1週間以上空いてしまいましたが、続きを行きます……。月1連載、食べログマガジン「じっくり食べたいハンバーガー」で紹介した東京・神田Mikkeller Kanda(ミッケラー カンダ)より、続いてはTRIPLE(トリプル)¥1,400(税込)を。
パティ3枚、チーズ2枚のバーガー。パティは「千葉県産 しあわせ絆牛」のネックと「岩手県 田村牧場産 短角牛」のスネを合わせたサイズ約90g。ブロック肉で仕入れて店でミンチ。平たく成形せずに、ボール状に丸めた状態で保存しておき、焼く際にその丸のままグリドルの上に置いて、上からギューッ! とコテ+重しのようなもので押し潰す「smash burger」などと呼ばれる方法で焼いている。
バンズはバターを塗って軽くトースト。クラウン(上バンズ)の側にマスタード、ヒール(下バンズ)にマヨネーズ。そのバンズの円に沿って自家製ピクルスをぐるっと5枚ほど並べ、トマト・レタスはそもそも入らず……という手順を眺めているうちに、めちゃくちゃ早くパティが焼き上がる。
ギューッ! と押し潰して焼いた短角牛パティは「ほろっ」とほぐれて、中は「しっとり」やわらか。3枚重ねるとすごくやわらか。挟むバンズもふんわり。そのやわらか〜い中に刻んだレッドオニオンとピクルスの食感が終始サクサク利いている。塩気もちょうど。チーズのまったり具合もちょうど。そんな中唯一、辛さを強めたオリジナルのマスタードが軽い緊張を生んでいる。
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3枚重ね効果を正しく発揮・発動した、とにかくふ〜んわりやわらかなトリプルチーズバーガー。言い方を換えると、パティを3枚にする「意味のある」バーガーおよびパティ――ということになる。
和牛のパティというのもなかなか難しくて、使いこなしている例も実のところ少ないのだが、そんな中、ミッケラーカンダは「ハンバーガーらしい肉らしさ」を導き出すことに成功している。つまり、和牛を「使いこなしている」ということで。「食べログマガジン」の記事もぜひご覧下さい!
■【じっくり食べたいハンバーガー】第15回「ミッケラー カンダ」
→ # Mikkeller Kanda [神田] のCHEESEBURGER
― shop data ―
所在地: 東京都千代田区内神田3-21-2
JR神田駅北口歩1分 地図
TEL: 03-5244-4903
URL: https://www.facebook.com/mikkeller.kanda
オープン: 2020年6月15日
* 営業時間 *
BURGER SHOP(1F): 11:30〜22:00LO
BEER BAR(2F,3F): 16:00〜23:00LO
定休日: 無休(要確認)