol.2 峰屋の考えるバンズとハンバーガーの未来形
# バンズ― 峰屋 [東新宿] ◆ vol.1 ≪ご馳走≫バンズの誕生

― shop data ―
所在地: 東京都新宿区新宿6-19-9
     東京メトロ副都心線・都営大江戸線 東新宿駅歩8分 地図
TEL: 03-3351-6794
* 営業時間 *
火木土: 12:00〜売り切れ次第終了
定休日: 月・水・金・日(要確認)

2022.12.12 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 21:26| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月04日

# インフレとバーガーまとめ




 こちらもまとめておきましょう……10月17日からつらつらと書いて来た「インフレとバーガー」を御題とする一連のお話ですね。全7回。プラス、関連記事も一緒にしておきます。別にこんなまとめをしなくても「カテゴリー」で拾えちゃうんですけど、用意していた画像がちょっと"余った"もんですから(笑)、その使い道として一本の記事にしました。

 # インフレとバーガー
 # 食べログとバーガー
 # 食通とバーガー
 # 2,000円とバーガー
 # 店の雰囲気とバーガー
 # やさしさとバーガー
 # 独自ルールとバーガー

加えて、
 # 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 ハンバーガー特集の補足
 # 2022年のハンバーガー大予想


 どこか別な場所や媒体に上げてもよさそうな内容だったかも知れません。でも、また世の中の状況がどんどん変わるかも知れませんのでね。どうなりますやら……というところで。



2022.11.4 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 19:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月31日

# 独自ルールとバーガー




 いや〜、ようやく10月最終日ですよ。このところ記事を上げ続けで、疲れたのなんの。10月最後は例の補足のつづきです。"独自ルール"の話ですね。

 どういうことかと言うと、お店というのはお客さんの望みを「叶える」場所だと思うんですね。客が望む品やサービスを提供する場所が店と。つまり、「自分の望むものが望み通りに出て来ること」が客にとって最良・最上の答えであって、最も気持ちのよい状態なワケです。コレは鉄則です。絶対です。ですから「御座いません」「出来ません」という返しは、なるべく少ない方がよい――と私は思う次第です。


 但し、店に最初から「ないもの」を求められても「それはありませんよ」というのは理解してます。釣具屋にシュークリームはふつう置いてませんので。そういう御門違いや「無茶ぶり」系の注文ではなくて、常識的に考えて「この店ならこの商品・サービスはあるだろう」と期待出来ることについて、現在お話しをしております。

 で、そうした「ふつうあるだろう」と思われるメニューなりサービスなりがですね、その店独自の特殊なルールによって「出来ません」「ありません」となることに「得はない」と私は思ってるんですね。


 "ふつう"というのは「みんなが思うこと、考えること」です。「みんなが期待すること」すなわち"ふつう"です。せめてソレぐらいは何の障壁もなく「ふつうに叶えてあげようよ」と思うワケなんですよ。ヘンな理屈とか蘊蓄とか、制限とか噛まさずに。だって「みんなが望むもの」なんですから。それが得られないというのは「みんな望んでいない」ことですよ。そんなお店が人気になると思いますか?

 「出来ません」「ありません」「それも出来ません」という返しが「3つ」も続けば、私のような"小市民"のハートは余裕でヒビ割れて凹みますよ。結構なダメージを食らいます。楽しかった筈の一日が一気に「どよ〜ん」とするぐらいの。お店も日々大変でしょうけど、客だって、そんなに神経図太くないですからね。


 ですから「みんなが望むことを叶える」のが第一で、それを越える店の独自ルールって基本「ない」と思うんですね。「お客の満足と店の満足と、どっちが大事なの?」という話になっちゃいますんで。そうしたルールがあることによって「あの店は骨があるね」「気概があるね」「本物だね」「いい店だね」という評判には「まずならない」です。むしろ「不便な店だね」「使いづらいね」「偏屈だね」と思われるのが関の山で。


 ま、それが鉄道模型の店とかね、書道の筆や硯を売る専門店とかなら、まだ分からんでもないですが、言っても「ハンバーガー」ですからね。それこそ「子供からお年寄りまで」な世界じゃないですか。とにかく「味」とか「中身」とかいう以前の、ずっとずーっと手前の部分で「入りづらい店」というのがあるってことです。もっとやさしく。やわらかに。初めて利用するお客さんの目線・動線に立って。その先に初めて「味」や「中身」があるワケで。そこへ到達する前に折れてしまっては、元も子もないですから。ぜひ「入りやすく」してあげて下さい。そこに気づいてないお店が案外多いというお話でした。

§ §

 最後の最後に例を挙げてみます。実例でなく、私が考えついた例です。例えば「チーズは一切置いてません」というバーガー店とか。「店主が食物アレルギーで」みたいな理由が仮にあるにせよ、まぁ面倒くさいですよね。あとは「クルマでお越しのお客様のみご利用いただけます」とか。「知らずに徒歩で来たんですが、やっぱりダメですか……」みたいな不毛な議論、イヤじゃないですか。あと、入るなり何かひとつ「注意」される店とかね。そんなヤツ。以上です。 (おわり)



# やさしさとバーガー
# 店の雰囲気とバーガー
# 2,000円とバーガー
# 食通とバーガー
# 食べログとバーガー
# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.31 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 20:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月24日

# やさしさとバーガー




 前回「おわり」としたんですが、もう一個……。

 このご時世、あとは「やさしさ」ですね。「2022年のハンバーガー大予想」にも書きましたが、お客さんに対して「やさしい店」であることです。"独自のルール"などあまり設けない方がよいですし、メニューの書き方も極力わかりやすい方がよいです。


 「ハンバーガーには何と何が付いて、それら込みの値段が○○円です」というのが一目瞭然でわかるようにした方がよいですね。「まずハンバーガーを選び、次にこの枠の中からソースを選んで、サイドはこの中から2種類……」みたいなシステムの「選んでゆく式」のメニューって、実は意外と伝わってないように思います。私からすると、マクドナルドのメニュー表さえ、見る場所があちこち飛んで、わかりづらいです。目が泳いじゃうと言いますか。「図表的」なメニューって、意外と把握しづらいのかも知れません。但し、私「が」そうした図表把握能力に著しく欠けているだけかも知れませんが……。 (つづく)


# 店の雰囲気とバーガー
# 2,000円とバーガー
# 食通とバーガー
# 食べログとバーガー
# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.24 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 16:15| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月22日

# 店の雰囲気とバーガー




 補足の続きです。「店の古さもウリになる」件について……。

 店の古さを逆に活用するなら「徹底的」にやった方がいいです。中途半端が一番よくない。やるならやるで徹底してやると。それは徹底して"掃除しない"とか"手入れしない"とかいう意味じゃありません。掃除はきちんとしましょう。日々清潔を保って下さい。修繕もして下さい。それがなければ単に「ボロい店」か「汚い店」ですので。


 そうでなくて、古びた味わいを店のウリとするなら、とことんやり抜くという意味です。「この店はセンスがいいの? それとも単にボロいだけなの?」という疑問を持たれるようでは全然足りていません。

 と言うことで、「古さをウリに」という手もアリかなとは思うのですが、但し、打ち出す方向次第で客単価の高い店にも安い店にも、どちらにもなり得ると思いますので、その点は注意です。例えば、酒屋の角打ちみたいな雰囲気のバーガー店なら、高額なバーガーはちょっと出しづらいですよね。むしろ「おやつ感覚」「駄菓子感覚」なバーガーで大人気の店になるでしょう。


 例えば「横浜うかい亭」のように、北陸金沢から古いお屋敷を移築して、大がかりなリノベーションなど施すことが出来ようものなら、そりゃぁ〜高額な御代が頂けますよ。ポイントは、高い店にせよ安い店にせよ、明確なテーマがあって、それを貫けているかどうかというところですね。まとめると、2,000円なり支払うからには、それ相応の出し方や店の雰囲気云々が求められるよ――というお話でした。

 今年1月にアップした「2022年のハンバーガー大予想」という記事でも同じようなことを書いてます。「ものさえ良ければ万事OKという時代は終わり」なんて書き方をしてますが、言ってることは一緒です。但し、年初よりも今現在の方が「良いものを出す」ことに対する世間の評価は高まっているように私は感じています。ですから、ピンチはチャンス! この機をぜひ活かして――というところですね。

§ §

 なお今回、過去の「ボツ写真」を大量に使いました。おかげで在庫処分セールのようなことが出来て大変よかったです。 (おわり)



# 2,000円とバーガー
# 食通とバーガー
# 食べログとバーガー
# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.22 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 20:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月21日

# 2,000円とバーガー




 最後に補足を少々……。

 昨今、チーズバーガーが税込1,500円を超える店もあります。ベーコンエッグチーズバーガーやアボカドチーズバーガーはそれ以上の価格になるワケで、ドリンクも入れると2,000円を超える食事ですよ。一般的に言って、まぁ、結構な食事です。こうなって来ると、次に何が起きるかと言うと……今まで気にならなかった部分が気になりだすんですね。

 例えば、店が汚いとか。薄暗いとか。ホールにまで物があふれて物置きのようになってるとか。つまり、「2,000円の食事をするにふさわしい場所かどうか」というところに客の目が向くワケです。


 私が思うに、ここは二択です……。「整理整頓を徹底し、日々清掃に努める」のがひとつ目。清潔で美しい店を常に保ち、壊れた箇所があれば補修して……という、これはもう基本中の基本でしょう。特にこのご時世、「不潔な店」「不衛生な店」と思われるのは致命的ですので。これが当然過ぎるぐらい当然なひとつ目の対策です。では、もうひとつの選択肢は何かと言うと……「古さをウリにする」作戦です。

 例えるなら「新横浜ラーメン博物館」の昭和レトロな雰囲気のような「懐かしさ」や「古めかしさ」を敢えて演出する策ですね。中には築三十年、四十年の物件で営業しているバーガー店もあるでしょう。その古びた雰囲気を「味」として活用し、逆に武器にするような手も"アリだと私は思います。"敢えて"古ぼけた味を演出するという――。 (つづく)



# 食通とバーガー
# 食べログとバーガー
# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.21 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 20:30| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月20日

# 食通とバーガー




 続きです。これからは誰もが知る有名店よりも、自分しか知らないような「隠れた名店」の情報が重宝され、持て囃されるようになるんじゃないか――という私の観測です。並ばずにスッと入れて、ゆっくり長居も出来、しかも割安。つまり「穴場」情報ですね。そんな"独自の"情報をどれだけ持っているか・知っているかがある種のステータスとなり、「嗜み」として、これからのインフレ時代に重要になってゆくんじゃないかと。


 まぁですが、ソレって、別に真新しいことでもなくて、本来の「食通」というのはそもそも「そういうものだった」ワケでして、その本来あるべき姿にまた立ち返るのだと考えればいいんじゃないでしょうか。誰かが決めた"名店"を「すべて回り尽くす」「コンプリートする」といった方向で近年流れていましたけれども、これからは世間の評判とは別の「自分なりの名店」を自分で探し出す、見つけ出す――ということにより重きが置かれるんじゃないかと。私はそのように見ています。そしてそのきっかけが「物価の上昇」ではないかと――。

 あとはコロナ禍において、さまざまな「制限」が設けられましたよね。外出制限、移動制限、人数制限……。結果として「混まない」状況を我々は経験してしまったので、それに"味を占めた"部分もあると思います。貸し切りに近い状態で食事や旅行を満喫しましたので。一度「いい思い」をしてしまうと、後戻りもしづらいかな……という。そんなことも影響して来るかも知れません。皆さんどうお考えでしょうか。 (つづく)



# 食べログとバーガー
# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.20 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 21:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月18日

# 食べログとバーガー




 続きです。物価上昇によりハンバーガーはどうなる――という話を前回しました。要するに、物の価値が正しく評価される「チャンス」だということです。どんなに有名な店でも、価格に見合うサービスが提供出来なければ、自ずと客足は遠のくでしょうし、それは安売りの店にも同じことが言えて、つまり、「モノが良くないとね」と言うことですね。消費者は「中身」を見ますので。名前よりも「実」を取ります。インフレ下、その傾向は一層強まるでしょう。


 となると、この状況は「いいバーガーを出しているのにイマイチ名前が売れていない」店が日の目を見るチャンスでもあるワケです。地味ながらもきちんと仕事をこなし、おいしいバーガーをしっかり出して来る。そんな「無名の実力店」が正当に評価される時でもあるワケですが……ソレと言うのは実は、私が食べログマガジンでずっと書いて来たことなんですね。「じっくり食べたいハンバーガー」において3年にわたり、ずーっと。

 「知らない店ばかり出て来ますね」と言われたことがありますが、そーなんですよ。その通り! 100%狙って「無名の実力店」の発掘に励んでましたので。同時に食べログマガジン全体においても「食べログ3.5以下のうまい店」というシリーズで全く同じ動きをしています。こちらは今も継続中です。と言うのに加えて――。


 これはつい最近のことなんですが、「食べログ」について複数の著名人が、奇しくも似たようなことを言ってました……「食べログの評価が低いのに『旨い店』こそツボである」「食べログを利用しないワケではないが、でも、おいしい店は自分で見つけたい」といった内容です。これは世の中全般の「気分」なんじゃないかと私は見ています。

 行くといつも混んでいて、並ばないと入れない店とか。入店後も並んでいる人のことが気になって、落ち着いて食事が出来ないとか。そんな有名店へ行くよりは、いつ行っても空いていて、快適に食事が楽しめる上、味は有名店と同等かそれ以上、しかもその割りに「安い」――といった「無名の名店」へ行く方がお得感があり、優越感にも浸れるという……。 (つづく)



# インフレとバーガー
# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.18 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 21:30| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月17日

# インフレとバーガー




 ここでちょっと、今考えていることを軽くまとめておきます……。

 まず、ハンバーガーの原材料高ですね。牛肉も値上がりしているし、パンも上がっている。あと油も、1年前の"2倍"近くに高騰しているとのこと。その影響を受け、メニュー価格を上げざるを得ない状況です。チーズバーガー1個1,500円(税込)に迫る勢いになってますね。

 この値上げについて、消費者は理解しています。ある程度納得はしています。「それぐらいするんだね」と理解し、受け止めてはいると思います。ですから1,500円は払いますと。但し、「その金額に見合うバーガーを出してね」という条件がそれに付帯することになりますね。今まで以上に強くはっきりと。


 つまり、1,500円でも2,000円でも払うけど、価格相応の「中身を求める」「質を求める」「充実を求める」という方へ今後ますます向かってゆくと思います。要するにこの先、消費者の「物の価値」に対する感覚はより一層鋭く・厳しくなってゆきます。どんなに名のある店でも、価格に見合った商品を出していなければ、利用されなくなります。「値段ばかりだな」ということになる。逆に、有名ではないけれど、中身のあるものをきちんと出していたり、味の割りに安かったりと言った「無名の実力店」が正しく評価される好機が訪れた――という風にも考えらえるワケです。

 インフレ=物の価値が上がることですから。今まで正しく評価されて来なかった物やサービス、仕事の価値が正しく評価されるチャンスがある。可能性がある。ピンチはチャンス。私はそう捉えています。

§ §

 確かにチャンスはチャンスなんですが、「飲食店への客足がまず戻らないとね」という大問題がその前にありますね。そこは飲食業界"総出"で頑張って、外食の気分や雰囲気を盛り上げてゆかねばなりません。客足さえ戻れば……あとは「チャンス」が待ってます!

 なお、5月に刊行された『ON THE ROAD MAGAZINE Vol.68』にも私が書いた文章が載ってます。置いている店もまだあると思うので、見かけたらぜひご覧になって下さい。 (つづく)



# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.17 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:19| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月19日

# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 ハンバーガー特集の補足




 今週配布が始まりました『ON THE ROAD MAGAZINE Vol.68』のハンバーガー特集について早速訂正です。2ヶ所。まずP4の本文。「時には近江牛の時もあり」という箇所がありますが、「時」が重複してますね。「時には近江牛のこともあり」か、シンプルに「近江牛の時もあり」ぐらいが正解でしょうか。見落としてました。

 もう1ヶ所はP9。「東京・渋谷『FATBURGER』のチキンサンドイッチ クリスピー」は「クリスピー→スパイシー」の誤りです。ここも気付きませんでした。お詫びいたします。


 ということで、今回いただいた6ページのうちの4ページは、ここ3〜4年ずっと思っていたことの「集大成」的な内容です。この数年、私の中でずっと温め続けていた考えを一気に外に吐き出して活字にした感じです。これでちょっとスッキリしたので、またリセットして、新たな情報や感覚を仕入れて行ければと思っております。

 では、一体「どんな考えを吐き出したんだ?」とお思いでしょうが、そこはぜひとも『ON THE ROAD MAGAZINE Vol.68』をお手に取ってご覧いただければと思います。記事のタイトルだけ一部挙げてみましょう……「マスメディアでは語られない本当においしいハンバーガーの話」なんて記事があります。5項目に分けて解説してますが、誌面に余裕があれば、あと2項目ぐらい本当は続きがありました。それについてはまたいずれ……と言うのも何なので、発表しておきましょうか。P7からのコラム「マスメディアでは語られない本当においしいハンバーガーの話」のポイント6は「見せ方」、ポイント7は「清潔感」です。何のこっちゃ? とお思いでしょうが、以上がコラムの続きです。

§ §

 ちゃんとお店紹介をしている店と、単に名前だけが挙がる店とが特集中にあるのですが、それら合わせて11店が登場します。どんな内容かはとにかく直接お手にとってご覧いただければ幸いです。全国1,000ヶ所以上の配布協力店にて好評配布中。発行部数は30,000部。無くなり次第配布終了!



# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.5.19 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 22:48| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月31日

# 2022年のハンバーガー大予想




 フードカルチャー誌『RiCE(ライス)』のハンバーガー特集号が去年のちょうど今ごろに出まして、私も2ページほど頂いて、その記事の終わりに「2021年のハンバーガー界はこうなる」という"未来予想"を書きました。今でもまだ買えますので、ぜひご覧いただければと思います。

 ライスプレス 『RiCE(ライス) No.17

 出版社: ライスプレス
 価格: 1,540円(税込)
 発売日: 2021年1月26日


 それから1年。では「2022年はどうなるんだ?」という次なる予想を今年も発表すべきでは……とずっと思っていたのですが、すっかりタイミングを逃しまして、もう1月も終わりになってしまいました。まぁでも「発表しないよりマシかな?」と思い、今年2022年のバーガー予想を、今さらながらしてみようと思います……。


 『RiCE No.17』に書いた2021年のハンバーガー予想はまずまず当たっていたかなと思います。まぁ、当たり前のことしか書いてませんのでね。水晶玉を覗いたりとか、そんな霊感的なことで占っているワケでなく、日々の"実感"に基づいて考えてますので。今年の予想についても「こうなって行くんじゃないかな?」という考えがしばらく前から浮かんでいました。では早速それを発表いたしましょう……今年2022年は出し方・見せ方が重要視される時代になると思います。

 敢えて↑「時代」と書きましたが、2020年の11月に「BLUE STAR BURGER」、2021年5月に「BEX BURGER」、10月に「Cheeseness Burger ToGo」と、いわゆる「非接触型」のバーガー店が相次ぎオープンして、必要十分な内容のバーガーを極力「安く出す」というやり方で売り始めました。「安くて良いもの」ないしは「良くて安いもの」が市場に出回りだしたワケです。


 日本の経済はただでさえ物の値段がジリジリ上昇し、対して賃金は上がらず、消費者の目はますます厳しくなって行っています。片や、牛肉・小麦粉・乳製品と、ハンバーガーに関わる原材料は値上がりする一方で、下がる要素は「ない」と見てよいでしょう。そんな中、大手・中堅外食企業は良いものを安く出して来ると。町場の個人店は値段ではそれに対抗出来ません。競えるのは「味」。そして「質」。しかし外食企業が手掛ける非接触型バーガー店のバーガーも、そこそこ高いレベルまで迫って来ているワケです。

 要するに「高くて良いもの」が売れ難い時代になって来ました。時計とか宝石とか、そこまでの高級品なら別ですが、食べ物、分けてもハンバーガーのようなポジションのものについては、「良くて安いもの」がある以上、ただ「ものが良い」だけでは売れ難くなって来ているということです。ではどうすれば……というところで、「出し方」と「見せ方」の話です。


 客の側からしてみれば、「ものが良くて安い」バーガーが簡単に手に入る以上、せっかく1,500円なり出してハンバーガーを食べるからには、1,500円出すだけの「理由」が必要です。さてそこで、2022年という"今"この時代において、その価格1,500円の理由付けは、中身に対する満足以上に、外身から来る「納得感」の方が重要なのではないか……という風に私は考えました。つまり、どんなに中身が良くても「1,500円に見えない1,500円のもの」は不要ということです。求められるのは「1,500円以上に見える1,500円のもの」か「1,500円に見える1,500円のもの」と……。

 真っ白な無地のお皿の真ん中にただ「ぽつん」とハンバーガーが置いてあるだけ……というようなものに対して、客の側は1,500円という金額を出しづらくなって来ています。重要なのは、中身の価値にふさわしい「外身」――。店の側に求められるのはつまり、1,500円のものが1,500円に「見える工夫」ないし「見せる工夫」です。


 理屈よりビジュアル。能書きより見た目――。「手間と原価がこれだけ掛かってるんで、このバーガーはこの値段するんです」という"理屈"で納得させるんでなく"視覚的"に納得させるという。「これだけの充実した内容ならこの金額は当然だよね」「むしろ安いぐらい」と、運ばれて来た内容を"見て"判断させるという。それがこれからの時代のスタンダードに私は思います。

 そんな大それた工夫でなくて構いません。ムリして派手に見せると逆に見抜かれます。そういう"不要不急"は避けられる方向にあるので。ちょっとした工夫、アイデア、気遣いでも十分です。各店のキャラやカラーに合った見せ方・出し方がそれぞれあると思うので、それが表現出来ていればOKでしょう。


 インスタ映えに通じるものがありますが、大きく違うのは、見た目"ありき"のものを作るのでなく、中身の良さに「見合った」見た目を表現する――という点です。「中身の良さが伝わる見た目」とでも言いますか。中身は良いのに「見た目はしょぼい」は今後厳しいと思います。逆に、大した中身でもないのにヘンに気取った盛り付けなどすると、期待感との落差から、結果、大いに嫌われるでしょう。「中身にふさわしい見た目」を心がけて下さい。石焼き芋には新聞紙。揚げたてのコロッケは安い耐油袋に入れて「はい」と手渡されるぐらいがキャラに合ってます。安物には安物なりのふさわしい包装や盛り付けがあるということで。そこを間違えるとおかしな方向に行ってしまいます。

 ということで、これからは「見た目」の時代です――。


 あと、メニュー表に「すべてのハンバーガーにはポテトが付きます」とか、パッと見てわかる位置に商品内容をはっきり「書かない」店がけっこう多いのですが、これは大書した方がよいです。とにかくわかりやすく。特にハンバーガー専門店を初めて利用するようなお客さんは、1個1,500円するハンバーガーなんて食べたことないので、ビクビクしてるワケですよ。不安でいっぱいなワケです。まずその「気持ち」を理解してあげて下さい。

 1,500円は高いけどぉ……でも「どんな内容なんだろう?」というところがとにかく気になってるワケです。1,500円の中身が何より知りたいワケですから、探さないと見つからないような書き方でなく、太字でも赤字でも、とにかくハッキリわかるように示してあげること。そうすると安心しますので。そこの説明が足りていない不親切なお店が案外多いですね。初めての人にはどうぞやさしく――。

§ §

 ということで、「ものさえ良ければ万事OK」という時代は終わりかなと思います。で、そんな中で、今年のラッキーバーガーですが……やっぱり「チキン」ですかねぇ。本当は「バーガー」じゃないんですけど。でも、チキンバーガーで一旗揚げてやろうという"動き"は見られます。とにかく私はおいしい「チキンサンド」が食べたいです。ということで、今年もどうぞよろしくお願いいたします――。



# 2021年最も印象に残ったバーガー5つ
# 『RiCE(ライス) No.17』本日発売!
# 「食べログマガジン」――〈食通が占う、2021流行る店〉2021年流行る店を食通が予想! 気になるテイクアウト専門ハンバーガー店
# 「食べログマガジン」――〈2020 食通が惚れた店〉食通に聞いた2020年のナンバーワン! 持ちやすくて食べやすい、機能美を感じるハンバーガー

2022.1.31 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 17:02| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月06日

# 2021年最も印象に残ったバーガー5つ




 上半期下半期出揃いまして、上下まとめて2021年、最も印象に残ったバーガーを「5つ」発表します。なぜ「5」かと言うと、それは……の前に、去年最も輝かしい活躍を見せた店、すなわち"Burger of the Year 2021"を発表します。あくまで"私の中で"の話です。なお、「魅力あふれる店」という点では、去年も挙げた「Mikkeller Kanda」が2021年も強かったですね。変わらぬ強さで。


■Burger of the Year 2021
 # Skippers' [潮見]

……世界中がコロナで大変な中、いやむしろ、その大変な状況を"打破"すべく、お金と時間をかけて、米国はダラスでおこなわれたハンバーガーの世界大会に出場したという、もぉその功績だけで十分です。日本人「初」出場ですので。無謀とも思える大冒険をよくぞ成し遂げました! みごとな活躍!


■2021年最も印象に残ったバーガーその1
 # CAFE.ALPS [荏原中延] のタコ デ バーガー

……この1年を通じて何度も食べる機会があったバーガーですが、二度目食べても三度目食べても、初回と同じおいしさが安定して感じられて、高い品質を常に保ち続けていたので、これは本物!

 北アフリカ発祥の「ハリッサ」という"魔法"のような調味料を手に入れて、オープン以来5年をかけて地道に築き上げて来た、ハンバーガー作りの実力が一気に開花した感じです。「その実力にふさわしい華やかさを得た」とでも言いましょうか。ご覧の通り、積み方も大変美しいです。あとは強いて言えば……名前かな? このネーミングどうですかね? まぁでも、それぐらいですよ。都内でも傑出したクオリティと断言してよいでしょう。傑作!


■2021年最も印象に残ったバーガーその2
 # Skippers' [潮見] のスキッパーズバーガー4.0

……テキサス遠征、世界大会出場。それらの経験の末に生まれたバーガーですが、私が注目したいのは、米国テキサスという異国の「異文化」に触れたことにより、店主東條さんのハンバーガーに対する考え方が変わったり、新たな視点を得たりしたであろうという点です。例えるなら、日本のプロ野球選手が米国の大リーグでプレーして、アチラの感覚を掴んで来たみたいな。そんな感じです。

 ぜひそのダラスで得た新たな感覚をさらに発揮して、日本にも米国にも「ない」バーガーをどんどんと繰り出して行って欲しいなと思っております。もっともっと仕上がって行くんじゃないでしょうかね。来年も期待!


■2021年最も印象に残ったバーガーその3
 # 六本木うかい亭 [六本木] の鳥取和牛クアトロチーズバーガー トリュフ香るポテト添え

……唯一の「ハンバーガー屋じゃない」店のハンバーガーですが、これについては、とにかく「してやられた!」という思いでいまだにいっぱいです。

 とにかくハンバーガーとして「自然」でした。ムダにこねくり回したり、ヘンに逆を行ったり、ムリして作ったようなところがまるでなくて、これほど素直なハンバーガーを食べたのも久しぶりかも知れません。聞けば、このバーガーを考案したシェフは米国での調理経験がある人で(しかも4年ほど)、それがすべてですよ。ブリオッシュバンズも店内で自家製。またやって欲しいですね。


■2021年最も印象に残ったバーガーその4
 # Jimmy's DINER [国分寺] のベーコンエッグチーズバーガー

……こちらも「余計なことをしない」という点では傑出したバーガーです。ムダを削ぎ落し、要らぬ手を加えず、淡々とさえしているのですが、しかし! 食べると、その芳ばしさと絶妙な軽さがみごと! 「重くない傑作」ですね。映画でも音楽でも、名作・傑作と言うと大作志向に陥りがちですが、そういうヘヴィさ・ウェットさのないバーガーで、なかなかお目にかからないタイプのバーガーです。この感じはジミーズでしか味わえないかな。


■2021年最も印象に残ったバーガーその5
 # B.B.Q KIMURA [埼玉・航空公園] のTexasB.B.Qバーガー

……これは厳密にはハンバーガーではないのですが、「5個中の1個」なので入れておきます。まぁそれぐらい、他のバーガーを押しやるぐらい、インパクト絶大な一品でした。

 パンに肉を挟んだだけの単純極まりない食べ物です。しかし、これが「どうして?」というぐらいに美味……。動画も上がってます。単純とは言いますが、それに要する手間と時間と、あと"経験"ですね。相当なものが注ぎ込まれています。「一日にして成らず」といったところです。その苦労の成果を、こんなテキトーな感じで、乱暴に、ザツに挟んで食べちゃう辺りが醍醐味!

§ §

 5つにしたのは、上半期下半期に挙げた残りのバーガーはどれも等しくよくて、選べないレベルなので、そんな理由で6つ目は選ばずに、5つにしておきます。あらためまして、今年もよろしくお願いいたします!

# 2021年下半期・最も印象に残ったバーガー6つ
# 2021年上半期・最も印象に残ったバーガー6つ
# 2020年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2019年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2018年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2017年最も印象に残ったバーガー5つ
# ベストバーガーショップ'07
# ベストバーガーショップ'06


2022.1.6 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:25| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月04日

# 2021年下半期・最も印象に残ったバーガー6つ




 年が明けました。新年おめでとうございます。そんなワケで、2021年は「上半期・最も印象に残ったバーガー6つ」というのを6月終了時点でまずやりましたので、それに続いて、今度は"下半期"の最も印象に残ったバーガーをまたしても「6つ」挙げます。なぜ「6」かと言うと、写真が奇数枚だとサムネイルが作りづらいからです。ただそれだけ……(笑)。では、早速行ってみましょう!


