# EAST VILLAGE [池袋] のジャマイカンジャークバーガー（再食）: ハンバーガーストリート　（ブログ版）

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2014年11月06日

# EAST VILLAGE [池袋] のジャマイカンジャークバーガー（再食）

　記事が続くが、『ON THE STREET BURGER』でもご紹介した東京・池袋EAST VILLAGE(イーストビレッジ)にて、この日は……実に5年ぶり(笑)、ジャマイカンジャークバーガー￥1,375。

　ジャマイカ名産・ジャークシーズニング(のペースト)を、なんと、本邦のテリヤキのタレで伸ばしている。その刺すような辛味。痺れるような強い塩味(えんみ)！但し今日のソースの出来は少し「(煮)詰め過ぎた」「当たりが強過ぎ」と店長古川さん。本来はもう少しおだやかな味だそうで。

　食べ進むうちに現れる蜜漬けパイナップルの甘味。添えられたライムを絞ればその甘味が一層フレッシュに立ってくる。上に乗るカシューナッツは米国産。油で一度揚げ。「カリッ」でなく「しなっ」とくる独特の食感で強過ぎないアクセントを添えている。パティは毎度の豪州産サイズ130g。前回よりも赤身の芳ばしさがジンと低く感じられて、今回の方が好印象。

　バンズも前回とは印象が大きく異なる。明るいキツネ色だった焼き色が今回は深い茶色に。だが何を変えたワケでもなく、同じパン屋の同じものだという。だから強い甘味は今まで通り。しかしここまで挟む中身の味が強くなると、バランスがとれて相性が好くなってくる。その甘味が刺すような辛味の良きクッションの役に。

　ジャークソースの辛味とパイナップルの甘味が両極端な、強烈なる甘辛バーガー。幾重にも仕掛けが施されて、なかなか面白い一品に思う。

§　§

　とにかく辛(から)い。のどに来る。頭のてっぺんに来る。そんな強烈な辛さ。途轍もない暴風雨の中を船が揉まれているような、そんな大航海の気分が味わえる。だから食後は嵐が過ぎ去ったよう――。

　「ステッペンチーズ」や「グリエールチーズ」など、羽のようにふんわり軽い純白のチーズを乗せたバーガーを"天使"と呼ぶなら、これは"悪"。悪のバーガー。邪悪のバーガー(笑)。人によっては普段知るイーストビレッジの顔とはまた違う表情のバーガーかも知れない。だとするならそれはあなたにとって幸福な発見だ。未だ踏み入ったことのない新たなイーストビレッジを知ったことになるのだから。

　但しいつもは「もう少しおだやかな」味ということなので、まぁ「話三割引き」ぐらいで読んでいただければと思う。