自主開催による「第3回ハンバーガー総選挙」の感想・寸評。ファーストキッチン(FK)、必要な2品は既に食べたのですが、当初候補に考えていたチーズフォンデュ風ベーコンエッグバーガー¥360が気になり、審査対象でなく"参考"扱いで、3品目食べてみました。
2014年10月2日(2番目の項目)発売の期間限定。それに合わせてこんな素敵なキャンペーンページを作っておられるのですが、中にあるのが「一流ホテルのシェフを招いて依頼したのは、"日本人の口に合うオリジナルハンバーガー"作り」「日本人の繊細な味覚にマッチする新しい味」なる文言。私に言わせると、入射角に対してたった一度でも反射角を付けてしまうと、光は以後そのままの方向に進んでゆきますから、まずは「素直にそのもの・そのままを受けとめる」という姿勢も大事だと思うんですよね。つくづく。
で、チーズフォンデュ風――惹かれたのはブラン(小麦ふすま)を配合したバンズ。もちろんレギュラーバンズ以上に表皮はザラザラで、ふすま入りだけに生地の弾きはあまりなく、なかなかドライ。白く浮いた打粉が視覚的ポイント。
そこに攻め来たるヨーグルトのような酸味のチーズソースは、ゴーダ、チェダー、エメンタールの3種連合。フォンデュの"具"である野菜は素揚げしたナス・カボチャ。ナスは何だか油揚げとともに煮びたしにしたもののように、クチュッと小さく縮こまっている。ベーコンエッグのエッグは相変わらずの背高。
特に強い味を放つものの無い、淡い味わいの集合体。「ほわっ」としたまとまり。ゆえに肉の味はいつもよりはっきり感じられるのだが、これがあらためてイマイチ。他のパーツはさておき、私はそこで、そのパティで、他店と差がついていると強く思う。
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あくまでフォンデュ「風」ではあるのだろうが、折角なので軽くニンニクぐらい利かせてみてもよかったかも知れない。後は見た目がねぇ……。恐らく現場に届くパーツでは、どう頑張ったって商品写真のようには出来ないのではないか。かつて「3種きのこのカマンベールチーズバーガー」の時も凄かったけれど、もう少し現物「も」おいしく見える、あるいは"見せる"、努力・調整をするべきではないかと思う。つくづく。 (つづく)
→ # ファーストキッチンの新潟県産3種きのこの
カマンベールチーズバーガー
# ファストフード ◆ ファーストキッチンの和風ベーコンエッグバーガー
2015.1.20 Y.M