ということで、Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)も再訪しました。昨年5月に東京・武蔵小山のパルム商店街にオープンした1号店へ再び。今回はきちんと店の様子なども撮り収めて来ました。
"バーガー"メニューはレギュラー7品。今回はチーズ(コルビージャック)単品¥650(税込)を。ビビッドでカラフルな「DooWop」と比べると、ラッキーロッキーはナチュラルな色遣い。ドリンクのカップもストローもすべて紙製です。トレイは木製。
チキンはバターミルクに一晩漬け込んだ国産鶏胸肉100g。バターミルク≒低脂肪乳みたいなもので、そこへヨーグルトやスパイスなどを合わせたオリジナルの漬け液を作っている模様。衣には12種類のオリジナルブレンドスパイス&ハーブ入り。「日曜日の初耳学」の情報によると、同じロイヤルホールディングスグループ傘下の「てんや」と同じコンベアフライヤーで揚げているそう。
まずは見た目……前回よりはよいですが、でも、根本的にサンドイッチ(ないしバーガー)としての一体感に乏しいです。「FATBURGER」のような、ペーパーでギュッ! とまとめ上げるような締りはなくて、基本ユルユルです。「ただ積み重ねただけ」に近い。
味は悪くありません。「DooWop」と比べると、こちらの方が鶏肉の味がしっかり・じっくり味わえます。今回挟まっていたチキンは身が分厚くて、肉の「ぷり感」・噛み応えもなかなか。ですが、「しっとりジューシー」かと言うと、そこまででもなく……。味が滲みてない感じですね。その点「FATBURGER」は下味の滲み込ませ方が巧いです。「漬け込んでるな」というのがよくわかる味付けです。
衣からガーリックの芳ばしさ。サラダからパクチーの抜ける香り。どこかでヒリヒリ辛いのはハラペーニョ。チーズは「いるか・いないか」ぐらいのポジション。肉の食味が正しく「主役」を張れているので、チーズの存在は希薄です。より味の強いレッドチェダー辺りにしておいた方がよかったかも知れません。バンズは生地の弾きがやや強め。レストランのテーブルロール的なキャラを感じます。「パンかライスか」の時の、あのパンの系譜です。
全体に落ち着いて味わえる良さあり。ソースの味でやっつける感じでなく、きちんと中身のあるおいしさです。あとは、その中身のよさを際立たせる「キレ」や「締まり」があれば……というところ。今だとサンドとしてはちょっとユルいです。
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「トリキ」390円、「DooWop」360円と比較すると、ラッキーロッキーはこのチーズ(コルビージャック)が単品650円なので、価格も上です。そうした比較の中で本格志向のラッキーロッキーが今後どう展開してゆくか……見ものです。気になりますね。
→ # Lucky Rocky Chicken [武蔵小山] のオリジナル
― shop data ―
●武蔵小山店
所在地: 東京都品川区荏原3-6-6
東急電鉄目黒線 武蔵小山駅歩7分 地図
TEL: 03-3785-3155
URL: https://lr-chicken.jp/
オープン: 2021年5月29日
営業時間: 10:00〜20:00(LO19:45)
定休日: (要確認)