『ザ・メニュー』(c)2022 20th Century Studios. All rights reserved.
ようやく発表です。2022年最も印象に残ったバーガーを「5つ」発表します。但し、飛び抜けて強く印象に残るバーガーは無かったと言えば無かったような。しかし、個々に思い返してみると、どれも非常においしかったような――そんな2022年のバーガーでした。要するに、一定レベル以上の良質なバーガーを常に口にしていた感じでしょうか。
食べた数を言うと、週3ペースで年150オーバー。160とか170とか。そこまで無茶はしていない感じです。逆に私自身そんなに食べてる実感なかったんですけが、数えると週3ペースには収まってるんで「意外と食べてるな」という一年でした。その辺のビミョーなニュアンスをお伝えしたところで、早速行ってみましょう……。
■Burger of the Year 2022
映画『ザ・メニュー』のチーズバーガー
……2022年はコレで決まりでしょう! 極上にして「本物の」チーズバーガーが登場する映画です。最高のハンバーガー映画。ストーリーとかメッセージとかはどうでもよくて、「ハンバーガー凄かった!」というそれだけ残ればもう十分! 千金に値する映画です。すべてのハンバーガー好きおよびすべてのハンバーガーの作り手に贈りたい、人生の「ご褒美」のような作品でした。文句なし!
ここから先の順番に特別深い意味はありません。私の中で明確な順位付けがあるワケではなくて「漠然と5つ」選んだだけですので、その程度にご認識下さい……。
■2022年最も印象に残ったバーガーその1
# Tokyo American Club [麻布台] のベーコンイチジクジャムのダブルチーズスマッシュバーガー
……7月末に開催された「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2022」の予選ラウンド第四試合で登場したバーガーです。日本で初めて開かれた本格的なハンバーガー選手権だった点がひとつ。そして、会員制クラブという一般人は普段立ち入ることが出来ない施設のバーガーが「ついに食べられた」という、それだけでも十分貴重な体験だったワケですが、その上さらに! その「噂のバーガー」が何ともまぁ〜衝撃的!
確実に「今まで食べたことがない」タイプのバーガーでした。だから説明が難しい。個々のパーツの良し悪しとか活躍ぶりがどうの……とか言うのでなくて、バーガーすべてが「一体」となって、ひとつの味や質感を形成しているという。詳しくは食べた当時のレポートをご覧下さい。
■2022年最も印象に残ったバーガーその2
# THE OAK DOOR [六本木] のダブルデック チーズバーガー
……こちらは1〜2月に販売された期間限定メニュー。ハンバーガー誕生初期の5種類のバーガーを再現したシリーズのひとつです。全5品のうち誕生最初期の2品は正直イマイチでしたが、3品目から一気においしくなって、「オクラホマ フライドオニオン バーガー」と迷った末に、こっちのバーガーを選びました。
要は「ビッグマック」をウンとハイグレードにしたバーガーです。バタートーストしたバンズはホテルメイド。チーズも店内で手作り。USビーフのパティはスマッシュで調理。まぁ〜その食べ心地のよさ。のどごし。くちどけ。そのどれもが超上質なビッグマック! 贅沢!
■2022年最も印象に残ったバーガーその3
# CaSTLe ROCK [新宿三丁目] のパティ&バンズ TOPPING ハラペーニョ
……一転してこちらは超シンプル。その名も「パティ&バンズ」というメニューを新宿キャッスルロックさんが出してまして。正確に言うと、コロナを機にメニューから消えていたのを、私が言って復活してもらったという。
パティとバンズだけでもう十分成立しているおいしいバーガーですが、ハラペーニョを乗せると、その酸味と塩気で「キュッ!」と味が締まるという。とにかくシャープ極まりなし。こんなシンプルな食べ方が「ここまでおいしいか」と思わせた一品。
■2022年最も印象に残ったバーガーその4
# 喫茶パーラー Neo 鎌倉 [神奈川・鎌倉] の"和"キーマカレーバーガー
……ここで趣きがちょっと変わりまして、「和風」のアレンジを施した創作的なバーガーを。和風と言いつつキーマカレー、さらには梅肉と和えた甘口のピクルスが登場する不思議さ。ところが、これらが合わさると……まぁ〜おいしいこと!
こんなの「よく考えついたな」と感心させられるバーガーです。ひとつにはスパイスの風味の好さ。そしてスパイスが醸し出す「旨味」。食べていて興奮するバーガーであり、気分を”アゲて”くれるバーガーでもあります。とにかくアイデアよし!
■2022年最も印象に残ったバーガーその5
# BROZERS' [人形町] のロットバーガー BBQソース
……最後はおなじみの一品。これまで20年近くにわたって幾度となく食べて来て、しかもその20年の間に、世の中には負けないぐらいおいしいバーガーも多数登場し、そんな中にあっても、食べていて「ワクワクする」味だったという……もうそれに尽きます。
食べていてい「ワクワクする」ってスゴイことですよ。そんなバーガーなかなかありません。これだけの材料を積み上げていながらムダなところがなく、むしろ「締まり」あり。そしてバーガー全体から感じる強い一体感。これぞ不朽の名作!
§ §
そんな5つでした。どれを食べてもまぁ間違いはないでしょうね。良い選択に思います。と言うことで、今年もよろしくお願いいたします!
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2023.1.9 Y.M