それだけのことはもちろんあって、非常によくまとまった、みごとなまでになめらかな食べ口を誇る一品。そのパーフェクトなまとまりの中から一等抜け出ているのはオニオンの辛味。次に強いソースの味。この2つの味を除けば、口当たり極めてマイルド。かつソフト。
この日のバンズは偶然か、くしゃっとシワが寄って、いつもより表皮にツヤがあるように感じられた。変更・改良は特に無いとのこと。「しとっ」と指が吸い付くようなソフトな手触りは、「絶品バンズ」と通じるものあり。後に残す味も強く、印象に強い。ひと昔前と比べると、風味・食べ口が格段に豊かになった。
2013年4月に6年ぶりに「使用する肉を牛肉100%に変更」したハンバーガーパティは、「トレースできる(※食品の栽培・飼育から加工・製造・流通に至る過程が明らかであること)オーストラリアの東部で飼育される牛を使用」。出荷前100日以上を穀物肥育し、「日本人が好む肉質」になっている。サイズは不明。多分45g。中に居ることは確認できるが、しかし抜け出た存在ではない。バンズは非常によく感じるが、でも肉は感じない。主役とは呼び難い。
絶妙なサイズにカットしたオニオンの辛味とシャクシャク軽快な歯応え。濃厚なソースはアツアツで華やか。一方トマトは温度低く、ここにかなりの温度差がある。キューッと後から追ってくる酸味はマヨネーズか。
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オニオンの辛味の余韻が強く、少しスースーするほど。私は好きですが。
バーガー専門店各店によれば、特に女性を中心に敬遠される生オニオンですが、「総選挙」などしてみると、ダイスオニオンが決め手のモスバーガーが1位になるという不思議……。あるいは出し方や薦め方の問題なのではないかと、ふと思いました次第。 (つづく)
→ # モスバーガーのモスチーズバーガー(再食)
# モスバーガーのモスバーガー
2015.1.10 Y.M