続いて夜の東京・武蔵小山Sherry's Burger Cafe(シェリーズ・バーガーカフェ)。前回訪問から一年以上空いてしまった。その間になんと店主・上野さんのクルマがワーゲンからベンツのステーションワゴンに変わっていた。サーフィンへ行く際便利だと言うのがその理由。明日も早朝、辻堂(つじどう)辺りに繰り出すのだと上野さん、楽しそうに語っていた。
一年もあればいろいろ変わるもの。樽生の銘柄は変わらずハイネケンだが、サーバーがより高性能なものに変わり、グラスも総入れ替え。格段においしくなって、おかげで注文が増えたそう。グラスの底から絶えずキラキラと立ち上る↓この泡がポイント。
ついに今夜あのシェリーズバーガー¥1,350を食べる時が来た。期間限定からレギュラーメニューに昇格したという噂の一品。初登場時の名は「マーマレード・マスタード・ベーコンバーガー」。販売期間が終ったのでやめようとしたら常連諸氏から慰留の声が掛かり、ついには店の名前を冠するまでになった。
これがまた説明の難しい味である。オレンジマーマレードと粒マスタードを和えてソースにしているのだが、人工香料のようなベタ塗りした味でなく、むしろ直接的な味はせずに「風味」や「香り」、あるいはピールの「苦味」などがふわっと漂い、押し寄せてくるような、繊細かつ名状し難い不思議な味わいが特徴。
そのそこはかとない香りの上に、よく焼いたクリスプなベーコンの塩気とスモーク香が乗り、レリッシュの酸味が加わる。四国・香川の精肉店より仕入れている上質な120gパティは、今夜は焼き強めで、肉粒の一粒一粒がカチカチと立ったような硬めな食感。東新宿「峰屋」の酒種バンズはふわふわと言うより「しっとり」としたやわらかさ。この日昼間に食べた「SASA」の全粒粉バンズとは同じやわらかさでも全く性質の異なるもので、その違いが面白かった。
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明快な説明のし辛い、しかしリピートしたくなる要素を確かに持った、地味に繰り返したくなる一品。そういう意味では先述の「SASA」のマッシュルームバーガーとキャラが似ているかも知れない。
シェリーズまでの往復は駅前の飲み屋街の中を通って。今年のうちにも再開発で無くなってしまうのだそうである。それまでにもうあと一度は行っておこうか。
→ # APIOジムニーライフ/『ON THE STREET BURGER』更新――Vol.11 Sherry's Burger Cafe [武蔵小山]
# Sherry's Burger Cafe [武蔵小山] のベーコンチーズバーガー
# 318 Sherry's Burger Cafe [武蔵小山]
― shop data ―
所在地: 東京都品川区小山3-7-12
東急電鉄目黒線 武蔵小山駅歩5分 地図
URL: http://sherrys.livedoor.biz/
TEL: 03-6426-8751
オープン: 2011年5月26日
営業時間: 11:30〜15:30(LO15:00), 18:00〜22:30(LO22:00)
※定休日前日のみ 〜21:00(LO20:30)
定休日: 月曜日(祝日の場合、翌火曜休。要確認)