三井住友海上のオフィシャルサイト「くるまも」に掲載の地域色を感じられるハンバーガーに出会う旅の"補足"ということで、群馬県は大泉町のBURGER'YA(バーガーヤ)について追加情報をアップしたその流れで、昨年6月に新宿御苑前にオープンしたバーガーヤ新宿店へ行って来ました。「くるまも」の続編としてぜひお読みいただきたい記事です。
■三井住友海上「くるまも」
地域色を感じられるハンバーガーに出会う旅。バーガー4,000個を食べた評論家のおすすめドライブプラン
東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅徒歩数十秒。新宿通りを前にした3階建ての一軒屋という、これぞ正真正銘の「路面店」です。1階にキッチンとカウンター7席、2階はテーブル12席、3階は22席でソファ席もあります。注文は2台あるセルフオーダーレジで。厨房も仮初めな機器でなく、必要な設備がしっかり入っていて、全体に「お金かかってるなぁ〜」という印象。新宿御苑前の駅前&路面店という場所柄、家賃も相当でしょう。
店主Katsumi さん曰く、一番大変だったのは「契約」と。日系人といえどもブラジル人です。外国人が日本で商売をすることの不利は一定程度あって、日本人がやる以上に多くの困難を伴うということですね。そんな中、よく3店舗も展開されました。素晴らしい業績です。
スタッフは全員ブラジル人。この日は大泉町出身の女子2人が、ポルトガル語と日本語と英語と、3つの言語を堪能に使いこなしつつ厨房に入ってました。Katsumi 社長はこうして大泉町の町民のための雇用も鋭意創出しているという。
新宿店のバーガーメニューは11品。大泉本店は12品。何が違うかと言うと、大泉にある「テリヤキ」が新宿にはなく、代わりに「スモークバーベキュー」。大泉の「チキンバーガー」は新宿では「チキンテキサノ」というメニューに。「ロードベーコンバーガー」は新宿では「ベーコンロイヤル」という名称に(多分同じバーガー)。そして「キンダーバーガー」という小バーガーが大泉にはある……そんな違い。
あと新宿店は「ハラール認証」を取得しています。イスラムは「豚」がダメなので、つまり、ハンバーガーにおいては「ベーコン」ですね。ベーコンを使うメニューと使わないメニューとでグリルの場所をきっちり分けているとのこと。今日はハラールでなく、ベーコンロイヤル¥1,200(税込)を。直火焼き130gパティ×2枚にチェダーチーズも×2枚、ベーコン×4枚、上にマヨネーズ、下にスペシャルソース、生野菜なし――という内容。
前回の記事にも書いたように、パティ・バンズともに鶴見店と同じもので、大泉とは違うものです。その辺もやや意識しつつ、以下感想……「ふわっ」とやわらかなバンズに派手でないナチュラルな味付け。そこへ脂分少なく赤身の強いパティが2枚。その「ぼろぼろ」とほぐれてゆく細かな挽肉の感じも自然でよし。ベーコンは焼き込み過ぎないやわらかなものが2枚×2組。このベーコンも美味。全体にやり過ぎず作り過ぎない味わい。
特に直火焼きの「コゲ」の風味の活かし方に日本人のバーガーとはまた違う「異国のフレーバー」を感じました。バーガー全体から伝わる「削りの粗さ」と言うか、ザツや大雑把とはまた別種の、例えるなら「ドットの粗さ」みたいなものかな? そこに「らしさ」を感じるバーガー。日本人による日本的ないし東京的なスタイルのバーガー店が多数の中、「そうでない異彩」を確かに放ってます。
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外国的な「造りの大きさ」があると同時に「細やかな」部分もあって、なるほど、この感じが「日系人の店」かも知れません。日本という"異国"で商売することの苦難を乗り越えて、ここまで成果を挙げていることにあらためて敬意を表します。ぜひ頑張って欲しい、応援したくなるお店ですね。
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― shop data ―
●BURGER'YA 新宿店
所在地: 東京都新宿区新宿2-1-10
東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅1番出口より歩1分 地図
TEL: 090-7207-7660
URL: https://www.facebook.com/burger.ya
オープン: 2024年6月1日
営業時間: 11:00〜23:00(LO22:30)
定休日: なし(要確認)