東京・原宿のヴィーガンバーガー専門店SUPERIORITY BURGER(スペリオリティーバーガー)より、続いてはTFT(トーキョーフライドトーフ)¥900(税込)。その名の通り、パティの代わりに揚げた豆腐を乗せたメニューだが、これが大当たりの大ヒット!!
最初に食べた「スペリオリティーバーガー」は非常に興味をそそる味ではあったが、でも、ヴィーガンメニューとして「こんな感じだろうな」という想定内の味でもあった。しかし、このTFTはそこを"越えて"来た。ヴィーガンの範疇を完全に越えて来た。「体に良さそう」とか「地球環境が」どうのとかいう枠を飛び越えて、「おいしい!」という括りに入って来た。これには正直驚いた。考えても見なかった事態である。
バンズは「スペリオリティーバーガー」と同じ、都内某パン店に発注の卵・乳製品不使用。挟む豆腐は創業者のブルックス・ヘッドリー(Brooks Headley)氏自ら来日時に選んだもの。量にすると4分の1丁ぐらいか。表面に焼き目を付けてから、何と「5日」がかりで水分を抜き、代わりに下味を吸わせてパティ(と言うかポーション)の状態にする。これに衣を付けてグレープシードオイルでフライに。その上にコールスロー。上下バンズの裏にヴィーガンマヨ。
その衣の「ガリガリ」が非常においしい。日本の「揚げ出し豆腐」とか「厚揚げ」とはまた全く違うもので、その食感そのものが新鮮。ハッとさせられる。それに続くコールスローのビネガーの酸味がまたよくて、その影響で豆腐が白身魚のように感じられる。「これはフィッシュサンドだ」と言われれば、そう思う人もいるかも知れない。小骨が出て来そうなぐらいの「魚」感。と同時にサラダを食べているようでもある。マヨソースは濃厚クリーミー。バンズは「もちっ」としっとり。そしてよく味わってみると、厚揚げのような後味が微かに残る。それも悪い意味でなく。
これは新しい分野の面白さ。精進料理の「もどき料理」のようでもあり、でも、単に似せているというレベルを越えて、新たなおいしさが表現出来ている。まさに創造の世界。いわゆるひとつの「クリエイティブ」。なお、本家NYの店では週に一度しか出さないメニューだそう。だから毎週金曜日には「TFT」を目当てに行列が出来るそうで……まぁそうでしょうとも。それほどの代物ですよ。
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この時点で「ヴィーガンがどうの」という肩書き・注釈が完全に外れましたね、スペリオリティーバーガーからは。「あのおいしいバーガーがまた食べたい!」レベルに達しました。しかも日本の食材を使ったこのメニューを、ハードコアバンドのドラマーでもある米国人シェフが考え出したという点も驚きです。それにつけてもTFT……衝撃的!
→ # SUPERIORITY BURGER [明治神宮前] のスペリオリティーバーガー
― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区神宮前2-31-7 ビラグロリアB1F
東京メトロ明治神宮前〈原宿〉駅歩9分 地図
TEL: 03-6432-9360
URL: https://www.instagram.com/superiorityburgerjapan
オープン: 2019年12月
営業時間: 11:00〜18:00
定休日: 月曜日(要確認)