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその1
 # 六本木うかい亭 [六本木] の鳥取和牛クアトロチーズバーガー トリュフ香るポテト添え

……六本木うかい亭が2021年の11月、2日間限定で出したバーガー。これにはヤラれました。どんなキテレツなバーガーが出て来るかと思いきや、ハンバーガーとしてものすごく作りが自然で、ムリなところが一ヶ所もありません。「チーズは無くても成立するな」と正直思いましたが、そこはご愛敬。ハンバーガーそのものの作りとしては余計な手間や力、作為の加わらない、実に自然体なバーガーでした。それを、うかい亭のトップランクのシェフが「目の前」で、トークを交えつつ、たっぷり時間をかけて作ってくれるという。それで3,300円は全くもって安いです。一流店の実力を見せつけられたバーガーでした。衝撃的一品。


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその2
 # Skippers' [潮見] のスキッパーズバーガー4.0

……これも「え」も言われぬおいしさ。後味がとにかく好いです。ドライトマトやブルーチーズの風味・香りが実によく、そして、オニオンソースの後味が抜群によし。それらの風味・旨味を生んだのは「引き算」。足すばかりでなく、きちんと味を引けたことが、このバーガーの成功を生み出しました。さらにもっと引けるんじゃないかと思ってます。スキッパーズにとって大きな転換点となるであろう一品。


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその3
 # Antenna America [横浜・関内] のシェーブドゴーダバーガー

……これは単純系。パンと肉とチーズ、ほぼそれだけのバーガーです。カリフォルニア産のチーズを使った8月の限定バーガー。「ブルーチーズベーコン」とどっちにするか悩みましたが、こっちにしました。細かーく削ったゴーダチーズの「淡雪」のようなほのかなコク味と「何の変哲もない」挽肉のパティの妙。"何でもない"おいしさが大変よし。


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその4
 # E・A・T [北参道] のベーコンチーズバーガー

……これは実に「特異」な構造のバーガーです。世の多くのバーガーは「加算式」です。チーズやらエッグやらベーコンやらの食材をどんどん積んで、足して、結果その合計が○○点になったとか、××点だといった塩梅が常なんですが、このイーエーティーのバーガーは最初から「総和が100」になるよう計算して作られているという。そういう作りのバーガーは他にまず見ません。しかも迫力があり、質感も豊か。実にみずみずしい、シズル感満点の一品。


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその5
 # CAFE.ALPS [荏原中延] のハッピークリスマッシュ!! バーガープレート

……上半期に「タコ デ バーガー」を挙げたので「もう来ないだろう」と思っていたら、こんな快作を年末に繰り出して来ました。アルプス流のスマッシュバーガーなのですが、これが実にサマになっていて、「こんな引き出しもあるのか」と驚いた一品です。サックリ軽〜くキメたスマッシュバーガー。キャラ分け・キャラ立てに成功しています。


■2021年下半期・最も印象に残ったバーガーその6
 # LOUIS CLASSIC [千葉・小倉台] のベーコンチーズメルトバーガー TOPPING パティ、チェダーチーズ

……これは「食感の妙」が楽しめるバーガーです。10mm挽きの牛肉で作った一品。10mm挽きは肉が「つぶつぶ」でなく「コロコロ」と感じられるサイズ感。口の中に肉が「コロコロ」転がり込んで来るような、そんな食べ口で、その食感のユニークさが際立っていました。『アメ車マガジン』の取材用に派手にトッピングしましたが、ここまでしなくても十分おいしく楽しめます。但し、ガーリック味が強くて、一歩間違えると「餃子」のようになってしまいそうなので、そこを抑えるとさらによくなると思います。

§ §

 2021年の下半期は正直それほどたくさん食べたワケではないのですが、逆に機会を絞った分、食べたバーガーそれぞれに私の意図や狙いが反映されていて、ムダ撃ちが少なかったですね。「ムダにバーガーを食べない半年だった」とも言えると思います。さぁこれで2021年の上半期・下半期が出揃いました。両者合わせるとどうなるのか……。 (つづく)

# 2021年上半期・最も印象に残ったバーガー6つ
# 2020年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2019年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2018年最も印象に残ったバーガー5つ
# 2017年最も印象に残ったバーガー5つ
# ベストバーガーショップ'07
# ベストバーガーショップ'06


2022.1.4 Y.M
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2021年12月08日

# 鎌倉に≪tokyo omo style≫の姉妹店「喫茶パーラー Neo 鎌倉」オープン!




 ちょっと前に鎌倉へ行って来たと書きましたが、それはこの店のため……2021年11月24日、鎌倉は若宮大路に面したホテルシャングリラ鶴岡の2階に、喫茶パーラー Neo 鎌倉 ニューオープン!




