初めての店、東京・原宿のSUPERIORITY BURGER(スペリオリティーバーガー)。初めて行く店にして、初めて行く"ヴィーガンバーガー"の専門店である。「ヴィーガンバーガーって何?」というところからまずは説明してみよう。まぁ簡単に。
「ヴィーガンとは?」ということについてこちらのページに詳しく書かれている。要約すると、「ベジタリアン(vegetarian)=肉や魚などの動物性食品をとらず、野菜・芋類・豆類など植物性食品を中心にとる人」で、「ヴィーガン(vegan)=それを徹底させた人=肉類に加え卵・乳製品なども一切食べない人」と大きく分けることが出来る。
これをハンバーガーについて当てはめると、「ベジバーガー=ベジタリアンでも食べられるバーガー=原材料として肉を含まないパティを用いたバーガー」(※引用元こちら)、「ヴィーガンバーガー=ヴィーガンでも食べられるバーガー=肉類に加え卵・乳製品なども含まないバーガー」ということになる。こちらの店、スペリオリティーバーガーは、その「ヴィーガンバーガー=肉類に加え卵・乳製品なども含まないバーガー」の専門店だという。
米国NYにある人気ヴィーガンバーガー店の2号店。創業者のブルックス・ヘッドリー(Brooks Headley)氏はひと言で言うと「変わり者」のようで。ハードコアバンドのドラマーとして活動する一方で、"Del Posto"という著名なイタリアンレストランのパティシエを務めて、2015年に独立して始めたのがイタリアンでなく、ヴィーガンバーガーの店と。「なぜヴィーガン?」に対する答えは、ひと言で言うと、まぁ「クリエイティブ」というところだろうか。
世界2号店=原宿店のオープンは2019年12月。NYの店は持ち帰りメイン、日本の店はイートインする人が多いという違いがあるものの、現在、日米のメニュー構成はほぼ近いものにしてあるそうで、日本のバーガーメニューは5品。さらにサラダやスープなどが数品あり、それらすべてが「ヴィーガン=肉類に加え卵・乳製品なども含まない」メニューである。本日初回ということで、中から店名を冠したスペリオリティーバーガー(SUPERIORITY BURGER)¥800(税込)をまずは。
基本スペック……豆やキヌアなどから成るパティは、スパイスまで入れると全10種類の食材を合わたもので、仕込みに丸1日。これをグレープシードオイルを引いた鉄板でグリル。焼く際には塩もスパイスも振らず。バンズは卵・牛乳等不使用の都内パン店特注。その裏にマスタードマヨネーズ(これもヴィーガン対応)。さらにレタス、自家製のきゅうりのピクルス、トマトのコンフィ、そして、ひよこ豆をベースにした"チーズ風"ソース。
感想……何だこの味? デーツ? しいたけ? (←どちらも不正解)……辛くて甘い。食べておいしい。パティは100gほどはあろうか。「ベちゃっ」としている。噛みごたえはないが、中にところどころ「コリッ」とした粒あり。角(かど)のないソフトなバンズに強い味のソースが利いていて、甘酢に漬かったピクルスの味も利いていて、かなりはっきりとした濃い味のバーガー。食べごたえはたっぷりある。食感の無さについては、サイドのサラダと交互に食べることで補えるかも。
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以上が初めて食べた感想。過去に食べた中でゆくと「Mr. FARMER」のバーガーの甘辛い味に似ているか。そう、私の中で「ヴィーガン」と言うと、そんな感じの「極端な濃い味付け」という印象がある。ところが……というのが、これからの展開。果たしてどうなりますやら……。 (つづく)
― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区神宮前2-31-7 ビラグロリアB1F
東京メトロ明治神宮前〈原宿〉駅歩9分 地図
TEL: 03-6432-9360
URL: https://www.instagram.com/superiorityburgerjapan
オープン: 2019年12月
営業時間: 11:00〜18:00
定休日: 月曜日(要確認)