新店舗になってから取り上げるのは実はこれが初。日比谷のガード下にあったTHE BEAT DINER(ザ・ビートダイナー)は昨年6月に一時閉店。今年3月、東京・三越前の日本橋三井タワーの地下1階に新たに移転再オープンした。地下鉄駅直結の好アクセス。
先日、池袋「EAST VILLAG」のあるバーガーを「悪のバーガー」「邪悪のバーガー」と評した矢先に、メニューに見つけた「悪魔」の文字。たまには変わったものも食べてみようかと「悪魔」に決めかけたその時……さらにその下に「天使」の文字を見つけた。悪の次は天使……ザ・ビートバーガースペシャル天使¥1,650。
品書き通りなら、看板メニュー「ザ・ビートバーガー」のスペシャル版で、もう一方の「ザ・ビートバーガースペシャル悪魔」¥1,850と比べると「ほんわかマイルド」で「天にも昇るやさしい」味わいの「善意に満ちた」バーガーであると解釈できる。実際、「天にも昇るやさしいテイスト」というその書きぶりにはグッと心惹かれた。だから今日は天使にしてみようと――。ところが甘かった。全然"天使"じゃない。
ベーコンの「B」、エッグの「E」、アボカドの「A」、トマトの「T」の頭文字でB.E.A.T、「ビート」というのが「ザ・ビートバーガー」の仕様。トッピング内容。
「天使」はまずオニオンリング3つ。これがつまりは天使の「輪」だ。その輪3つによりできた空洞の中にタルタルソースとアボカドのペーストを和えたもの。輪の上に目玉焼き。パティ下のトマトと合わせて「E」「A」「T」まであるが、「B」は無い。「ザ・ビートバーガー」のスペシャル版とするなら「B」がないとおかしい。その点不思議に思った。
オニオンリングは衣がガリガリ。食感があって、かつ形が崩れないところが好い。パティの下にはグリルしたオニオン。フライドエッグは強めの焼き加減。片面焼き(目玉焼き)だが、黄身は流れ出て来ない。
パティはオージービーフ100%。粗挽きと細挽きを適度に配合した120g。エッグ同様、肉もこの店らしくしっかりと火を通した強めの焼き加減でガッチリ硬め。結着も硬くゴリゴリとした食感。たまにスジほどの大きさの粒がコリコリと当たって、そうした辺りで粗挽きを表現している。
塩コショウ含め味付けは全般に強くなく、あっさりおだやか。今や「ベッカーズ」全店のバンズにも強い影響を与えた峰屋の酒種天然酵母バンズは変わらぬ強い甘味だった。
オニオンはオニリンとグリルド。エッグもフライドエッグとタルタル。ダブルオニオン&ダブルエッグで、かつ後口に甘味が残る「ほわん」とした味のバーガー。
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それで「天使」でない理由は一目瞭然。まずこのスンゴイ高さ。ボリューム。伴い生ずる食べ辛さ。天使とは名ばかり。とんだ天使の悪戯に遭った思いだ。少なくとも「やさしさ」は感じられない。むしろレシピ開発者の意地の悪さ、「悪意」を感じる一品(笑)。
折角ここまでしたのだから「悪魔」ともども、もっと目立たせてよいのではないかとも思った。そういう意味でのパンチは強烈にあるだけに今のポジションは惜しい。こういうトライアル的な話題も時には必要ではないかと思う。
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【最新情報】 本日6月24日、日比谷に「THE BEAT DINER」がオープンしました
― shop data ―
所在地: 東京都中央区日本橋室町2-1-1 B1F
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅歩1分 地図
TEL: 03-3580-7510
URL: http://www.jefb.co.jp/
オープン: 2009年6月24日(移転再オープン 2014年3月20日)
営業時間: 11:00〜23:00(LO22:30)
定休日: なし(要確認)