今年も絶賛開催中の「六本木グルメバーガーグランプリ 2024」。10回目の開催を記念して、今年は麻布台ヒルズから4店が参加。計21店・26バーガーがエントリーしています。王者「37 Steakhouse & Bar」に続いて訪ねた2店目はGRAND FOOD HALL!(グランドフードホール)。通称「グラホ」。場所はヒルサイドエリアの地下2階=最下階。店の前は席数豊富な広場になってます。
■六本木グルメバーガーグランプリ 2024 | 六本木ヒルズ - Roppongi Hills
オープンは2018年。なんと「VOGUE JAPAN」が報じてます。というワケで、グラホはレストランに非ず。成城石井や北野エース、明治屋のような高級食品スーパーです。1号店は兵庫の芦屋に2014年オープン。社長は女性です。自らバイヤーとなって全国を駆け巡り、見つけた「安心、安全で本当においしいもの」ばかりを店内狭しと並べたハイセンスな"グローサリー"ですが、しかし、グラホの魅力はそれだけに留まらず……。
もうひとつの見どころはデリカテッセン=惣菜部門の充実ぶり。中でも「ローストビーフ」は別格で(このページの4番目の項目)、特定加熱食肉製品の厳しい認証を受けて、この六本木の店内で加工・製造しています。さらに50品近いディナーメニューを提供するイートインスペースもあって、おかげで店は大繁盛。皆さん吸い込まれるかのように続々と店内へ。
そんなグラホが2022年以来2度目のグランプリ参戦。今年は自慢のローストビーフを擁した100%ビーフパテ×3XローストビーフのSPECIALバーガー¥3,800(税込)で挑みます。1日限定10食。
常時数種類のローストビーフを販売するグラホですが、今回のバーガーのローストビーフは非売品。店頭では売ってません。宮崎県産の和牛を使用。「3X(スリーエックス)」というのは「治療用化学薬品不使用」「抗生物質不使用」「成長ホルモン剤不使用」で生産された「安心・安全な牛肉」という意味。なお、普段は「飼料に遺伝子組み換え穀物不使用」の条件も加わった豪州産「4X(フォーエックス)ミート」をメインに使っています。
仕込みはまず塩漬け1日。常温に戻して表面を焼き固めたのちにオーブンでロースト数時間。これを冷蔵庫で一晩寝かして、3日目に使えるようになるという3日がかり。寝かさず真空パックすると「旨味が出ちゃう」ので休ませる時間は大事と。
こうして出来た和牛のローストビーフ約80gが国産牛120gパティの上に乗る"Wビーフ"のバーガーです。パティはビーフ100%+たまご。グリルで両面を焼いてからオーブン(いわゆる"スチコン")で仕上げ。そのパティに対してレホールソース、ローストビーフの方にマヨベースのバーガーソースを"逆"に配置。試した結果「こっちの方がおいしかった」とグランシェフの星野さん。バンズはグラハム。オニオンはグリルド。トマト、グリーンカール、そして紫キャベツのラペが乗る……という内容。
短く感想……見た目は派手だが、かぶりつきやすいバーガー。ローストビーフも薄くスライスされており、噛み切れないなどのストレスなし。スパイスの香りは紫キャベツと和えたクミンか。芳ばしいコゲの風味はグリルドオニオンか。はたまたバンズか。全体に香り豊か。スパイスフル。それだけに「肉」にじっくり向き合うにはやや刺激多め。それをまろやかに中和するのが添えられた黄色いソース。チェダーチーズをホワイトソースでのばしたもので、本来はポテト用らしいが、バーガーに使うと途端に味わいが和んで食べ口なめらかに。
§ §
いかにもグランプリらしい「にぎやか」なバーガーです。一方でパティは100gぐらいでもよかったかも知れません。よく利くスパイスがいくつも重なっているので、もうちょい抑えて味わいを整理するか、単純にソースの量を減らすかすると、自慢のローストビーフがもっと顔を出してくれたかも。丸いポテトは「インカのめざめ」。ボイル→カット→フライしたものにトリュフ塩で味付け。これが甘くて美味! 気になるものがいろいろ売ってる、なかなか気になるお店です。いい〜「引力」持ってます。
― shop data ―
所在地: 東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ ヒルサイド B2F
東京メトロ日比谷線 六本木駅歩5分 地図
TEL: 03-6455-5470
URL: https://www.grand-food-hall.com/
オープン: 2018年9月13日
* 営業時間 *
[食品物販] 11:00〜21:00
[レストラン]
11:00〜14:30(LO14:00), 14:00〜18:00 ※カフェタイム,
18:00〜21:30(LO21:00) ※金土祝前〜22:00(LO21:30)
定休日: 月曜日(祝日の場合は営業、要確認)