そろそろ忘れかけた頃かと思いますので、文友舎刊『アメ車マガジン』2022年9月号でご紹介したBEACH HILL FOOD WORKS(ビーチ ヒル フード ワークス)のホットタルタルバーガーの記事を再アップします。いろいろトッピングしてます。パティをダブルにしています。『アメ車マガジン』もぜひご覧下さい!
文友舎 『アメ車マガジン 2022年9月号』
出版社: 文友舎
価格: 880円(税込)
発売日: 2022年7月15日
判型: A4変形
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と言うことで行って来ました、福井へ。今回初めて三国(みくに)まで足を延ばしました。福井県坂井市です。えちぜん鉄道三国芦原線の終点・三国港(みくにみなと)駅で降りて、向かうはBEACH HILL FOOD WORKS(ビーチ ヒル フード ワークス)。ずっと行きたかったお店です。
三国港の駅を降りると、すぐ左手に漁協と市場。真っ直ぐ歩いて5分弱で日帰り温泉施設「三国温泉ゆあぽーと」。それに続いて三国サンセットビーチ。その海水浴場に沿って民宿が連なってまして、漁港に温泉、海水浴場に民宿と……つまり、三国は"観光地"ですね。夏にぴったりの。その民宿街を分け入って行って、細路地を数回折れると現れるのがこちらのお店……。
奇異なものが突如現れる感じでなくて、佇まいといい、色遣いといい、町並みにしっくり馴染んだ感があるのが意外です。オープンは2016年。店主赤土さんは東京・三宿の「FUNGO」に10年勤務、店長5年を務めたエキスパート。料理を志す前は建築設計の仕事をしていて、この店舗デザインももちろんご本人の手によるもの。実用的ですっきりシンプルな店構えです。
都内某有名カフェで奥様がバリスタをしておられたことから、エスプレッソメニューだけで12品もあります。写真はアイスのカフェラテ¥605(税込)。ハンバーガーはレギュラー16品、サンドイッチ12品。今回諸般の事情により、初回ながらホットタルタルバーガー¥1,815(税込)にパティ¥660+自家製ベーコン¥330のトッピングで¥2,805(税込)というド派手なバーガーを選択。
先に結論……ここまでせずともよかったです。パティ1枚でも十分パワフルなので。USビーフの手切り肉と超粗挽き肉を半々合わせたパティは120gながらとんでもない迫力。牛脂は入れず。ガスの直火でがっつりグリル。バンズはおなじみ「峰屋」の酒種天然酵母。黒ゴマ仕様。新宿六丁目から本気で福井まで送ってます。裏面にバターを塗ってバタートーストに。自家製ベーコンは国産豚使用。塩漬け1週間、燻製1日、計10日がかりの労作。スモークは桜のウッドを使用。ホットソースとタルタルソースもオリジナル。
かぶりつくこと自体が一瞬躊躇われる――それぐらいのド迫力バーガー。バーガー袋2枚必要案件。類似の"ド派手バーガー"は月イチぐらいで食べてますが、それらに勝る「圧」を感じました。飾りじゃない、根っからの迫力です。
パティは"肉のウロコ"を引き剥がしてゆくようなコリコリ食感。その上に自家製ベーコンが2枚。これはカクカクとした食べ口。ウッドの香りもよく、鋭い「いい塩気」を発揮。そしてたっぷり入ったタルタルと少量のホットソースが織り成すスナックな味わい。特にホットソースはコク出しにバターが入っていて「押し」強め。すべての造作が"大きく"てキョーレツな迫力。とにかくイカついバーガー。打ちのめされる食後感。
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トマトなんかどこかへ行ってしまっている一方で、レタスの存在は有り難く、グリルドオニオンの甘味と食感も効果的。私なんかだと、バンズは「あと10g軽くてもいいかな?」という感じでしょうか。久しぶりにグイッとねじ込まれました。しかし、これで白旗挙げてる場合じゃありません……もうひとバーガー行きます。 (つづく)
― shop data ―
所在地: 福井県坂井市三国町宿2-13-34
えちぜん鉄道三国芦原線 三国港駅歩5分 地図
TEL: 0776-89-1223
URL: https://www.beachhill-fw.com/
オープン: 2016年5月10日
営業時間: 11:00〜19:30(LO19:00)
定休日: 木曜日(要確認)