 世田谷・豪徳寺の「tokyo omo style」、松陰神社前の「Wack Dland!」に続く、オーナー清水さん3店目の飲食店。鎌倉でもバーガー出します。詳細は今後コツコツ上げてゆきますが、今回は写真のみということで。まだ試作途中のものも含まれてます。ひとつ言えるのは、ご覧の通り「和」なテイストが入ってます。"鎌倉"なので……。


 こんなのとか……。


 こんなのとか……。


 こんなのとか……。

§ §

 500%観光地立地な"喫茶店"という名の"半分"バーガー店。来年はNHKの大河ドラマも鎌倉が舞台ということで、それこそ「いざ!」ですよ。どうなりますやら!



# 388 Wack Dland! [松陰神社前]
# 297 tokyo omo style [豪徳寺]

― shop data ―
●喫茶パーラー Neo 鎌倉
所在地: 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-9-29 シャングリラ鶴岡2F-D
     JR・江ノ電 鎌倉駅歩6分 地図
TEL: 0467-40-5530
URL: 公式Instagram
オープン: 2021年11月24日
営業時間: 11:00〜21:00
定休日: 月曜日・火曜日(祝日営業、要Instagram確認)

2021.12.8 Y.M
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2021年12月03日

# この日はFatz's The San Franciscan [吉祥寺] で忘年会!




 さてこの日は、何だろう……事実上の「忘年会」ですね。前に「この日は新年会!」という記事がありましたが、この店は仲間みんなで集まってワイワイ楽しく食べるのに向いています……東京・吉祥寺のFatz's The San Franciscan(ファッツ・ザ・サンフランシスカン)。

 何を食べたのかとか、どうだったのかとかは、また今度詳しく説明します。まぁこの日は食べたも食べたんですけど、ずいぶんワイワイやりまして、テンション異様に高めでした。その模様をまた今度ご披露するかも知れません……。


 とにかくいろいろ食べました。こんなのとか……。


 こんなのとか……。後ろにちょろっと見えてるのはオクラのフライです。これおいしかった。サイドのコーンブレッドすごくおいしかった。あと、豆おいしかった。

 そして↓の写真はおなじみの「パストラミ サンドイッチ」。食べたのはこれが二度目でしたが、最初の時よりおいしく感じました。より深く"突き刺さり"ましたね。要するに、おすすめです。「二度食べて二度目もおいしい」ことや「二度目の方がよりおいしい」ことというのは、そんなにしょっちゅうはないので。

§ §

 ということで、このパストラミは良いと思います。「じ〜んわり」来ますね。詳細はまた今度!




# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のThe Waldorf
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のベーコン、レタス、トマト
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のパストラミ サンドイッチ
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のブリトー グランデ チポトレシュリンプ
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のプルドポーク(再食)
# この日はFatz's The San Franciscan [吉祥寺] で新年会!
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] の50/50
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のThe Animal
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のステーキ サンドウィッチ
# 「食べログマガジン」――【じっくり食べたいハンバーガー】第5回「ファッツ・ザ・サンフランシスカン」
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のBBQ チキン ケサディーヤ
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のチーズバーガー餃子
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のプルドポーク
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のプルドポーク サンド
# Fatz's The San Franciscan [吉祥寺] のTHE WW
# FATZ'S [高円寺] のBBQベーコンチーズバーガー
# FATZ'S [高円寺] のThe Don
# FATZ'S [高円寺] のチーズバーガー
# FATZ'S [高円寺] のMANGO POPPER
【東京ビアウィーク2015】 FATZ'S [高円寺] の日本の春と志賀高原IPA
【東京ビアウィーク2015】 FATZ'S [高円寺] の
ベーコン、チェダー&ハバーティチーズバーガーとANCHOR Brekle's BROWN

# FATZ'S [高円寺] のBIG EL CABRON
# FATZ'S [高円寺] のThe Tarheel
# FATZ'S [高円寺] のThe Maker
# FATZ'S [高円寺] のTHE WA
# FATZ'S [高円寺] のThe Aguacate TOPPING bacon
# FATZ'S [高円寺] のEl Panocha
# FATZ'S [高円寺] のThe Bada Bing
# FATZ'S [高円寺] のSloppy Joe
# FATZ'S [高円寺] のザ・高円寺クラブ
# FATZ'S [高円寺] のBLUE ELIOT
# FATZ'S [高円寺] のTHE ABQ
# FATZ'S [高円寺] のEL CABRON
# FATZ'S [高円寺] のすだちスローバーガー
# FATZ'S [高円寺] のThe Philly
# FATZ'S [高円寺] のThe Carolina
# FATZ'S [高円寺] のTHE WW
# FATZ'S [高円寺] のThe 50/50
【スタンプラリー#11】 FATZ'S [高円寺] のカラミティ・ジェーン・バーガー
# 279 FATZ'S [高円寺]

― shop data ―
所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-25-12 Santa Fe B1-A
     JR・京王電鉄 吉祥寺駅歩6分 地図
TEL: 0422-69-2532
URL: http://www.fatzs.jp
オープン: 2018年2月11日(創業 2011年4月29日)
営業時間: 11:30〜15:00, 17:30〜23:00
定休日: 月曜日(祝日営業、翌火曜休。要確認)

2021.12.3 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 21:15| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする