こちらもようやくちゃんと行くことが出来たお店です。東京・代官山のSPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)。オープンは2015年4月。それより前の2015年3月末に「横浜」がオープンしています。あと、京都・錦市場の近くにもあります。
所在地「ログロード代官山」は東急東横線の線路跡。今は東横線は地下に潜ってますので。その一番端っこ(代官山駅寄り)に建つのがこちらの店と。席数215席。コロナ禍につき、現在2階はお休み中ですが、それでも1階+テラスだけで133席あるという。大箱です。
「SPRING VALLEY BREWERY」はキリンビールのブランドです。起ち上げの"第一声"はこちらのリリースでしょうか。「ビール通を唸らせ、ビールが苦手な人もはじめての出会いに感動するビール」をコンセプトにしているとあります。翌2015年1月にキリンビール100%出資の新会社設立。2015年3月、キリンビール横浜工場内に「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA」オープン。翌4月に「TOKYO」オープンの流れ。
ブルワリー=醸造所です。店内に醸造設備があります。ビールを造っています。その造ったビールを店内で飲めます。それだけでも"パラダイス"のようなお店です。最近スーパーなどでよく見かける「SPRING VALLEY」の「缶」ビールは、実は去年2021年の3月に発売されたもので(リリースこちら)、それ以前は東京・横浜・京都のブルワリー各店およびオンラインショップで瓶ビールを限定販売していたのみと。つまり「缶」は本当に昨年新発売なんですね。もっとずっと前から売っていたような気がするので、ちょっと意外です。
と言うことで、"ここでしか飲めない"直営店限定ビールが常時6銘柄ほどあり、合わせて12〜13銘柄の樽生ビールが常に飲めるという。しかも店内醸造の出来立ての樽生です。やはり"パラダイス"! タップ数は44。そのおいしいビールとの「ペアリング」を大前提に考えられたフードメニューの"昼の部"の花形がバーガー。2品あります。まずはクラシックバーガー¥1,000(税込)を。メニュー表の案内に従えば、このバーガーと相性が好いビールは「original 496」であると。缶で売られている「SPRING VALLEY 豊潤<496>」の原形となったビールですね。こちらをパイントでいただきます。¥1,150(税込)。
120gパティのバーガー。ツンと甘いBBQソースに噛み応えのあるバンズはグラハム。胚芽と思われる粒々がゴロゴロと歯に当たって、「これはどうかな……」と最初は思ったが、「original 496」と合わせると、まぁ〜素晴らしい相性! 一見"ザツ"で"強引"なバンズに思えたが、その「くどさ」「わざとらしさ」がビールと合わせることですべて「ちょうどよくなる」という。あらかじめビールの分を引き算して作ってあるような、そんな計算ずくの逸品。このバンズはみごと! ……と思ったら「峰屋」だそうで。イイ仕事してます。しかも「ビールに合うバンズ」をまず決めて、そこからハンバーガーを考えていったという。
その考え方は野菜にも反映。レタスの代わりにケールを使って食べ口を軽快に。この「軽いケール」に「強いバンズ」の組み合わせもまた面白く。パティは細挽き肉をしっかり練って、肉々しさよりジューシーさを強調。その上のBBQソースはクミンがプンプンと利いて味わい強め。けっこう攻撃的。トマトの上にレリッシュと刻んだ玉ねぎ入りのタルタルソース。
「サンドイッチ」的な味の合わさり方をする一品。バーガー単体で見た時の評価は正直そうでもないが、ひとたびビールと合わせると……そこからの跳ね上がり方は尋常でなく。つまり、「ビールと合わせた時に100点」になるように設計されたバーガー。その目的の達成度においては満点。申し分なし!
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大事なことなのでもう一度……「ビールと合わせた時に100点満点になる」バーガーです。その全部が合わさった時の味わいたるやゼツミョーで、これは隅に置けませんね。いい〜体験をさせていただきました。やっぱりビールって「体験」ですよね。体験、大事だな。
― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山
東急東横線 代官山駅歩4分 地図
TEL: 03-6416-4960
URL: https://www.springvalleybrewery.jp/pub/tokyo/
オープン: 2015年4月17日
* 営業時間 *
月〜土: 9:00〜23:00(LO20:00)
日曜日: 9:00〜22:00(LO21:00)
定休日: なし(要確認)