2022年02月05日

# THE OAK DOOR [六本木] のコネチカット ブロイルバーガー




 いや、久しぶりですね〜。2017年6月の「メキシカン バーガー」ぶり? 六本木ヒルズのホテル「グランド ハイアット 東京」のステーキハウス、THE OAK DOOR(オーク ドア)。こちらで今、すごく面白い限定メニューを出してまして。その名も"TASTE OF AMERICA"――どこかで聞いたような名前ですが、でも、まさにその名の通りの趣旨なので、このタイトルの"かぶり"は仕方ないです。リリースこちら。某"M"社がやってる「行った気になる」みたいな気の抜けたタイトルより100万倍イイです。そもそもの"意気込み"が違いますから……。

 「1900年頃にアメリカで誕生したと言われるハンバーガーの初期5つのレシピを『オーク ドア』流に再現したメニューがお楽しみいただける『テイスト オブ アメリカ』をご用意いたします」「荷馬車で販売していたハンバーグをもっと手軽に食べられるようにホワイトブレッドでサンドした、ハンバーガーの原点とも言われる『コネチカット ブロイルバーガー』や、パティを専用のスチーマーで調理し、トロっと溶けるチーズが食欲をそそる『コネチカット スチームバーガー』など、昔ながらのシンプルな調理方法でビーフパティの味わいをしっかりと感じられるメニューが揃います」「誕生以来120年以上、世界中で愛されてきたハンバーガーの原点を、ぜひオーク ドアにてお楽しみください」……という趣旨ですよ。これはいいじゃないですか!


 期間は1月10日から2月28日までのランチタイムとアフタヌーンタイム。「コネチカット ブロイルバーガー」「オクラホマ フライドオニオン バーガー」「コネチカット スチームバーガー」「チーズ ダブルデックバーガー」「ミネソタ バーガー」の全5品展開。某"M"社の「Big America」みたいな顔ぶれですが、大きく違うのは、雰囲気やイメージで味と内容を決めているワケでなくて、すべて「1900年頃にアメリカで誕生したと言われるハンバーガーの初期5つのレシピ」に基づく"再現"である点です。ということで早速行ってみましょう。まずは1900年頃のバーガー、コネチカット ブロイルバーガー¥2,200(税込・サービス料別)。


 「ハンバーグステーキを荷馬車で販売していた1900年頃、もっと手軽に食べたいという声に応えて、ブロイル(炙り焼き)したパティを2枚のホワイトブレッドではさんで提供したハンバーガーの原点と言われるメニュー」という、これはハンバーガー発祥の店のひとつとされる"Louis' Lunch"のスタイルですね。今から13年前、2009年に私が出版した雑誌『HAMBURGER STREET 創刊号』にて、"w-iceのチラシの裏"さんが、米国コネチカット州ニューヘブンの"まさに現地"まで行ったレポートを書いて下さいましたが、ハンバーガーの原点ないし"原形"とも呼べる食べ物、ハンバーガーがハンバーガーになる"以前"の食べ物という言い方も出来ると思います。内容は、レギュラーメニューのバーガーと同じUSビーフ140gパティ、グリルしたオニオン、トマト、これらをホテル内のベーカリーで焼いたホワイトブレッド(=食パン)でサンドしたという、ただそれだけの、実なシンプルな一品です。


 パティは塩コショウを振ってチャコールでグリルした後、オーブンへ。常にこれぐらいの焼き加減だそうですが、私の好みからするとちょっと焼き過ぎかな? 「ぽっそり」とドライな食べ口。例えるなら、よく火の入った挽肉……そのままですか(笑)。オニオンも表面が黒くなるまでの焼き加減で、全般に「よく焼き」な方向で統一されています。大胆な焼き込みとも言えますか。

 これと言った味付けがなく、後は肉の味のみの勝負という感じ。ケチャップが添えられていますが、ルイスランチと言えば"No Ketchup"で有名な店です。ご法度と知りつつバーガーに付けてみましたが……やっぱり付けない方がおいしいかな? 付けた途端にケチャップ味になってしまうので。

 ぽっそりドライな食べ口の中に赤身肉の味がじんわり感じられる――そんな一品。トーストとオニオンのサックリ感は好いです。

§ §

 この内容に対してこの値付けは大胆と言えば大胆ですが、しかし、こうしたプレゼンの仕方によって、ハンバーガーの原形に触れる機会が持てたこと、その点を大変意義深く思います。"スポットの当て方"に巧さを感じますね。それと、このメニュー単体で見るのでなく、シリーズ全編を通して見た方がより楽しいかなと思います。と言うことで、次回は2番目のメニュー「コネチカット スチームバーガー」を――。 (つづく)




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# 321 THE OAK DOOR [六本木]

― shop data ―
所在地: 東京都港区六本木6-10-3 グランド ハイアット 東京 6F
     東京メトロ日比谷線 六本木駅歩6分 地図
URL: http://restaurants.tokyo.grand.hyatt.co.jp/oak-door-restaurant/
TEL: 03-4333-8784
オープン: 2003年4月25日
 * 営業時間 *
ランチ: 11:30〜15:00(土日祝 〜15:30)
アフタヌーン: 15:00〜17:30
ディナー: 18:00〜21:00
バー: 11:30〜21:00

定休日: 無し(要確認)

2022.2.5 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 14:11| 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする