2024年10月16日

# BARBACOA [六本木] のシュラスコバーガー




 予告通り食べて来ました。7月1日〜9月1日まで63日間開催、「六本木グルメバーガーグランプリ 2024」の特別限定メニュー部門グランプリ……BARBACOA(バルバッコア)シュラスコバーガー¥3,500(税込)!

 特別限定メニュー部門グランプリのバーガーは、グランプリ終了後も期間を延長して販売するのが毎年の恒例になっています。今年の「シュラスコバーガー」も10月31日(木)まで販売延長1日10食限定です。


 シュラスコ専門店「バルバッコア」については こちらの記事を。本店はブラジル・サンパウロ。日本1号店オープンは1994年。よって今年で日本上陸30周年! 祝! 六本木ヒルズ店は2014年12月のオープン。だからヒルズのバルバッコアももうすぐ10周年!

 「六本木グルメバーガーグランプリ」におけるバルバッコアの戦績は……●優勝3回=レギュラーメニュー部門(21年)、特別限定メニュー部門(19年・24年)、●インパクト賞2回(18年・19年)、●クリエイティビティ賞2回(19年・23年)……2019年は"3賞フル受賞"。これはバルバッコアのみが唯一達成した記録です。


 去年の「ホットブラジリアンロデオバーガー」も"僅差の2位"だったと聞きました。それを経ての、3年ぶり3度目のグランプリ受賞。その受賞作が↓こちら……派手で豪華で「ドン!」と押しが利いていて、オフィシャルの写真よりも迫力がある感じでイイですね〜。まずこのビジュアルがポイント。「目にも楽しめる」「味も楽しめる」そしておいしさが「口で踊る」――それが目標と、アフリカ・モーリシャス出身の料理長ダヨさん。


 パティはUS産ブラックアンガスのイチボ(ピッカーニャ)と鹿児島産の和牛を合わせた180g。鉄板で焼いたのちオーブンで仕上げ。バンズは"軽く"グラハムかな? そこへグリーンカール。オニオンはグリルド。スモークチーズのスライスがその上に。ハデに乗るシュラスコは豪州産「麦黒牛」のランプ。おしりの方ですね。このランプ肉のステーキのことをポルトガル語で「アルカトラ」と呼ぶそうで。さらにシュラスコの上にマッシュルームのソテーとベーコン、上下バンズの裏にビーツのソース……ピンク色の。そんな一品。


 感想……まず、かぶりつく場所を見つけるのにひと苦労(笑)。かぶりつけば、やわらかな肉。そして焼いた玉ねぎのにおい。パティはミディアム。その下で上手く姿を消すチーズ。出しゃばらず、食べ口をなめらかにする役どころ。

 最大の見どころはシュラスコ。量は30gほど。180gパティに対して6分の1に過ぎない分量ながら、そうとは思えぬ存在感で、しっかり・たっぷりと"噛ませ"、味わわせます。パティとシュラスコ、互いを若干"食い合い"ながらも、肉としての主張を激しくぶつけ、戦わせ合う。そんな「肉!」のバーガー。但し、これだけ積むとバーガーとしての「崩壊」も早く(笑)、終盤は原形を留めない中、食べることに……。


 「素材の味で勝負している」点が2つ目のポイントですね。強いソースやスパイス使いは特になく、シュラスコも"シュラスコそのまま"の味わい。ビーツのソースも「肉を邪魔しない」ことを理由に選んだと、ダヨさん。だから、驚くぐらい「直球」な味のバーガーです。去年の「ホットブラジリアンロデオバーガー」の方が仕掛けがハデで、食べている最中の「ワクワク」も強かったですが、食べ終えての「トータルの満足度」は今年の方が上に思いました。


 去年はショートリブ(コステーラ・デ・ボイ)が乗っていました。ショートリブの方が脂も豊かでジューシーで、私は大喜び。でも、女性客の中には食べ切れない人もいたそうで、そこを考慮して、今年は赤身の強い"アルカトラ"を選び、全体に素材の味そのままの素直な味付けに徹したそうで。食べ口はハデではないが、食べ終えての満足度は高い――これが「勝負に勝つバーガー」だと思いました。飾りを排して、手堅く・堅実にまとめた、内容充実の一品。

 その食後の満足度を高めた一因が「カイピリーニャ」……ブラジル発祥のカクテルです。


 現在5種類の「フルーツカイピリーニャ」を販売中。ブラジル本店のバーテンダーが考案したものだそうで。中から一番人気のパイナップル&ジンジャー¥1,400(税込)。ブラジル原産の蒸留酒「カシャッサ」にライム丸々1個、さらにパイナップルと"しょうが"がグラスの半分を埋める勢いで入っており、「そーめんか」というぐらい、あるいは成城石井の「生姜10倍」かというぐらい"しょうが"が利きまくり! これはのどに効く! 飲み始めはミョーな感じでしたが、バーガーと合わせるうちに、最終的には高い満足感に繋がってゆくという。この合わせ技はみごと!

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 暑い夏を生きる「みんなにスタミナを与えたい!」という、これがダヨシェフのお気持ちです。つまり「夏向け」にセットされたバーガーということで。ゆえにあまりクドくせず、力強くストレートに仕上げた――そんな一品です。


 こうした"やり過ぎない"バーガーがグランプリを獲ったところを見ると、お客さん各位、「確かなところを求めてるんだな」ということがよくわかります。見た目の派手さやインパクトはソレはソレで評価しつつ、でも、グランプリに選ぶのは「意外と堅実」という。「見るとこ見てるな」という印象です。去年のグランプリ=「37」のガーリックチーズと夏野菜のバーガーも意外と堅実な作りでした。グランプリの客層はお目が高いですね。上質です。

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 3年ぶりのグランプリに輝いたバルバッコア。来年もまたきっちり攻めるか、それとも冒険に出るか……の前に! 「六本木ヒルズ カレーグランプリ」というのがあるんですよ。料理長ダヨさんはモーリシャス、すなわち「インド」文化圏の人なので……ダヨさんの作るカレー食べてみたい!




# BARBACOA [六本木] のホットブラジリアンロデオバーガー

― shop data ―
所在地: 東京都港区六本木6-10-1
     六本木ヒルズ ウエストウォーク 5F
     東京メトロ日比谷線 六本木駅歩5分 地図
TEL: 03-5413-3663
URL: https://barbacoa.jp/pages/roppongi-hills
オープン: 2014年12月12日
* 営業時間 *
平日: 11:30〜15:00(LO14:00), 17:30〜23:00(LO21:00)
休日: 11:00〜16:00(LO15:00), 17:00〜23:00(LO21:00)
定休日: 無休(要確認)

2024.10.16 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 13:44| 六本木グルメバーガーグランプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする