2024年11月01日

# 「ハンバーガー」をジャンルに含む東京都の飲食店数 2024年10月 食べログ調べ




 続きです。前回記事で「沖縄県 とんかつ」の検索結果309件分の「ジャンル」を詳しく見てゆきましたが、同じことを「東京都 ハンバーガー」でもやってみよう……というのが本記事のテーマです。

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 「東京都 ハンバーガー」の10月2日時点の検索結果は「1,407」件でした。その全件がハンバーガー屋というワケではなく、最大3つまで登録可能なジャンルのひとつに「ハンバーガー」が含まれれば、中華料理屋でもうどん屋でも、ハンバーガーの検索結果に表示される――というのが"理屈"です。ですから「1,407」という数字は「ハンバーガー」をジャンルに"含む"東京都の飲食店数――という言い方が正確だろうと思います。


 その1,407件の市区町村ごとの数を見てみましょう。自治体コード順に並べました。数の多い順は9月に上げたこちらの表と16位まで全く一緒です。1位 渋谷区、2位 新宿区、3位 港区……の順で23区がずらりと並ぶところへ、17位タイの「八王子市」が初めて割って入って来る感じです。あとは20位タイ「町田市」、24位「武蔵野市」辺りが多いですね。すごいのは「日の出町」に3店、「大島」「八丈島」に2店、そして「小笠原村」に1店あることです。小笠原村はこちらのお店ですか。頑張って下さい!

 続いて、ジャンルの「中身」について見てゆきましょう。食べログのジャンルは最大「3つまで」登録出来ます。その「最大3つまで」というのが実際どんな感じかと言うと、例えば「ハンバーガー」「カフェ」「ダイニングバー」の3つのジャンルの並びには以下の「5通り」がありまして……。

 ●ハンバーガー、カフェ、ダイニングバー 23店
 ●ハンバーガー、ダイニングバー、カフェ 8店
 ●カフェ、ハンバーガー、ダイニングバー 3店
 ●カフェ、ダイニングバー、ハンバーガー 3店
 ●ダイニングバー、ハンバーガー、カフェ 3店 計40店

こうした「順番の違い」まで入れると、都内1,407件の検索結果には全部で「288」通りの"パターン"があります(笑)。それをイチイチ見るのも「わかりづらかろう」と思い、↑のような4通り、5通りあるものは「最も件数が多いパターン」に数を統一することにしました。↑の例でゆくと「ハンバーガー、カフェ、ダイニングバー」が「40店」ということですね。


 「ハンバーガー」を先頭に持って来た店と「カフェ」を先頭に据えた店とでは、実際には明確な業態の違いがあるかも知れません。が、「ハンバーガー、カフェ」と「カフェ、ハンバーガー」の違いまでも逐一追うとなると、ちょっと「煩雑になるな」ということで、そこはスイマセン、この表については「一緒」と見做すことにします。

 そんな要領でまとめた表です。5ページに分けました。最も多かったのは「ハンバーガー」一択の716店=50.9%。ハンバーガー「しか」ジャンルに選んでいない店ということですね。次が「ハンバーガー、カフェ」9.0%。上位2つを合わせて「約6割」です。次がハンバーガー+「カフェ、ダイニングバー」「カフェ、喫茶店」と来て、さらに「パスタ」「サンドイッチ」……この辺は想像可能な範囲でしょうか。


 2ページ目の後半から「その店1店きりのジャンル」に突入します。つまり、「アメリカ料理、ハンバーガー、パブ」なんて組み合わせで登録している店は都内で「その店しかない」ということですね。


 なお、この表の並び順は「店名=五十音順(ひらがな先、漢字は後)」かつ「店数=降順(多い順)」です。3ページ目にゆくと、「ケバブ、ハンバーガー、サンドイッチ」→移動販売的なものかな? 「コーヒースタンド、ハンバーガー」「ジューススタンド、ハンバーガー」……これらは要するに「軽食」ということが言いたいんでしょうか。「ハンバーガー、おにぎり、カフェ」なんていうのもあります。


 4ページ目……ついに「ハンバーガー、タイ料理」も出ました。「地域名+料理」シリーズでゆくと「アメリカ料理」「ハワイ料理」「カリフォルニア料理」「メキシコ料理」「スペイン料理」「ヨーロッパ料理」「中華料理」「タイ料理」「沖縄料理」辺りが検索結果に登場します。加えて「フレンチ」「イタリアン」ですね。

 あとは「○○料理」でゆくと、「鳥料理」「豚料理」「肉料理」「チーズ料理」「創作料理」辺りも出て来ます。忘れないで下さい……これらすべて「ハンバーガー」の検索結果に登場する店です。そしてここで「ラーメン」登場! 「hide mode」さん。ラーメンはこの1店きりです。「カレー」は全部で12店出て来ます。さらに一番下の「ハンバーガー、学生食堂」……中央大学多摩キャンパスの「TOM・BOY」かな? と思ったら「マクドナルド 片柳学園店」でした。学内にマックがあるんですね。


 これが最後のページです。「ハンバーガー、揚げ物、カフェ」も謎ですし、「ピザ、ハンバーガー、カレー」は何でもアリ。一番最後の「弁当、ハンバーガー、焼きそば」は多分「弁当屋」ですよね。

 と言うことで、検索結果1,407件の288通りあるジャンルの組み合わせのうち「その店1店きりのパターン」は「205」もありました(笑)。先ほども触れたように、「パン、カフェ、ハンバーガー」と「ハンバーガー、パン、カフェ」の違いをイチイチ考えるのはあまりに取り留めがないので、「要は何屋なの?」というところをもう少し"機械的"に突き詰めてみようと思います……。

 3つ選択出来るうちの「一番先頭に来るジャンル」がおそらく「その店の『本業』である確率が高いだろう」と考えまして、2つ目、3つ目のジャンルは切り捨てて、"一番先頭のジャンルだけ"を並べたのが以下の表です。


 「ハンバーガー」が1,148店=81.6%という圧倒的な数字です。2位以下とは大差。一方、「ハンバーガーの検索結果」であるにも関わらず、「ハンバーグ 4店」「からあげ 3店」「焼き鳥 2店」が入り、「ろばた焼き」「海鮮」まで加わって来る辺りが、食べログの「玉石混交」なところと言いますか。「ハンバーガー」という現象・事象の「本流」を正しく押さえつつ、同時に、周辺業界に及ぼす「余波」「影響」「化学反応」といったところまでも拾い上げることが出来ている……という見方も出来るように思います。物事の「中心」だけを見ていたら、外へ外へと広がりゆく「波紋」を見逃しますのでね。食べログはその「どちらの事象も捉えている」と言えなくもない……ということで。

§ §

 以上をまとめると、

 ●「東京都 ハンバーガー」の検索結果は1,407件
 そのうち、
 ●ジャンルのトップに「ハンバーガー」を登録している飲食店=1,148店・81.6%
 ●「ハンバーガー」のみをジャンルに登録している飲食店=716店・50.9%
 (2024年10月2日 食べログ調べ)


ということになります。「ザックリ見ると1,407店」「絞って見ると1,148店」「さらに狭く見ると716店」という言い方も出来ますか。取り敢えずここまで。さらに掘り下げて別角度から考察することも出来るのですが、一旦終わらせましょう。長くなったので。




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2024.11.1 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:05| 【研究・考察】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする