しばらく行かないうちに虎ノ門ヒルズが開業5周年を迎えていた。ということは、虎ノ門ヒルズに入るライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」も5周年。それを記念してホテル内のレストラン＆バー、そして"スパ"が「リレー形式」で、6月11日から8月31日までの約3ヶ月をかけてお祝いするという5周年記念スペシャルメニューリレーが現在華麗に進行中だ。
「ペストリー ショップ」が提供する「シグネチャーパフェ」に続く記念リレーの第2弾は、ご存知BeBu(ビブ)の雪室熟成ビーフバーガー￥2,200(税込￥2,376)。販売期間は7月1日〜7日までの7日間。平日・土日とも17時からの提供で1日10食限定販売！
雪室(ゆきむろ)とは「冬の間、降り積もった雪で山をつくり、藁などをつかって雪を囲い、夏まで貯蔵して活用する」すなわち「天然の冷蔵庫」のこと。その雪室で特別熟成された「スノーエイジングビーフ」を使ったハンバーガーがこちらと。熟成期間は約1ヶ月。なお、51Fのレストラン「ザ タヴァン グリル＆ラウンジ」では、スノーエイジングビーフのグリルなどを常時出しているが、それらとはまた違う部位だそうで、つまり、1ヶ月以上前からこの記念メニューのために準備していたということになる。
肉は国産牛。パティのサイズはいつもと同じ140g。だが、ここから先の調理法がいつもとはまるで違う。いつもより直径を小さく、厚みを持たせて成形。表面にパン粉をまぶし「素揚げ」したものを、器代わりのオニオンの上に乗せてオーブンへ。上からBBQソース、ホワイトチェダーチーズ、紫色の柴漬けのようなものは赤キャベツの酢漬け。緑の葉はいつものドームレタス「ロロビオンダ」と、下は玉レタス。さらにホースラディッシュの入ったサワークリームが上下2ヶ所に――そんな構成。
肉がまぁ〜やわらかい。食感だけでなく、味わいもやわらか。「まろやか」と言うべきか。内部が「じゅくっ」と潤い豊かなパティで、空気を多分に含んで「ふわふわ」とさえしている。表面を素揚げして固めたというパン粉の衣(鎧？)については、食感的にどうというものではない。
その牛肉の柔和なおいしさの上に甘味の強いBBQソース、赤キャベツのピクルスなどが複雑かつ「品よく」絡んで、全体的にとにかく上品で上質。ホースラディッシュがよく利いて、サンドイッチ感覚のバーガーに仕上がっている。打ち粉を振った特注バンズも軽い生地で、そもそもがサンドイッチ的なので、ハンバーグサンドな印象強めの上質バーガー。夏らしい軽めな味付けにまとめているところもよい。
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あるいは野菜を減らし、ホースラディッシュソースも上下どちらかに抑えると、サンド色が弱まって、バーガー色が増すかも知れないが、ともあれ、これだけ手間のかかった良質なバーガーが、たった2,200円で食べられるというのも滅多に無いチャンスなので、ここは5周年のお祝いにあやかるのが吉と。ホテルならではの上質に出合える。そんな一品。
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― shop data ―
所在地: 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ1F
東京メトロ銀座線 虎ノ門駅歩5分 地図
TEL: 03-6830-7739
URL: http://tokyo.andaz.hyatt.com/ja/hotel/dining/BEBU.html
オープン: 2014年6月11日
営業時間: 11:00〜22:30
定休日: なし(要確認)
