年に何度かハンバーガーの選択を「ミス」することがあります。今年はこれまで2度ありました。どちらも「今日は前と違うものを食べよう」「何か特別なものを食べよう」と思った点が共通しています。1度目は横浜・本牧「hasamu」のブラウンソテードオニオンチーズバーガー、2度目は昨日の「BURGERS NEW YORK」のチーズチーズ バーガー with オニオンステーキソースでした。そう、どちらも「オニオンソース」を使っているのが二つ目の共通点です。
というワケで各店各位……。何時間もかけてじっくり炒めて作ったオニオンソースはおいしいには違いないでしょうが、でも、ハンバーガーに使うとなると、ソレ用の工夫が別途必要です。東京・代官山の「SASA」や潮見の「Skippers'」辺りはデフォルトでオニオンソース(ないしソテーしたオニオン)を入れていますが、「Skippers'」の場合は「しいたけ」などを入れて味を濃くしています。オニオンソースそのままの味だけではハンバーガーは決まりません。旨味は増すかも知れませんが、味は決まらない。つまり、味を「決める」ないし「締める」ための食材や調味が別途必要ということです。
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して、話戻りまして、私のミスを突き詰めますと、「何か変わったものを食べよう」「いつもと違うものを食べよう」という、そのちょっとした「欲」から生まれるものと思われます。欲は禁物。結局一番間違いないのは「いつも通りのもの」を頼むことです。
いつもの店へ行って、いつもの席に着き、すると何なら頼まなくても、いつものコーヒーがいつも通り出て来る。それを朝刊を読みながら、いつも通り口にする――。その人にとってそれが至高であり、同時に日常であるワケです。それこそある種の究極、ある種の贅沢、ある種「理想」の姿に思います。私も早くその域に到達したいです。日常こそ至高!
2019.6.11 Y.M