全国95店舗を展開する精肉店ニュー・クイックが今年3月に販売した山形牛を使ったPREMIUMクラフトバーガーキットの続きです。オンラインページ↓こちら。
■ニュー・クイック公式オンラインストア
前回記事は箱を開封するところまで。その後、冷蔵庫で1日かけて解凍したとこから以下……。
こちら山形牛パティの解凍前・解凍後です。重量150g。直径約12cm。大きいです。「山形牛」はニュー・クイックで大きく取り扱っている黒毛和牛の銘柄のひとつ。そのスネ肉を使っています。
今回のコラボのお相手、京都・福知山の精肉店「谷牧場」の次男・慎太郎さんによると、「最初はロースの脂なども入れようかと思ったが、もらったスネ肉があまりに良かったので」スネ肉100%で行くことにしたと。赤身9:脂1の比で、つなぎナシ。挽きは5mm。中に塩と黒コショウ。【つくり方】の通り「1日かけて解凍」させるのが重要で、作り方をミスると「ダメになる」と慎太郎さん。ならば、指示をしっかり守るのみ。「nikuhack(ニクハック)」チャンネルに↓動画も上がってます。
【ニュー・クイックコラボ企画】山形牛のスネ肉でハンバーガーを作ったら最高に美味しかった件
一方こちらはバンズ。兵庫県は丹波市の「市島製パン研究所」が考案したものを「ら・ぱん工房 来古里」が焼き上げ。国産小麦100%。色も形もよいですね。さすがです。【つくり方】の2番目と3番目の指示に従い、「バンズを立て、包丁で真ん中を半分に切り」まして、フライパンは使わずに、「オーブントースターの場合、1000Wで1分30秒〜2分程度加熱」の方で調理。ここでいくつか失敗……まず、ヒール(下バンズ)の方を大きく・厚く切ってしまった点。それから少し焼き過ぎました。その辺は後ほど。
中身の続き……チーズは1枚15g。ベーコンはニュー・クイックの自社ブランド「横濱グルメ倶楽部」のカリカリベーコン×2枚。そして赤いソースは谷三兄弟の末弟が営むバーガー店「BUTCHER CAMP(ブッチャー キャンプ)」のオリジナルトマトソース。以上がキットの中身で、↓以下の生野菜3点は私の方で用意しました。
3月の試食会の折に出されたのと「同じようなバーガーをまず作ってみよう」と思い、トマトとレタス、さらにオニオンも用意。オニオンは新玉ねぎを水にさらして生で使います。野菜3点とも"水々しい"ですね。もう少し水気を切った方がよいです。
さて、いよいよ調理……まずはベーコンから。それにしても立派なベーコンです。【つくり方】の4番目に「中火で加熱したフライパンで、ベーコンが“縮むまで”焼いていきます」とあり、それに続いて「※おもて面・うら面、約1分程度」とあります。この注意書きは大きい! 具体的な数値は有り難いです。その指示の通りに「中火でおもて1分・うら1分」焼きました。
次はパティです。これも立派ですね。「表面張力」を感じます。"ぷりん"と張りがある感じです。「弱火で熱したフライパンで焼き色がつくまで焼きます。ずーっと弱火です。反対側も焼き色がつくまで焼き」と指示書きがあって、その後にカッコ書きで「(表裏面それぞれ約3分)」とあります。要するに「弱火でおもて3分・うら3分」です。このカッコ書きは大きい! その通りに調理します。
3分経過して裏返した直後です。見ての通り、油がけっこう出てます。あと、けっこう跳ねます。けっこうな高さまで油が跳ねます。かつてスーパーで挽肉を買って来て作った時は、ここまでではなかったです。きれいな油です。
で、裏面も3分焼いたら「火を切って、チーズを乗せ蓋をします。(余熱で約3分)。チーズが溶けたら出来上がり」とあるのですが、ここでアクシデント発生。先ほどの写真を撮るために、スライスチーズのフィルムを"剥がして"乗せておいたら、皿に引っ付いてしまいました。皿からきれいに剥がせません。仕方なく"ふにゃふにゃ"に融けた状態のチーズを文字通り"掻き集めて"パティに乗せ、フタをして3分経ったのが↑この状態。
一方、バンズはクラウン(上バンズ)にトマトソース、ヒール(下バンズ)にはマヨネーズを塗りました。ふつうの国産の市販品です。その上に野菜3点、さらにパティ→チーズ→ベーコンの順に乗せて、クラウンを被せて完成です。至って典型的なベーコンチーズバーガー。早速感想……。
まずバンズが硬いです。トーストの前に「霧吹き」の必要があったか。「ガリガリッ」とかぶりつく感じの硬さ・ゴツさです。
ベーコンもまたゴツイです。だいぶ「ベーコンに持って行かれ」ます。特に"耳"がしっかり。このバンズの「ガリッ」とベーコンの印象が強いので、野菜の存在は気にならず。あれだけの野菜を挟んでいながら"気にならない"というのは、逆に「よいバーガー」の証しとも言えます。それだけ肉とパンに注意が向いているワケなので。
バンズは小麦の芳ばしさ。トマトソースもギュッと詰まったコク味が感じられて、このソースのおかげで「芳ばしく」まとまってます。パティはコリコリ食感。「上品」と言うか、別な表現をすれば「乳臭い」ような風味を漂わせており、一歩引いて「じっくり」味わわせるタイプかな。その上のチーズがマイルドで好し。
塩コショウやソースを大袈裟に利かせまくったバーガーではないので、当たりは強くないが、少ししてから訪れる満腹感。袋に残った汁がおいしい。トマトのコク味にオニオンの辛味がほどよく混ざって、上品に美味。あとフライパンに残った油も美味! いい〜旨味!
と言うことで、半ば自画自賛ですが、試食会の時のバーガーよりよかった気がします(笑)。自分で作った割りにはよかったなと。試食会の折にはイマイチに思えたトマトソースも今回は大活躍。オニオンの辛味を加えたのが功を奏したかも知れません。味が締まりますね。
§ §
さぁ「もう1個」作れます。2食入なので。このオーソドックスな"ベーチー"の結果を受けて、山形牛パティのおいしさが「さらに引き立つ」バーガーを私なりに考えてみました……。 (つづく)
→ # ニュー・クイックの山形牛を使ったPREMIUMクラフトバーガーキット・その1
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