これもまだ去年食べた分で……。
東京・三軒茶屋のCLAP HANDS(クラップハンズ)は去年2018年の1月にオープンした新店で、店主藤田さんは名店「BROZERS'」に2年勤務の後、名古屋の「WAVES BURGER」で3年ほど活躍、ひと区切りついたところで東京へ戻って始めた店である。その間さまざまなエピソードがあるのだが、それについてはまたいずれ。店名に付属する"サブタイトル"が、オモテの看板には「BURGER DINING」と、食べログには「Dining bar」とあって、どっちが正解なのか。
バーガーメニューはランチ18品。夜は8品に絞られて、代わりにステーキやグリルなどが食べられるシステム。それに合わせるドリンクは、まずはクラフトビール。そしてワインに力を入れており、品揃えを徐々に充実させていっている真っ最中。そんな中から、まずはチーズバーガー¥1,130(税込¥1,220)――。
パティは部位指定のUSアンガスビーフ110g。鉄板でグリル。バンズは名古屋「WAVES BURGER」から引き継ぎ、岐阜の「小麦家」にクラップハンズ専用に作ってもらったものを、はるばる岐阜より送ってもらっている。以前ベーカリーで働いていた経験もある藤田さん。挟む具材の塩気に対して甘めの生地を用意。これをこんがり焼いて、ゴマの芳ばしさで締めるような、そんなバンズを考えた。野菜は多め。特にレタスはわんさか。
確かにバンズは甘め。糖分がこんがり焦げた風味がする。生地は表皮に近いほど気泡粗め。ほぐれるパティはところどころ大きな肉粒。そのパティにチーズがペタッと引っつき、じんわり塩味を利かせる。調味料はBBQソースとマヨネーズ。バーガー全体には「じんわり」「ほんわり」。さまざまな味わいを経由して、結果、おだやかな味にまとまっている。
§ §
第一印象は「BROZERS'」の懐かしのあの味。安定の味。そして甘いバンズ――これがひとつの特徴かも知れない。その特徴をどう活かすか。どう立てるか。今後注目したいポイントだ。駅からすぐの、まぁ寄りやすい、便利な場所にある。
― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区太子堂1-12-24 ハイツ阿藤1F
東急電鉄田園都市線 三軒茶屋駅歩2分 地図
TEL: 03-6805-5492
URL: 公式Instagram
オープン: 2018年1月12日
営業時間: 11:30〜23:00(LO22:00)
※金・祝前: 〜24:00(LO23:00)
定休日: 水曜日(要確認)