自主開催による「第3回ハンバーガー総選挙」感想・寸評。3店目、次はロッテリア行きましょう。黄金の半熟タマてりバーガー¥440。
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昨年の「第2回ハンバーガー総選挙」でランキング上位20位中に一つもハンバーガーがランクインせず、サイドメニュー・デザート部門を合わせても入賞わずか一品のみという"壮絶な"結果に終わり、ネットで大きな話題を呼んだロッテリア。番組内でも「来年は是非ともリベンジを」なんて流れになっていたのですが、番組終了により「第3回」は結局叶わずじまいに――。
ですが私はそこまでの低評価はしていませず、「第2回」の我が審査結果ではトップ10にロッテリアが3品ランクインしているぐらいです。
「半熟タマてりバーガー」の豪華版。「牛すじ肉を練りこみ、 最大約8mmの超粗挽きミンチ肉を使用」した絶品パティと「1等粉を使用し、手丸め風工程を採用した」絶品バンズ。さらに「うまみ成分が豊富で角の取れた丸い味わいが特徴のたまり醤油と、深いコクの中にも切れのあるオイスターソースを使用」したてりやきソースに「ぷりぷりとした白身と、とろっとした黄身が特徴のロッテリアオリジナル半熟風たまご」という布陣。パティ・バンズを「絶品」に変えたことで、通常の「半熟タマてり」より数段グレードアップしている。その変化はわかりやすく顕著。
ひと口目の「ふわっ」とした食感――前回の「ぶよ」とは違う――食べ口はあくまでソフト。みたらしのタレのようなてりやきソースが、こぼれ出した自慢の黄身とともに「じゅるーっ」と口の中に流れ込む。粗挽きコショウが粗く粉っぽく、ジンジンと利いている。レタスと意外な相性の好さのマスタード。
食べ始めの序盤はよい。だが中盤以降が難しい。
パティは悪くないが、しかし"たまご"に負けている。冷静に考えると粗挽きコショウはてりやきの甘味と反している。たまごとマヨネーズは、同族ながら実はこれもちょっと合っていない気がする。ディテールを見ると結構ちぐはぐ。方向があっちこっち向いているように感じられる。
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表面的には申し分なく、特に第一印象は非常に好いが、味わううちにミョウなところが見えてくる一品。肉らしさと言うより総合力。後に残るはコショウ味。独自製法の半熟たまごの出来には毎度脱帽です。 (つづく)
※昨年末で販売終了とのこと。去年の5月より半年以上売っていたのでレギュラーメニューかと思っていたのですが、違いました。限定商品は本来対象としない方針でしたが、食べた時点では販売終了の情報もなく、通常商品と同様に売られていましたので、今回はこのまま審査対象に残します。ですが今はもう食べられません。
→ # ロッテリアの半熟タマてりバーガー(再食)
# ロッテリアの半熟タマてりバーガー
2015.1.9 Y.M