2015年11月18日

# 341 HAMBURGER&grill Flowers [兵庫・苦楽園口]




 2012年の「音楽劇"CALAMITY JANE"×"HAMBURGER STREET" ハンバーガーショップ&ダイナー スタンプラリー」開催の折に初めてご連絡し、ご参加いただいた店、兵庫県は西宮・苦楽園口のHAMBURGER&GRILL Flowers(フラワーズ)。「宝塚に最も近いハンバーガーショップ」という趣旨でお声掛けしたと記憶する。

 あれから3年――。

 フラワーズの「カラミティ・ジェーン・バーガー」についてはスタンプラリ開催中に記事を上げたが、店そのものについての記事は実は未だにアップしていない。当時撮影した写真が気に入らなくて、「撮り直しに行きたい」とずっと思っていたからである。今回やっとその機会がめぐってきた。2011年12月6日以来、約4年ぶりの再訪である。



●ニューヨークに7年

 場所は全3駅しかない阪急甲陽線苦楽園口――。苦楽園(くらくえん)は庭園や遊園地でなく、近畿でも指折りの高級住宅街の名である。


 苦楽園口駅は平屋建て。駅舎すぐ横に踏み切り。駅前にごく自然に広場が出来ていて、こういう造りの方が商業施設を上に背負った今時の駅よりも駅らしく見えて、ほっとする。

 フラワーズは駅前徒歩1分。店主・山本さんがここに店を出したのは2010年9月。それまで同じ苦楽園口でイタリアンレストランをやっていた。

§ §

 1983〜1990年の間、ニューヨークへ渡り、イーストビレッジの日本食レストランで7年間働いていた山本さん。奥さん・静子さんとはこの時出逢った。

 帰国後、会社勤めをするが「何か面白いことがやりたい」と辞めて経営者に。「楽しかったアメリカを再現したい」と、焼き鳥屋で知り合ったアメリカ人・デイヴィッドと共同で「Wheelers(ウィラーズ)」というイタリアンレストランを始める。

●Wheelers

 場所は同じ苦楽園口。今のフラワーズより信号ひとつ先ぐらいの辺り。「ニューヨークのイタリアンレストラン」がコンセプトで、各種イタリアンの定番料理のほかにハンバーガーもメニューにあった。


 長崎の路面電車が店の前に置かれた大きなハコで、パーティーや結婚披露宴の二次会などによく使われる、とにかく広く「すごく勢いのある店」だったと山本さん。

 一度の移転を経てウィラーズは計11年営業。閉店後1年のブランクを挟み、2010年にフラワーズをオープン。ウィラーズの人気メニュー「ハンバーガー」だけを抜き出し、スピンオフさせた店である。

 大バコだった前の店とは対照的に「究極僕独りでもできる」小さな店での単品商売――ウィラーズでの11年間の経験と教訓をすべてかたちにした。店名は1960年代後半〜70年代、サンフランシスコを中心に流行したフラワームーブメントより。

 以前は事務所だった物件をスケルトンから全面工事。「赤にしたかった」という入口扉は「わざと斜めに」取り付けて、店内は壁一面「なるべく入りやすいよう雑っぽく、自分たちで下手くそに塗っ」た山吹色。年代を感じさせる木の床はNY・イーストビレッジのイメージ。


 昼食に、あるいは夕食に、ふらっと訪ねて気軽に食事できる、そんな自由な空気を持つ、粋な店である。

 ウィラーズ閉店から1年を置いての再開だったが、開店早々エスプレッソマシンが回らなくなるほどの盛況ぶり。しかも前店からの常連率は15%程度で、あとはほとんどが新規客という全く申し分のないスタートを切って、以来駅前の人気店として定着している。

●オニオンソテー

 ハンバーガーは全15品。魚・鶏・カツのサンド3品。ミニバーガー2品。ハンバーガーはノーマルなバーガーと「クラシック」バーガーの2種類に分かれる。


 クラシックはパティに「オニオンソテーを練り込んだ」ものでサイズ150g。ノーマルは「R 120g」と「S 80g」のパティサイズ2種類。どちらのパティにも卵・牛乳・パン粉と、ひと通りの「つなぎ」が入っている。肉はオージービーフ。脂分15%。鉄板でグリル。バンズもノーマルとクラシックで異なるが、どちらも神戸・三宮の「一の宮ベーカリー」製でサイズ80g。

 本日はクラシックチーズバーガー¥900。上記の復習……パティは豪州産牛使用の150g。つなぎあり。オニオンソテー入り。微量のナツメグ。塩コショウ。

 一歩間違えるとふにゃふにゃのハンバー「」になるところを、つなぎの長所を活かし、ふわっと舌に当たる感じの口当たりのやわらかさを表現。中に加えたソテードオニオンがゆるくオニオングラタンのような香りを放つ。


 クラシックバンズはフランスパン生地を使用。甘味のない、硬く締まったリーンな作り。ちょっとゴマが多過ぎるように思う。バンズの裏はバターのみ。ケチャップ・マスタードほか調味料は入れず。野菜はレタスとトマト。生のオニオンはバーガーメニュー全品入れていない。

 食べ飽きない丸い味で、後に残るオニオンの旨味が非常に好い。「5年目にして焼き加減が『しっくり来てる』と感じる」と山本さん。続けて曰く「なら今まではどうやったんや」……(笑)。

§ §

 グランドメニューは黒板に。バッファローウィング、ナチョス辺りの定番の前菜、酒の「あて」からスタートして、メインはUSのリブロースを使ったNYスタイルのビーフステーキ220g・¥2,480。生ビールはサッポロ黒ラベル。今その特大¥1,000の1リットル飲みが流行っているそう。

 セレブな高級住宅街入り口に構える、粋なハンバーガーカフェ。粋だが気取らない店である。なお緑の看板は2階の店のもの。赤い部分がフラワーズ。




【スタンプラリー#30】 HAMBURGER&grill Flowers [兵庫・苦楽園口] のカラミティ・ジェーン・バーガー


― shop data ―
所在地: 兵庫県西宮市南越木岩町8-13
    阪急甲陽線 苦楽園口駅歩1分 地図
TEL: 0798-31-6965
オープン: 2010年9月18日
営業時間: 11:00〜22:30LO
定休日: 月曜日(要確認)

2015.11.18 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 13:00| 西国編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする