イーストビレッジのチーズは全4種類。「レッドチェダー」「モッツァレラ」、ドイツ産の「ステッペン」、そしてスイス産の「グリエール」。グリエール(グリュイエール)はフォンデュによく使うチーズで、つまり、モノによってはクーンと強い異臭を放ってダメな人はきっとダメ。だが、イーストビレッジで使わっているものはそこまでは行かず、おだやかな味と匂い。
パティは豪州産。店長古川さんが理想とする部位のみで構成された130g。改良当初味わった「ぷるりと張って」「しっかりと噛ませる」感じはこの日は弱く、細かな繊維質を感じる従来の質に戻ったようだった。個体差だろうか。コンディションによるものか。いずれにせよパティの存在は弱まり、その分最も目立っていたのが特製のトマトソースだ。
古川さんのイタリアンの経験に基づくこの自家製ソースは、熟したトマトの放つコクと旨味に富んでおり、その味だけで十二分においしい。タルタルソースと絡めばさらに「まろみ」が生まれ、グリエールチーズと合わさるとポークソーセージにも似た面白い風味が出て、ともあれこのバーガーの主役、核を成していたのはこのトマトソースだった。刻んだオニオンの大きさは相変らず絶妙にちょうど好く、ソースともよく絡み、また歯応えも良い。
バンズは北池袋の名店「ベッカーフジワラ」製。油分多め、見た目にもクリームパンのような形で、今となってはやや古風な存在。このバンズの質をもう少し工夫すれば、また新たな「イーストビレッジ」像が見えてくるだろうと思う。
ドイツ産チーズの「ステッペンチーズバーガー」同様、おだやかな味わいのバーガー。落ち着きある味とでも言おうか。肉よりパンより、ソースの旨味が際立った一品。
§ §
付け合わせのポテト・ピクルスは、毎度の通りどちらも3種類ずつ。それがまたこの店の印象を忘れ難くさせている。昼はチェリーコークもよいが、夜は是非"McSORLEY'S"辺りと合わせたい。
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― shop data ―
所在地: 東京都豊島区東池袋1-13-1 栄町通り
JR・東京メトロ・東武鉄道・西武鉄道 池袋駅歩5分 地図
TEL: 03-3981-9177
オープン: 2008年8月28日
営業時間: 11:30〜22:00
定休日: 無休(要確認)