2021年11月19日

# 六本木うかい亭 [六本木] の鳥取和牛クアトロチーズバーガー トリュフ香るポテト添え




 いや、これはヤラレた……。あのうかい亭が初めて挑んだハンバーガー、鳥取和牛クアトロチーズバーガー トリュフ香るポテト添え¥3,300(税込)。東京・六本木ヒルズの六本木うかい亭にて11月19日(金)・20日(土)の2日間限定・各日30食限定で販売。つまり、もう時間がない。以下駆け足で……。


 「Roppongi Hills×鳥取県 冬の味覚」フェアに連動した限定メニュー。パティは鳥取和牛のリブロース&モモ肉150g。店で粗めに自家挽き。プラス、手切り肉が2割ほど入るが、これは気づかぬレベル。バンズも店内で自家製のブリオッシュ。サイズは120gほど。ヒール(下バンズ)にマヨベースのピンク色のソース。玉ねぎは淡路島産。さらにBBQソース、ミートソース、チーズはチェダー、ゴルゴンゾーラ、モッツァレラ、ブリーの4種。これらを使った調理をいつも通り"シェフズテーブル"で、客の目の前で披露する。


 パティは一晩寝かしたりなど"せず"、いま成形したばかりのものを即グリル。鉄板の温度は250℃ほど。これは表面を焼きたいため。いい肉ゆえに中まで火を入れたくなく、だから「ブルー」な焼き加減で止めて、分厚く切った淡路産玉ねぎの上で休ませる。バンズは"うかい亭のバター"を引いてトースト。バンズの上に自家製のBBQソース。その上にミートソース。これは"うかいの特選牛"を挽いた牛挽きのミートソース。仕上げに4種のチーズを溶かしたチーズソースが「やり過ぎ」なぐらいにドバドバッと。


 こんなに雪崩を起こされては手では持てない。だから、シェフが半分にカットしてくれ、半分を袋に入れ、「残り半分はナイフとフォークでお召し上がりを」と案内されるので、久しぶりにナイフ&フォークを使って食べてみたが、はっきり言っておいしくない。手で持って食べる方が500倍美味。


 感想……これはおいしい。とにかく肉がおいしい。正直、チーズはなくてもよい。チーズなしでもこのバーガーのおいしさは十分成立している。こう見えて食べやすい。バーガー全体を通じての口どけのよさ。のど越しのよさ。そして後味がなめらか。無理がない。味の組み立てに無理がない。強引な仕掛けや味付けが一切ない。すべてが自然。すべてがなめらか。

 ブリオッシュバンズが食べやすい。リッチ過ぎず、肉を邪魔せず、パサつかず、歯切れがよい。淡路産の玉ねぎの火の通り加減がまた絶妙。こんないい火加減の厚切りオニオンを食べたことがない。BBQ&ミートソースは味は多少強め、ハッキリしてはいるが、後味がとにかくなめらかで美味。そのソースの味に押されない鳥取和牛の肉のよさ。


 「上手い人が作ると旨いんだな」と思い知らされた一品。多くの場合、和牛を使うとパンチが出ず、ピントのぼやけたバーガーに陥りがちだが、このバーガーについては肉がおいしいだけでなく、ちゃんと「バーガーのカタチ」をしている。ここが大変重要。ハンバーガーの形をした「別のおいしい何か」でなく、これは「ハンバーガー」。牛肉の食味に合わせた組み立て・構成がきちんと出来ているので、和牛肉がぼやけることも霞むこともなく、バーガーの中心できちんと「ハンバーガーパティ」の役を果たしている。

§ §

 文句なし。自然でなめらかな食べ口に終始圧倒された。無理しているところが一ヶ所もない。まるでストレスのないバーガー。計4種類もソースを使っているのは"保険"のようなもので、本当はもっとシンプルに作っても十分成り立つ内容に思った。しかもトークを交えつつ、シェフが目の前で作ってくれるのだから言うことなし。大変贅沢な一品。恐れ入りました。




# 横浜うかい亭 [神奈川・つきみ野] のうかい特選牛サーロインステーキ

― shop data ―
●六本木うかい亭
所在地: 東京都港区六本木6-12-4 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り2F
     東京メトロ日比谷線 六本木駅歩7分、
     東京メトロ・都営地下鉄 麻布十番駅歩7分 地図
TEL: 03-3479-5252
URL: https://www.ukai.co.jp/yokohama/
オープン: 2018年3月
* 営業時間 *
平日: 12:00〜14:00LO, 18:00〜22:00(20:00LO)
土日祝: 11:30〜14:30LO, 17:30〜22:00(20:00LO)
定休日: 月曜日・年末年始(要確認)

2021.11.19 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:00| 【一ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする