晋遊舎の"テストするモノ批評誌"月刊『MONOQLO (モノクロ) 2016年12月号』掲載の特集「プレミアムハンバーガーBESTランキング23」。その私単独の審査結果を発表し、そしてその補足・注釈などをしております。
最後は上位2強の対決、マクドナルドのダブルクォーターパウンダー・チーズ¥520とバーガーキングのダブルワッパーチーズ¥810について。なお上の写真↑、縮尺は不正確です。特に気にせず撮影しています。
両者とも4項目の合計点は20点満点中「17点」でした。点数とは別に与えることができる「総合評価」は全23品中この2品だけ「A」にしています。つまり両者は全くの同点、「タイ」なワケですが、あとは私の判断で価格の安い方を高い順位に、1位にしました。つまりダブルクォーターパウンダー・チーズが1位です。
内容を見てみましょう――。
パティの量はどちらも同じ、約113gのパティが2枚です。片やマックは「ポンド」で表し、バーキンは"4oz"と「オンス」で示していますが、どちらも同じ「113gパティ」。つまり、マクドナルドの「クォーターパウンダー・チーズ」とバーガーキングの「ワッパー」は「同じサイズのパティ」ということです。それが2枚なので226gビーフ。
ともにチーズ2枚。ピクルスも2枚。オニオンはバーキンはスライス、マックは細長くカットしたもの。この辺までは大体同じ。大きな違いは「野菜の有無」です。
マックのダブルクォーターパウンダー・チーズはオニオン以外の野菜が入っていません。トマト・レタスなし。だから調味料(ケチャップ&マスタード)、特に「ケチャップ味で」ビーフを食べるという、シンプルで、かつ、かなりシャープに絞り込まれた味わいです。色に例えるなら単一色、モノクロームな味わいとでも言いましょうか。
一方のダブルワッパーチーズは野菜がふんだんに入っているので、バラエティに富んだ色彩豊かな味わいです。クォーターパウンダーと比べると立体的な味とも言えます。
マックは「ビーフ」に特化したシャープでタイトな味わい。バーキンはさまざまな味がにぎやかに行き交う多彩な味わい。はっきり方向が違うバーガーなので、そこに付ける順位もなければ競合するところでもありません。それぞれ別種のおいしさ。あとは好みです。
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290円の価格差は野菜の有無と解釈できます。より安い「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」を便宜上1位にしましたが、520円・810円という値段でどちらもよく出せていると思います。過ぎるぐらいに充実した内容と言えるでしょう。両者その価値は十二分にあります。
この上位二強については文句なしです。どちらも何かしらのインパクトと印象を残す一品だと言えると思います。未体験の方はぜひお試し下さい――こころより。
という結果が明らかになったモノクロ「プレミアムハンバーガーBESTランキング23」でした!
→ 晋遊舎 『MONOQLO (モノクロ) 2016年12月号』
2017.1.9 Y.M