2024年08月16日

# La Brianza [六本木] の黒毛和牛の煮込みとブッラータチーズ、トリュフのバーガー




 7月1日から9月1日まで63日間の長期開催「六本木グルメバーガーグランプリ 2024」。今年は麻布台ヒルズから4店が参加して計21店・26バーガーがエントリー。殿堂入りの「37」、大人気のグローサリー「GRAND FOOD HALL!」、優勝回数最多7回「RIGOLETTO」と来て、4店目の紹介はLa Brianza(ラ ブリアンツァ)。アリーナ横の橋を渡った向こう側、レジデンス3階のお店です。

 ■六本木グルメバーガーグランプリ 2024 | 六本木ヒルズ - Roppongi Hills


 こちらは「ミシュランガイド東京」2017〜2022まで6年連続でビブグルマン選出、2024年もまた選出というイタリアンの名店。ビッグネームです。ビブグルマンとは「価格以上の満足感が得られる料理」のこと。つまり「お、ねだん以上。」「高コスパ」といったところでしょうか。奥野義幸シェフ率いるブリアンツァグループは現在7店を数え、昨秋麻布台ヒルズに「DepTH brianza」がオープンして、今まさに勢いに乗りまくっている感じです。


 そのブリアンツァグループの3店目に当たる「ラ ブリアンツァ」が六本木ヒルズにオープンしたのは2016年5月。同年7月のバーガーグランプリにいきなり参加して、それ以来、今年が2度目の参戦になります。特別限定メニュー部門にエントリーしたのは黒毛和牛の煮込みとブッラータチーズ、トリュフのバーガー¥3,000(税込)。ラ ブリアンツァを代表する人気メニュー「トリュフと卵のオーブン焼き」「和牛ラグーのスパゲッティ」の"いいとこどり"をしたような、あるいは"集大成"的な一品。1日限定15食。平日のみ提供。


 バンズは全粒粉。粉の配合からいろいろ試して某パン店に試作を依頼。結果、全粒粉らしい素朴で「ザラッ」とライトな良バンズに。そこへ乗るのは「和牛ラグーのスパゲッティ」と同じ黒毛和牛の煮込み肉。部位はモモ。肉と同量の玉ねぎ+トマトとともにグツグツ3時間。圧力鍋でなく普通の鍋で煮込みます。ハーブ&スパイス、ニンニクなどは一切使わず。だからクセのないスッキリ自然な味わい。量にして約60gほど。大きめにカットしてバンズの上に。


 その上の純白のソースはブッラータチーズの中の「とろ〜っ」とおいしいところだけを刳り貫いてかけたもの(=ストラッチャテッラ)。マイクロリーフを散らし、EVオリーブオイルを上からバッと回しがけて、とどめはイタリア産のサマートリュフ……これは目の前で削ってくれます。さすがに「STOPと言って下さい」式ではありませんが、それでも、卓上に香りが満ちるぐらいトリュフたっぷり。


 短く感想……非常によく出来たサンド。煮込み肉はやわらかく、しっとりほぐれて、でも「敢えて残した」という"繊維感"が心地よい噛み応え。グッと呑み込む感じもまた好し。後から全粒粉バンズの粉の風味。さらに牛の旨味がじんわり。

 バンズは上下とも裏にディジョンマスタード。炭の香りもほんのりと。スパイス不使用のラグーは玉ねぎの自然な甘味が「ふんわり」。全体に重たくない・大袈裟でない造りで、スッキリと自然な味わいに統一されています。すごくナチュラルに素朴にまとめ上げた感じのさわやかなイタリアン。夏の風のようにさわやか。

 なお、いわゆる"バーガー袋"の用意はありません。久しぶりに"フォークとナイフで"いただく一皿。

§ §

 「素朴に素朴に」作っていった中身に対して、だからこそ、リーンな(シンプルな)全粒粉バンズなんですね。そこにストーリーと一貫性を感じます。バーガーと言うよりはサンドイッチ寄りな内容ですが、でも、非常によく出来た贅沢なサンドです。食べ口も後味も軽やか!




― shop data ―
所在地: 東京都港区六本木6-12-3
     六本木ヒルズレジデンスC棟3F
     東京メトロ日比谷線 六本木駅歩8分 地図
TEL: 03-6804-5719
URL: https://la-brianza.com/
オープン: 2018年9月13日
* 営業時間 *
ランチ: 11:30〜15:30(LO14:00)
ディナー: 17:30〜23:00(LO21:30)
定休日: なし(要確認)

2024.8.16 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 22:28| 六本木グルメバーガーグランプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする