昨年2023年の11月にオープンしたばかりの初めて訪ねる店ですが、今回細かいストーリーはなるべく省いて、ハンバーガーにフォーカスした記事にします。店の名前はOverwhelm HAMBURGER & BAR STAND(オーバーウェルム)。東京は目黒区、学芸大学にあるお店です。
店主・佐藤リクさんは人形町「BROZERS'」に3年半、今は「Chillmatic」のオーナーである塩田大治さんがかつて店長を務めた芝浦の「THE GOOD VIBES」に3年勤めた人……。
それ以前に佐藤さんは1990年代のポロ ラルフ ローレンなどのヴィンテージウェアのコレクターとして知られた人で、今回食べたビーフ&ブロッコリーチーズバーガー¥1,870(税込)は、アウトドア用品メーカー・ティンバーランドの有名な「ビーフ&ブロッコリー」、通称"ビーブロ"と呼ばれるブーツのシリーズが大好きな佐藤さんが「これをバーガーにしたい」と思ったのが始まりと。
パティはUSブラックアンガスのチャックアイロール(肩ロース)をブロックで仕入れて、店で手切りにしたチョップ100%の115g。挽肉は不使用。取り除いたスジなどを細かく叩いたものを"つなぎ"にしている。塩とシーズニングで下味を付け、調理中の塩振りはナシ。グリドルでなく、コンロに乗せた鉄板で調理。
ブロッコリーは秘伝のタレに漬け込んで、衣を付けて揚げた、簡単に言うと「唐揚げ」。蕾の粒のひとつひとつが「ザクザク」している。食べている間、常にどこかで「ザクザク」。これが「一番おいしい食べ方」と佐藤さん。そんな唐揚げにしたブロッコリーが4房。その上にかかる白いソースは、茎と葉っぱをソースにしたもの。野菜はトマト、グリルドオニオン。チーズはチェダー。ヒール(下バンズ)に自家製マヨネーズをひと塗り。
感想……ブロッコリーが「ザクザク」の「シャリシャリ」。バターオイルを塗ってオーブンでトーストしたバンズも「シャリシャリ」。どちらも心地よい「シャリシャリ」!
バンズはご存知「馬場フラット」製の特注。プレッツェルのような「十字の切れ込み」が入っているのがポイント。馬場フラットらしい「サックリ」「シャックリ」食べやすいバンズに「コリッ」と硬めのパティ。そこへブロッコリーの芳ばしさ――という構図。
ブロッコリーは何より「揚げて」いるのが最大のポイント。ニンニクなどで炒めると、イヤな苦味が出たり、食感もクッタリしてしまうところだが、唐揚げのブロッコリーにそれはなく、下味で施したニンニク風味がクドくなく上手く染みている。そこへ甘いブロッコリーソース。これが絶妙にクリーミー! 自家製ピクルスはアップルビネガーを使ってキツくない甘口。
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絶妙に芳ばしい「シャクシャク」ブロッコリーと「コリコリ」パティのコラボレーション。いい食べごたえ! おまけに自家製ポテトがまたおいしくて……という話は収まり切らないので次に回しますか。いや、非常に「新しい」ことをやってます。新しいバーガー! (つづく)
― shop data ―
所在地: 東京都目黒区中央町1-16-14 飯島ビルパート3 1F
東急電鉄東横線 学芸大学駅歩7分 地図
TEL: 03-6451-2400
アカウント: https://www.instagram.com/overwhelm_hamburgershop
オープン: 2023年11月7日
営業時間: 11:00〜24:00(LO23:00)
定休日: 不定休(要確認)