東京世田谷・松陰神社前のWack Dland! (ワックドランド！)からもうひとつ――。
まずは「ワクド」のメニューのおさらい……バーガーメニューはハンバーガー￥1,000(税込)の1品のみ。常時あるトッピングは3種類。「チーズ」「ハラペーニョ」￥200(税込)と「パティ追加」￥450。これらに加えて「気まぐれ」的なトッピングが日によってあったり無かったりする。テリヤキソース￥200もそんな気まぐれトッピングのひとつ。
このテリヤキソース、市販の出来合いではない。醤油、酒、みりんを合わせるところから、イチから作っているワクドの自家製だ。醤油は香りのよい生醤油を使用。生姜と黒コショウがたっぷり。が、生姜は正直ここまでは要らない。その手作りテリヤキソースがそれはそれは「たっぷり」とハンバーガーにかかっている。そのわかりやすさ！ 思いっきりのよさ！
このテリヤキ、けっこうピリ辛である。唐辛子でなくコショウの辛さ。正直、お子様にはオススメ出来ない「18禁」のテリヤキバーガーだ。これだけ大量にかかっているのは「ポテトにつけて」食べるためである。バーガーの隣に添えられたポテトにまで広範囲にわたりソースがかかりまくっている。
パティはいつものUSビーフ125g。振り塩はテキサス岩塩。バンズは代々木上原「カタネベーカリー」製。グラムはそのまま、直径をサイズアップするマイナーチェンジをしたところ、生地の窯伸び具合がちょうどよくなったのか、圧倒的においしくなった。噛み切りやすく食べやすい。ちょっとだけ「もちっ」と張りがある、丸い感じの生地感だ。
そしてテリヤキバーガーの時はレタスとグリルドオニオン多め。さらにバンズの裏に塗るマヨネーズとは"別種の"マヨネーズをバーガーの中心部にひと絞りする。このマヨネーズが重要。コクが増す一方で「つるん」と食材が滑りやすくなるのが難点。串で止めた方がよいかも知れない。
「物足りない」とは言わせない、ド派手・ド迫力のテリヤキバーガー。ビーフパティの肉汁とテリヤキソースが混ざった時の味がまた堪らない。まぁちょっとやり過ぎかも知れないが、大量のテリヤキソースをポテトとバーガーと上手く分けて食べれば、いい具合になるだろう。口の周りと指先がベトベトになる、お祭り騒ぎ的一品だ。
§ §
それにつけても「パティ」の性能の高さをつくづく思い知らされる――。
前回書いた「パティがそれだけで"完結"していない」というのは、イメージで言うと、パティが「ギザギザ」している感じ。パティ表面に凹凸があって、その凹みの部分に他の食材の味が入り込んで、歯車のようにガチッと噛み合う。「パティはパティ」「トッピングはトッピング」とならずに、パティとその他トッピングとがよく混ざり合う。だから「単に乗せただけ」「入れただけ」「置いただけ」の味に終わらず、おいしさに躍動感がある……そんな感じである。
他の食材との混ざりのよい、表面積の多いパティ。ギザギザしたパティ。そのパティあってのこの味、このおいしさ。この「ギザ感」、パティにおいて大変重要！
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― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区世田谷4-6-1 高橋ビル102
東急電鉄世田谷線 松陰神社前駅歩4分、世田谷駅歩4分 地図
TEL: 03-5799-6996
URL: 公式Instagram
オープン: 2018年9月6日
* 営業時間 *
ランチ: 12:00〜17:00(LO16:00)
夜: 18:00〜26:00
定休日: 不定休(売切れ等あるので、要Instagram確認)
