埼玉遠征で訪ねた店……埼玉・川越のBurgerCafe honohono(バーガーカフェホノホノ)。食べログマガジン「じっくり食べたいハンバーガー」で取り上げようと思ったことが何度かあったのですが、それにしては既に十分な高評価を得ていて(現在"3.51")、それで紹介を断念したという――それほどまでの名店です。
ということで今回初訪問。場所は川越市役所の横、市役所前交差点の一角。ちょっと不思議な立地で、目抜き通りからはちょっと裏手に当たるような場所ながら、でも、観光地の人の流れはあるという。店の外観写真が何とも撮りづらくて……もう一回行かないとダメかな。
この角地に目をつけた店主の大坪さんは同じ埼玉は新座のご出身。「店を出そう」→「イメージに近い街をまず探す」→「喧騒から少し離れているが、人はいる場所を探す」……の順でこの物件に辿り着いたと。内見時、外観を見ただけで「ココだ!」と決めたそうで、しかも、この一件しか内見していないという。しかしこの場所、1〜2年で店が入れ替わる"回転の早い"物件だったと。しかしその前例をみごとに覆して、ホノホノは今月で8周年=9年目を迎えます。
大坪さんのバーガー歴は……「こんなバーガーあるんだ!」とまず驚いたのは福生の「DEMODE DINER」。ハマり込むきっかけになったのは原宿「THE GREAT BURGER」。自分で店をやろうと決めて、その勉強のための職場候補に考えていたのは川越の名店「OATMAN DINER」。しかし閉店してしまったため、再考の結果、表参道の名店「FELLOWS」で働くことになったと。
そんなフェローズ仕込みのホノホノのバーガーはもちろん炭火焼き。バーガーメニューはレギュラー20品。キッズバーガーもあり。パティは穀物飼育&農場指定のオージービーフ133g。部位はショートポイント……ってどこだろう? ……を、隣の肉屋から仕入れているという。いいご近所付き合いで。「とにかく一番デカいのにしてくれ」と言って頼んだ粗挽き肉。そこへフェローズ同様、炒めた玉ねぎ、卵などの「つなぎ」を入れて、炭火でグリル。バンズは同じく川越の「BREADMAN」作のオリジナル。少しブカッと大きめ。トーストされた生地はややドライ。基本はそんな感じで。食べたのはダブルパティーチーズバーガー¥1,815(税込)。
かぶりつけば……これは懐かしきフェローズの味! つなぎによって付けられたパティの味にチーズがよく絡む。後からコショウの辛さ。グリルしたオニオンのみずみずしさ。その奥に噛み締める肉の粒感。その柔和な肉の味がよい。そして意外なポイントはピクルス。ところどころに「スッ」と抜けるような味を利かせて、それがこのバーガーをまとめる上で必要不可欠なものになっている。この味あってこそ、ソテーしたオニオンの味わいが「くったり」と利いたこのバーガーは引き立ち、引き締まるのだと。
フェローズの味を正しく引いた、すなわち、フェローズと同じぐらい個性的なバーガー。この味はヨソでは食べられませんね。ホノホノかフェローズまで行かないと――そんな一品。
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「honohono」はハワイを由来とする言葉らしく。店名をどうするか決めかねていたところへ「ビシーッ!」とハマったそうで、なるほど言うだけあって、音(おん)も響きもゼツミョーですね。いいセンス! 次は日中に行きます。
― shop data ―
所在地: 埼玉県川越市元町1-8-25
西武鉄道 本川越駅歩18分 地図
TEL: 049-277-5723
URL: http://www.bc-honohono.com/
オープン: 2014年9月3日
営業時間: 11:30〜15:30(LO15:00), 17:30〜22:00(LO21:00)
定休日: 不定休(要確認)