2018年04月22日

# nukumuku [三軒茶屋] のnukumukuバーガー




 グンと話を戻して『パンニュース社』発行のパンの業界誌『B&C』最新号・2018年3-4月号の特集"パン屋のバーガー パン屋のバンズ"。そこで大きく取り上げられた店、東京・三軒茶屋nukumuku(ヌクムク)nukumukuバーガー¥1,296。

 こちらの店は以前「CEILING FAN×FUN」の連載で紹介している(※現在サイト工事中で残念ながら閲覧できず)。当時は練馬の中村橋にあった。16年の秋に今の茶沢通り沿いに引っ越し。1階はパン屋、2階はカフェ、さらに住居を備えた一大拠点を新築した。


 2階のカフェはトーストやサンドイッチ、パニーニなど、全部でフードメニューは11品。ワインもクラフトビールも、スイーツもある。店主与儀さん念願の本格的なイートインだ。その2階のカフェで有名ベーカリー「ヌクムク」の手になるハンバーガーが食べられる。

 このバーガー、大変手間がかかっている。マヨネーズ手作り。ケチャップベースのバーガーソースも手作り。どちらも保存料含まず。本職のハンバーガー屋でもそこまでしている店は多くない。パティは国産和牛100%。中にコショウほかスパイスを混ぜたサイズ150g。フライパンでグリルしている。オニオンもグリルド。


 もちろんバンズ作りは本職中の本職。1階の売り場でも「バーガーバンズ」として売られている。サイズは90g。なんと詳しいレシピが『B&C』に載っている。これは一見の価値あり!

 小麦粉は北海道産「ゆめきらり」と「キタノカオリ100」。食パンに近い生地で、パティと同じフライパンで肉の出汁を吸わせながら焼いている。粉の香りよく上質。さまざまな味の間から小麦の香りが抜け出て来る感じ。

 ポテトも生から揚げた自家製。十勝産のジャガイモを使っている。この日は「トヨシロ」。みずみずしい張りがあって、何より香りよし。


 このバンズはさすが上質! 今まで出合った中でも一、二を争う上質・上等だ。バンズは一級。でも、そこはパン屋のバーガー。専門店のハンバーガーとはまたちょっと違う。

 野球に例えれば、野手がピッチャーになって投げると、どこかやはり野手の投げ方になって、専門の投手のようなピッチングフォームではない――というのと同じだろうか。やはり専門店はハンバーガーを作り慣れている。

 そういう意味で「パン屋らしい」朴訥さのある本格バーガー。ボリューム&迫力満点。ゴッツンゴッツンしている。ソースはなめらか。

§ §

 パンニュース社 『B&C』――本来は年間購読する雑誌だが、編集部に連絡すれば1冊だけでも購入可能とのこと。お申し込みはこちらから。私も2ページにわたり、昨今のハンバーガー事情の解説をしております。ぜひご覧下さい!


# 「CEILING FAN×FUN」――第5回 nukumuku [東京・中村橋]

― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区太子堂5-29-3
     東急電鉄 三軒茶屋駅歩9分 地図
TEL: 03-6805-5411
URL: https://nukumuku.jp/
オープン: 2016年9月28日(創業2006年8月27日)
* 営業時間 *
ベーカリー: 8:00〜20:00
カフェ: 8:30〜18:00(金土〜20:00)
定休日: 月曜日、第1・3・5火曜日(要確認)

2018.4.22 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:59| 【一ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする