「食べログ」が「百名店」なる企画をやってまして、本日「ハンバーガー百名店2017」が発表されました。その「解説」を私がしております。
■食べログ ハンバーガー 百名店 2017
■今食べるべき“ハンバーガー”が分かる「百名店」をハンバーガー探求家が解説
私は選んでません。「食べログ」レビュアーによる評価の集計です。全国から100店です。順位は敢えて付けていないそうです。「上位100」を集めて見せているということですね。一方、私の解説ですが、インタビュー記事です。本当はもっといろいろ長くしゃべっているのですが、そのうちの一部の抜粋です。
まず思いますのは「ハンバーガー店だけで100店選べるようになったこと」です。ひと昔前には店の数自体がそもそもそこまでなくて出来なかったことなので、まずもってソレが感慨深いですね。ただ、冷静に見て「もっと絞り込むことができるBEST100」であるようにも正直思います。中には「ハンバーガー(=バンズの間に"ビーフ"パティを挟んだもの)ではない」ものを出す店も入ってますし。
そして百名店は他にも「ピザ」「とんかつ」「カレー」「そば」等、ジャンルごとに食べ物を切って発表されているワケなんですが、その中にあってハンバーガー関連の記事は頭一つ抜けて「とにかく反響がよい」んだそうです。ページビューですとか「いいね!」の数が多いということですね。つまり、他の食べ物と比べて「対等以上」だと言うことです。ついにハンバーガーはそこまで登り詰めて来たワケです。「今夜、何食べよう」「ピザにしようか」「とんかつにしようか」「カレーにしようか」……という中に「ハンバーガー食べよう」がはっきりと「突き刺さってきた」ワケです。これは大きな変化であり、進歩です。
インタビューに答えた中で記事に載せ切れなかった部分として「地方の発展」というのがあります。全体で見るとハンバーガー専門店の中心地は圧倒的に首都「東京」ですけれども、名古屋を中心に東海圏、大阪を中心に近畿・関西でも店がしっかりと定着し、どんどん広がって行っています。
函館の店も佐世保バーガーの店も百名店に入っています。チェーン店系の店も入っています。逆に高級ホテルや高級ステーキハウスのハンバーガーは入っていません。ですので「全網羅」とは行かないようですが、それでも結果として一定の「幅」は出ていますので、この百店の中だけでもさまざまなタイプのハンバーガーが十二分に楽しめることでしょう。
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そんな次第で、今年「2017年」時点でのハンバーガーという食べ物への世間一般の認識が「こうである」ということがひとつよく解かりました。これが2018年、19年と年を重ねてゆくにつれてどう変わっているか――そこに注目したいと思います。
世の多くの人たちはまだまだハンバーガーのことを「知らない」ですから。その人たちが今よりもっとハンバーガーに慣れ親しみ、おいしいハンバーガーを食べ、深く知るようになった時、今回とはまた違う百名店が選ばれているのではないかと思います。まずは「こんな企画自体がそもそも快挙!」ということで――。
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2017.11.16 Y.M