東京・代々木のクリバーガー。オープンは2018年の7月8日。店主は「クリ」こと上野山(うえのやま)さん。そういう地名が和歌山県にある。ということで、この店の看板メニューは和歌山名産「金山寺味噌」を使ったキンザンジミソバーガー¥1,485(税込)。
開発に当たり、和歌山プラス関西地方の金山寺味噌は「全部食べた」とクリさん。中から和歌山県南部の醤油屋が造る味噌を選び、このバーガー用に「特注」してもらったものを、はるばる直送してもらっているという、なかなか壮大な仕掛けが施されている。そのクリバーガー専用の金山寺味噌をパティの上に乗せるワケだが、ただそのまま乗せるのでなく、スイートチリなどと合わせてオリジナルのソースにしているところが文字通りの"ミソ"。パティはオージー+国産牛脂の130g。バンズは同じ代々木の「pour-kur(プルクル)」作の全粒粉。
かぶりつくと、ふわっと甘い味噌の香り。これが肉とよく馴染む。まるで味噌漬けのような浅からぬ、即席で作られたものとは思えないぐらいの深みのあるおいしさが味わえて、肉の香ばしさも増す。味噌と一緒に炒めたオニオンが乗っており、これが「味噌を引き立てる」とクリさん。パティは焼き強め。のどの奥がヒリ辛するのはスイートチリの働きか。バンズもカリカリ芳ばしく、どちらもちょっと硬めな食感。ヒール(下バンズ)にタルタル。レタスはパッと見「多過ぎるかな」と思ったが、結果的には適量。
強い甘さが強烈にリードするクセのある良品。これだけクセが強いものを食べると「しばらくいいや」という気分になるものだが、しかし、この味は飽きない。飽きないおいしさ。なかなか中毒性のある一品ということで、さすがクリさん、池袋の名店「EAST VILLAGE」の教えをしっかり受け継いでいる。ピクルス3種とポテト4種を盛り合わせたサイドディッシュのスタイルもほぼ「EAST VILLAGE」流。
§ §
難は、まず水気が多いこと。それから金山寺味噌の「見せ方」。↑の写真だと味噌よりレタスの方が目立っている。それはさておき、日本が誇る発酵食品「味噌」をハンバーガーに取り入れたアイデアは非常に面白いので、ぜひトコトン貫いて、「突き抜けて」欲しいと思う。なお、このキンザンジミソバーガー専用のトッピングとして「焼きピーマン」「焼きナス」「クリームチーズ」あり。バーガーメニューは全11品。店の詳細はまた後日。
― shop data ―
所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-30-6 エビデンワビルB1
JR代々木駅西口より歩3分 地図
TEL: 03-6876-2880
URL: https://www.instagram.com/kuriburger/
オープン: 2018年7月8日
営業時間: 11:30〜20:30(LO20:00) ※火曜日: 〜17:00
定休日: 不定休(要確認)