え？ 6年ぶり?? そんなに経つの??? 食べログ「ハンバーガー 百名店」でもおなじみの名店、千葉・北小金のR-S(アールズ)に、なんと2014年6月以来の再訪。6年前の記事はこの辺りを。そして、名物リアルバーガー￥1,450(税込)を頼んだのは実に11年ぶり……。先に感想を言っておくと、11年前に食べたものとも、6年前に食べたものとも全然違う。まぁ〜〜おいしいこと！ 年に一度あるかないかの傑作!!
R-S をそこまでおいしくさせたものは何か――。バンズを請け負う「Zopf(ツオップ)」の存在は確かに大きい。ツオップと言えば、食べログ「パン 百名店」でも常連の、それこそ全国的な知名度を誇る名店中の名店。その評判を軽く超えて来るぐらいの、今まで食べたことがないレベルのパンを平気で出して来る――そんな名パン店だ。
ツオップのパンのおいしさは、これ見よがしな、飾ったようなおいしさ"でなく"、でも、明快なおいしさをきっちりわかりやすーく表現して来る。言うなれば「キメるところはきっちりキメる」ことの出来るパン屋で、バンズについてもそれと同じことが言える。11年前の記事を読むと、私はその当時のバンズに全く納得が行っていなかったことがわかるが、6年前の記事では、現在のものに近いスタイルにまで持って行っているようで、その辺り、さすが名店の腕と勘どころといったところだろう。
てっぺんに乗るカボチャのタネは正直どうでもよくて、それよりまずはこの焼き色の濃さ。色だけ見ると「ゴワッと硬いのかな？」と思うが、かぶりついてみると、ふんわりやわらか。収縮性に富んだ生地で、ダマになったり、ぺしゃっと潰れたりすることのない、絶妙な弾力を持つ。生地に「バネ」の力あり。「密」過ぎず、「スカ」過ぎず、中身を邪魔しない程度の絶妙の存在感を発揮している。
しかし、R-S のリアルバーガーのおいしさはツオップのバンズに頼ったものでは決してない。おいしさのポイントはバンズよりも「肉」。クラウン(上バンズ)とヒール(下バンズ)の間で、肉がしっかり「肉のおいしさ」を発揮している。これに尽きる。
「リアルバーガー」のパティは国産和牛100％、170g。特定の銘柄牛とか部位指定・牧場指定とかいった肉でなく、全幅の信頼を寄せる肉屋が選んだもの。粒の粗い挽肉が強めに焼かれて、「ほろほろ」「もろもろ」と口の中で芳ばしく崩れてゆく。焦げた肉の旨味に対して焼き色の強いバンズという、そこの相性も抜群によい。
トッピングは目玉焼き、チェダーチーズ2枚半、テリヤキソース、そして2ヶ所にマヨネーズたっぷり。生野菜なし。要は「テリヤキエッグバーガー」な構成なのだが、しかし、テリヤキ味でもなくて、あくまで「肉」の味。すべての中心は「肉」。すべてが牛肉の味に呑み込まれてゆくと言うか、すべての材料が一歩引いて「肉」の味が最も立つように絶妙に計算された、そんなバーガー。後味のサステインも和牛の旨味とコゲ味。ちょっとほろ苦い味で締まるところもよし。ということで結論……超絶に肉がおいしい。それに尽きる！
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和牛の旨味・焦げ味に対してツオップのバンズの「受け」の良さ。この肉あってのこのバンズであり、このバンズあってこそ、このパティが生まれたのかも知れないが、とにかく、この和牛肉とバンズの出合いは「キセキ」と言ってよい。だから、ツオップとR-S は分かち難い店であることは間違いない。しかし国内屈指の名店が「2店もある」小金原団地って、一体何なんだろう？ 磁場でもおかしいのだろうか？ そんな千葉県内最強のおすすめパワースポット……それが松戸の小金原！
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# R-S [千葉・北小金] のリアルバーガー
# 214 R-S [千葉・北小金]
― shop data ―
所在地: 千葉県松戸市小金原6-2-6
JR北小金駅より新京成バス「行政センター」下車 地図
TEL: Burger 047-312-6668／Salon 047-312-6669
URL: http://rsburger.exblog.jp/
オープン: 2008年7月25日
* 営業時間 *
Burger 11:00〜22:00LO
Salon 10:00〜19:00
定休日: 火曜日(祝日の場合翌日休、要確認)
