2015年06月19日

# BEBU [虎ノ門] のサマー




 時が経つのは早いもの、東京・虎ノ門BeBu(ビブ)にて早くも夏の限定メニュー、サマー¥1,836。

 東欧オーストリア出身、ゲルハルト・パスルガー総料理長イチ押し。「これがベストだ」「夏はこれで行きたい」と満を持して送り出した季節メニュー。日本人からすれば少し変わった取り合わせにも見えるが、外国人の客からは「パーフェクト!」の声も上がったという、その辺りの感覚の違いも楽しみのひとつだ。


 エビのマリネ、ベーコン、コーンソース、レタス、トマトの組み合わせ。レタスは例の"ロロビオンダ"。エビはブラックタイガー。ボイルしてエストラゴンとパセリとともに塩味を付けて、マリネ。写真見たままこのエビの存在がやはり大きい。


 パティはサイズ140g。豪州牛モモ肉のブロックをホテル内で自家挽き。こんがりプンと芳ばしい「焼いた牛のにおい」は今日も健在。だがそれを上回るエビの味わい。こうなるとにおい・味ともエビはなかなか強い。と言うより、食味の強い「良いエビ」を使っているのだ。その辺りがさすがホテルのクオリティ。

 エビの上の黄色がコーンソース。コーンのピューレ。ピューレそのものはシンプルだが、これにヒール(下バンズ)に塗ったマスタードマヨネーズが合わさって、酸っぱかったり苦かったり、さまざまな表情を見せる。当初はコーンだけだったが「何か足りない」と、万能ねぎを足したのもオーストリア人、パスルガー氏。

§ §

 「スプリング」同様、まるで方向の違う味がひとつバンズの下に同居して、文字通り「あっちこっち」縦横無尽に飛び交い、飛び回る、そんな冒険作。好きにやってる感じがイヤと言うほどよく伝わってくるのだが、その「好き」のレベルが高度なため、飛んで行きっ放しでなく、ちゃんと完結している。

 そう考えるとハンバーガーという食べ物は、上下バンズの間だけで展開し完結することが決め事な、「盆栽」とか「箱庭」のような料理――にも思えてくる。このバーガー、特製バンズの間に、明らかに「料理」が挟まっていた。




# BeBu [虎ノ門] のスプリング
# BeBu [虎ノ門] のカウボーイ
# BeBu [虎ノ門] でBeer Cocktails Evening!
# 331 BeBu [虎ノ門]

― shop data ―
所在地: 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ1F
    東京メトロ銀座線 虎ノ門駅歩5分 地図
TEL: 03-6830-7739
URL: http://tokyo.andaz.hyatt.com/ja/hotel/dining/BEBU.html
オープン: 2014年6月11日
営業時間: 11:00〜22:30
定休日: なし(要確認)

2015.6.19 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 22:23| 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする