2017年からですか……。年末または年始に「20**年最も印象に残ったバーガー5つ」というのをここ4年続けて発表していますが、実は去年、「2020年」を発表した時に気づいたことがありまして。1年の前半よりも後半に食べたバーガーの方が記憶に新しい分、印象に残りやすい……ということです。つまり、年の初めに食べたバーガーの記憶を年末まで維持するのは至難の業でして……。
そこで、今年2021年は一回「上半期」で締めておくことにします。1月〜6月までに食べたハンバーガー(ないしそれに準ずるメニュー)の中で「おっ! これは!」と思ったものを6つ書き出しておきます。早速見てみましょう……。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその1
# CAFE.ALPS [荏原中延] のタコ デ バーガー
……これはこの半年間、ずっと上位に位置し続けたバーガーです。どの辺がおいしいか頭で考えないとわからないようなバーガー「ではなくて」、食べた瞬間「バチーッ!」と来ます……おいしさが。やっぱりハンバーガーはわかりやすくないと! わかりやすくおいしい。その点において一種、理想的なバーガーです。
で、具体的に何がバチーッ! と来るのかと言うと、それはタコス味。タコス以上にタコス味なバーガーです。詳しくは記事をご覧下さい。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその2
# B.B.Q KIMURA [埼玉・航空公園] のTexasB.B.Qバーガー
……これは食べて言葉が出ませんでした。その様子を撮り収めた動画も上がってますが、とにかく「唸るしかない」おいしさでした。厳密にはハンバーガーではなく、シュレッドビーフをバンズに乗せたものですが、にしても、パンに肉を乗せただけの食べ物がどうしてこんなにおいしいのか……完全にヤラれた一品です。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその3
# Jimmy's DINER [国分寺] のベーコンエッグチーズバーガー
……このバーガーのポイントは「軽さ」です。ベーコンとエッグとチーズのコク味が堪らなく芳ばしくて、食べている最中は「続けてもう1個食べたい!」ぐらい思うのですが、しかし食べ終わってみると、後味はあくまで軽く、いつまでもグズグズ重く残らないという。この軽さは狙わないと出来ません。ムダを削ぎ落し、余計なことをしない。そのソツない作りに職人の仕事を感じる一品です。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその4
# BLACOWS [恵比寿] のハンバーガー TOPPING ベジタブルセット
……今から12年前のオープン当時、「野菜なしのバーガー」として話題になったブラッカウズですが、あらためて食べると、やっぱりおいしいですね。黒毛和牛の「レア」のおいしさがしっかり・はっきり・確かに表現されています。が、生野菜を挟んだ方が挟まないより数倍おいしい。「野菜あり」で「レア」が際立っておいしい一品。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその5
# SUPERIORITY BURGER [明治神宮前] のTFT
……先日公開された食べログマガジン「じっくり食べたいハンバーガー」でも紹介した、例の揚げた豆腐のバーガーです。初めて食べた時の衝撃は凄まじいものでした。豆腐を包む「衣」の食感が何とも堪らぬガリガリで。但し、二度目に食べた時はそこまででも無かったです……。このガリガリ感の表現にさらに集中し、注力していただければ、さらにおいしいTFTになるんじゃないかと思います。
■2021年上半期・最も印象に残ったバーガーその6
# SHAKE SHACK のスパイシーベーコンシャック
……「誰かに買って行って食べさせたい」と食べながら真剣に思った一品です。またベーコンが「こんなの探してた!」というぐらいに模範的・理想的なベーコンで、野菜なしのバーガーとしてとにかくよく出来た、この上なくスナックな一品でした。6月30日までの期間限定販売でしたけども。
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上半期はこんな感じでした。これらを超える、すっかり記憶を塗り替えるような"ツワモノ"が現れるかどうか……。私も気持ちを一度ニュートラルに戻してまして、向こう半年に臨みたいと思います。さてさて、どうなりますやら!
→ # 2020年最も印象に残ったバーガー5つ
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2021.7.3 Y.M