2015年03月10日

# BEBU [虎ノ門] のカウボーイ




 先日やっとご紹介できた東京・虎ノ門のBeBu(ビブ)。昨年6月にオープンした「虎ノ門ヒルズ」上階のライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」直営のカフェ&バーである。「BeBu」とは"Beer & Burger"の略。

 現在8品ある「グリルビーフバーガー」から今日はカウボーイ¥1,050。税入れて1,134円。サイドディッシュ別。サービス料なし(※2015年3月現在)。カジュアル。


 前回は一流ホテルのバーガーでありながら「ちょいワル」でガツッ! とワイルドな魅力……という紹介をしたが、そうでありながら、かつその一方で……という別な一面を今日はご紹介したい。


 ベイクドハム、ウィスキーソテーマッシュルーム、スイスチーズ、マスタードがトッピングのカウボーイキノコを野菜に数えなければ、コレは「野菜が入らない」バーガーである。

 ハムはメープルシロップを塗って天火でベイク。メープルシロップには中にクローブが漬け込んである。マッシュルームはオニオン、ローズマリーとともにソテーして最後にウィスキーでフランベ。通常より多めにかけて香りづけ。随所に甘味を強調した構成。そのかぐわしく甘〜い香りにチーズとキノコのコクが重なり、堪らぬ香り高さ。

 そうでありながら、その一方で、140g自家製パティは豪州牛モモ肉のブロックをホテル内のブッチャールームで出来る限りの粗挽きに挽いて、荒々しくも力強い「肉」の主張。中に赤味を一層、きれいに残す焼き加減で、そのビーフのやわらかさと「しとっ」とやわらかなハムの食感がきれいに揃って、何ともソフトな食べ口を見せる。


 打粉を白くかぶった特注バンズは食パンのようにさっぱりリーンな生地に香る小麦の芳ばしさ。飽くまで「ふわ」と、やわらかく膨らみを感じる食感と存在感。

 合わせるは樽生6種類のうち愛知金しゃちビール「八丁味噌ラガー」L¥972。甘いもの同士のペアリングはなかなか。なおマスタードも甘く感じられるが、ハチミツ入りなどでなく、粒マスタード。

§ §

 ハーブやマッシュルームが放つ淡いコクと香りが常に「ふーっ」と鼻先に漂い、まとわる一品。そしてその中心にやわらかな「肉」がある。それを包むバンズがある。堪らぬソフトなテクスチャー。後味に残る好い「肉」の味。香り高く・格調高いおいしさ。グイグイとただ力押しなだけでない、ホテル一流の繊細な香りの使い方や味わいの妙をぜひ楽しみたい。




# BeBu [虎ノ門] でBeer Cocktails Evening!
# 331 BeBu [虎ノ門]

― shop data ―
所在地: 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ1F
     東京メトロ銀座線 虎ノ門駅歩5分 地図
TEL: 03-6830-7739
URL: http://tokyo.andaz.hyatt.com/ja/hotel/dining/BEBU.html
オープン: 2014年6月11日
営業時間: 11:00〜22:30
定休日: なし(要確認)

2015.3.10 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 18:19| 【二ッ目!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする