文友舎刊『アメ車マガジン 2021年6月号』でご紹介したダブルチーズバーガーのアボカドトッピング。記事を再アップしておきます。都内の店を思わせる積み方の美しさ。日本人らしい几帳面で細やかな作りですよね。そんな"逸品"に、横に長〜い静岡県の真ん中辺で出合えるという、そういうバーガーであり、お店です。『アメ車マガジン』ぜひご覧下さい!
文友舎 『アメ車マガジン 2021年6月号』
出版社: 文友舎
価格: 880円(税込)
発売日: 2021年4月16日
判型: A4変形
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再訪した掛川で行った店……まずは掛川駅から徒歩3分のRise Burger(ライズバーガー)。『ON THE ROAD MAGAZINE』の発行人GAOさんからのご紹介。GAOさんとライズさんは静岡県西部の旧車好き・アメ車好きのフェスかイベントで知り合った模様。
場所は本当に掛川駅の南口から歩いて3分。クルマ社会なエリアでありながら駅前徒歩圏の好立地。しかも掛川は新幹線停車駅。但し……街は何だか"森閑"とはしているものの、クルマでも鉄道でも大変便のいい店である。
店主長谷川さんはかつて調理師、直近は機械設計の仕事をしており、その2つの"手に職"を言わばドッキングさせて出来たのが、このライズバーガーである。オープンは2017年。店名ロゴやマスコットキャラクターのデザインを手がけたのは、浜松在住のイラストレーター「STINK SIGNS」氏。彼の作品が店内に多数飾られていて大変印象的。入り口の大きな開き戸とトイレの扉も印象的。どちらも米国の住宅で実際に使われていたアンティーク。席数は12席+カウンター8席。広くはないが、その分、長谷川さんの趣味とセンスがギュギュッ! と凝縮された空間である。
メニューはバーガー8品にサイド6品、あとはソフトドリンク、アルコールというスッキリとした内容。オージー100%・110gパティ使用で、最もプレーンな「クラシックバーガー」が880円、「チェダーチーズバーガー」が990円という、さすが東京都心を200km離れた掛川価格。お安い! 中から今日はダブルチーズバーガー¥1,390(税込)に長谷川さんの強い薦めでアボカド¥220をトッピング。運ばれて来て、その薦めた理由がよくわかった……このみごとなスライス! インパクト!
パティはオージー110gがダブルで220g。複数の部位と牛脂をミックス。かなり細かめの挽き方で、食べ口非常にソフト。そのやわらかさに同化するアボカドは2分の1個使用。上から粗挽き胡椒。チェダーチーズは3枚。チーズバーガーの時はオリジナルのBBQソースが適量かかる。適量と言えば野菜も実に適量。オニオンは北海道産でグリルド。トマトとレタスは、11月からの半年は地物を鋭意使用。長谷川さん曰く「こだわらないようにした」というバンズは、浜松のパン店が作る全粒粉。形よく、持ちやすく、余計なことをせず、優秀なバンズに思う。これを両面よくトースト。あとはケチャップ、マスタード、マヨネーズ。
ソフトなパティの二枚重ねなので「ふんにゅ〜」とどこまでもやわらかで、それに対して硬い食感がちょっと入ってもいいかなとは思ったが、食べやすいことは食べやすい。挽肉のおいしさを表現したバーガー。塩+5種類の香辛料をパティに利かせているので、ソーセージを思わせるほどの芳ばしさあり。スパイス強めでパティやわらか。そして積み方が美しくて几帳面。そんな一品。
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何と言いますか、地方で食べていることを忘れさせるほどのクオリティに思いました。奇跡のような一品です。新幹線途中下車してこのバーガーなら文句なし。いい店と出合えました。ということで。
― shop data ―
所在地: 静岡県掛川市南1-6-11
JR掛川駅南口より歩3分 地図
TEL: 0537-29-6613
URL: https://www.facebook.com/Rise-Burger-982077601945043/
オープン: 2017年12月18日
* 営業時間 *
月木日: 11:00〜15:00
金土: 11:00〜15:00, 18:00〜20:00
定休日: 火曜日・水曜日(要確認)