2024年05月21日

# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その5〜人材の教育と育成




 先月4月17日に放送されたNHK「クローズアップ現代」――攻防!ハンバーガーの値段 業界の“舞台裏”で何がの補足情報・5本目です。

 ■NHK『クローズアップ現代』
 攻防!ハンバーガーの値段 業界の“舞台裏”で何が

 初回放送日: 2024年4月17日(水) 夜7時30分〜7時57分放送


 持続可能な店づくりに必要なのは「人の育成と教育」である……という話の続きです。


 前回記事では「人材募集」について触れましたが、東京・荏原中延「CAFE.ALPS」の橋本さんによると、今の時代は「時給じゃない」と。「その人が何に重きを置いているか」その「ニーズ」に的確に"ターゲッティング"出来ているかどうか。それがリクルートにおいては極めて重要であると。

 そして「人手不足と人材不足は違う」という話も橋本さんからありました。必要なのは経営の"核"になってくれる人物。すなわち「右腕」「左腕」、あるいは「ナンバー2」。そうした良き人材を「育てるにはどうすれば」――というところで、続いて東京・人形町「BROZERS'」の北浦社長に話を聞きました。


 まず結論から……大事なのは「教えること」「任せること」そして「伝えること」。この三つ。

 北浦社長曰く「オーナーは何でも自分でやりたがる」。苦労して始めた"我が店"なので、その気持ちはじゅ〜ぶんよくわかるのですが、でも、病気の場合・怪我の場合、「自分の身に何かあった場合どうするの?」という、そこが問題です。だからこそ人を育てないといけない。教えないといけない。そして同時に「責任」を与えないといけない。


 人を育てること=責任を与えることだと北浦社長。本気でその人の成長を思っているなら「任せろ」と。店主が何でも自分でやってしまうのは「自分勝手」である。愛情でも何でもない。スタッフに「任せろ」と。「自分一人で店を回さなきゃいけないんだ」「ハンバーガーを作らなきゃいけないんだ」という責任がさらなる責任を生み、それをこなしてゆくことで人は成長し、優秀な人材・良き片腕へと育ってゆく――ということですね。


 大事なのは「ハートをしっかり語ること」。自らの「情熱」を語ること。「こういうものが作りたいんだ」とか「こういう店にしたいんだ」とかいった情熱を、それこそ相手を「巻き込む」勢いで伝えること。自分の"非番"を想定して、自分の代わりを務めてくれるよう、その思いを全部そのまま「伝えればいい」。そのために必要なスキルを「今からひとつひとつ教えてゆくから」と「言えばいい」。そうした大事なことを「伝えていないオーナーが多い」と北浦社長の目には映るようです。


 教える作業は大変である。イライラもする。でも、それを乗り越えなさい。そのイライラから抜け出しなさい。「オーナーなんだから」。つまり人手不足・人材不足は、人を育てていないことの結果である。店主が「オーナーシェフ」であることの結果である……以上が北浦社長から伺った内容です。

§ §

 さてこれを受けまして、「私なりの言葉」に変換して再考察してみました……というのが次の記事です。 (つづく)



# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その4〜人手不足について
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その3〜個人店の問題点
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その2〜チェーン店と専門店の新たな競争
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その1〜チェーン店の高価格バーガー
# あす4月17日(水)放送、NHK「クローズアップ現代」に出演します
# あす4月4日(木)放送、TBSテレビ「ひるおび」にコメント出演
# 3月1日(金)放送、テレビ朝日「マツコ&有吉 かりそめ天国」に制作協力!

2024.5.21 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 11:29| 【研究・考察】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする