4月17日放送のNHK「クローズアップ現代」――攻防!ハンバーガーの値段 業界の“舞台裏”で何がに入り切らなかったハンバーガーについての情報や考察などを補足しています。今回が3回目。
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その1〜チェーン店の高価格バーガー
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その2〜チェーン店と専門店の新たな競争
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ここからは個人店・専門店の話題です。まずは大きな図式から――。ハンバーガー店は「大手ファストフードチェーン」と中小規模の「専門店」「個人店」とが大きく対(つい)の関係、「対局」の関係にあると私は見ています。
「大量仕入」「大量生産」「大量消費」の大手チェーンに対し、規模の小さな個人店は「少量生産」。ですがその分、「手間暇をかけて」「良い材料を使い」「よいもの・価値あるものを作ろう」というスタイルの店であるワケです。大手チェーンは大量生産ゆえに「効率的」で「高効率」。対して少量生産の個人店は「高価値」「高付加価値」であるとも言えます。
要するに「手づくり」です。手づくりが「よりよいもの」を生み、より高い価値を生み出す――。そうした考えに基づく店が個人経営を主とするハンバーガー専門店の大半であり、1992年創業の「フレッシュネスバーガー」もまた、大量生産を旨とする大手チェーンに対し、「何でも手づくり」を掲げてスタートしたハンバーガーチェーンのひとつに当たります。
「手づくり」要素が多いゆえに、個人店には「1.調理や仕込みの手間がかかる」「2.調理や仕込みに技術・経験を要する」「3.それを習得している従業員が店主ぐらいしかいない」……といった"弱点"があります。店主が倒れれば、店の営業は途端にストップする。そんな極めて「脆弱」な経営状態にあるとも言えるワケです。
この個人店の「脆弱性」については、以前↓こんな記事を上げています。2019年の座談会ですね。ぜひご覧いただきたく思います。5年前から問題は変わっていない、ということで。
■マイナビニュース〜チーズもとろける大熱論! ハンバーガー座談会
第1回 ジャンクからごちそうへ…その先は? ハンバーガー座談会が開幕!
第2回 ハンバーガーショップに愛はあるのか? スタバとの比較で考える
第3回 増やせばいいってものでもない? ハンバーガー店はどう展開すべきか
第4回 30年後も食べられる? 3人の社長に聞くハンバーガー進化論
店主が倒れれば店も倒れる。まさに一心同体。店と店主が「運命を共にする」関係にあるワケですが、まぁそんな店もアリと言えばアリでしょう。カッコイイと言えばカッコイイですよ。でも、客の身からすれば、お気に入りの店・お気に入りの味が「いつまでも末永く続いて欲しい」と願うのが心情。その切なる願いに応えるには「持続可能な店づくり」が必要です。
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そのためにはどうすれば……というのが次なる問題点。続きは次の記事で。4月17日の番組内容は↓以下の通りです。 (つづく)
■NHK『クローズアップ現代』
攻防!ハンバーガーの値段 業界の“舞台裏”で何が
初回放送日: 2024年4月17日(水) 夜7時30分〜7時57分放送
→ # NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その2〜チェーン店と専門店の新たな競争
# NHK「クローズアップ現代」のバーガー情報【補強】その1〜チェーン店の高価格バーガー
# あす4月17日(水)放送、NHK「クローズアップ現代」に出演します
# あす4月4日(木)放送、TBSテレビ「ひるおび」にコメント出演
# 3月1日(金)放送、テレビ朝日「マツコ&有吉 かりそめ天国」に制作協力!