2022年10月17日

# インフレとバーガー




 ここでちょっと、今考えていることを軽くまとめておきます……。

 まず、ハンバーガーの原材料高ですね。牛肉も値上がりしているし、パンも上がっている。あと油も、1年前の"2倍"近くに高騰しているとのこと。その影響を受け、メニュー価格を上げざるを得ない状況です。チーズバーガー1個1,500円(税込)に迫る勢いになってますね。

 この値上げについて、消費者は理解しています。ある程度納得はしています。「それぐらいするんだね」と理解し、受け止めてはいると思います。ですから1,500円は払いますと。但し、「その金額に見合うバーガーを出してね」という条件がそれに付帯することになりますね。今まで以上に強くはっきりと。


 つまり、1,500円でも2,000円でも払うけど、価格相応の「中身を求める」「質を求める」「充実を求める」という方へ今後ますます向かってゆくと思います。要するにこの先、消費者の「物の価値」に対する感覚はより一層鋭く・厳しくなってゆきます。どんなに名のある店でも、価格に見合った商品を出していなければ、利用されなくなります。「値段ばかりだな」ということになる。逆に、有名ではないけれど、中身のあるものをきちんと出していたり、味の割りに安かったりと言った「無名の実力店」が正しく評価される好機が訪れた――という風にも考えらえるワケです。

 インフレ=物の価値が上がることですから。今まで正しく評価されて来なかった物やサービス、仕事の価値が正しく評価されるチャンスがある。可能性がある。ピンチはチャンス。私はそう捉えています。

§ §

 確かにチャンスはチャンスなんですが、「飲食店への客足がまず戻らないとね」という大問題がその前にありますね。そこは飲食業界"総出"で頑張って、外食の気分や雰囲気を盛り上げてゆかねばなりません。客足さえ戻れば……あとは「チャンス」が待ってます!

 なお、5月に刊行された『ON THE ROAD MAGAZINE Vol.68』にも私が書いた文章が載ってます。置いている店もまだあると思うので、見かけたらぜひご覧になって下さい。 (つづく)



# 『ON THE ROAD MAGAZINE』Vol.68 配布開始

2022.10.17 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:19| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする