3年ぶりのPANTRY COYOTE(パントリーコヨーテ)。千葉中央という最寄り駅の名が虚しく感じられるくらい、店の周囲の町並みが空洞化の一途で、そんなうら寂しい場所に夜、ぽつんと明かりが灯っている――それがパントリーコヨーテ。
店主福永さんは「ヴィレッジヴァンガード・ダイナー」を起ち上げたエライ人である。バーガーメニューは現在11品+板書の6品で計17品。この日は前には無かったメニューエル・コヨーテバーガー¥1,390を。「ほとんど捏ねていない」113gパティにモチモチのグラハムバンズ。その上に各種食材がうず高く積み上げられている。その高さたるや。
きれいに重ねたレタスがシャリシャリする上にトマト。「ほくほく」「ほわっ」としたおいしさのパティ。表面に塗ったディジョンマスタードに入る粒マスタードの香りのよさ。オニオンはグリルド。さてその上にザワークラウトが乗っている……。
すなわち「キャベツの酢漬け」。そこへ細切りにした「サボテン」を加えているのだが、正直「どれがサボテンか」というのはよく判らない。「それでOK、ねらい通り」と福永さん。どれかひとつの食材が「敢えて突出しないよう」設計しているとのことだ。ベーコンは他のバーガーで使う時より焼き込んでカリカリに水分を飛ばし、酢漬けのハラペーニョがコリコリと好い歯ごたえ。チーズは上にチェダー、下にゴーダ。バンズの裏は上にマヨネーズ、下にフレンチマスタード。
バーガーのすべてを「コーティング」するかのような、包み込むようなチーズのおいしさ――これがたまらない。食べる者を「きゅっ!」と誘い込むようなコクがあってよい。そこへ絡むハラペーニョと熱したキャベツ、これもまたよし。
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ハンバーガーの上にもうひと料理、別な「炒め料理」を乗せたような、そんな造りのバーガー。ヴィレヴァンダイナーを生み、さらにそこから多くのフォロワーを生み出した、その原型たる"個性"を強く感じる、個性的一品である。
→ # PANTRY COYOTE [千葉・千葉中央] のダッチオーブンチリバーガー
# PANTRY COYOTE [千葉・千葉中央] の″オールインワン″サルサバーガー
# 235 PANTRY COYOTE [千葉・千葉中央]
― shop data ―
所在地: 千葉県千葉市中央区中央3-11-11 ニュー豊田ビル1F
京成電鉄 千葉中央駅歩7分 地図
URL: https://www.facebook.com/Pantrycoyote
TEL: 043-225-8677
オープン: 2009年8月1日
営業時間: 11:30〜22:30
定休日: 水曜日・第3火曜日(要確認)