米国産ブロッコリーのペーストを乗せたバーガー。ワカモレディップのアボカドをブロッコリーに置き換えた、と考えてもよい。
ペーストにはブロッコリーの穂の粒々を思わせる「シンシン」とした食感。そして微かな苦味。じっくり焼いたベーコンが細かく刻まれ入っており、ブロッコリーとベーコンで「BB」。ハーブやスパイスなど利かせても面白ったかも知れない。
以前の記録ではパティはオージービーフ100%・130gだったが、今はUSビーフを使用。臼歯に訴える適度な弾力。「コリ」まで行く手前の「クニッ」とした歯応え。塩コショウの利きは弱め。ゆえにアクやトゲのあるイガイガした食べ口にならず、スッと食べやすい。
天然酵母バンズは「しとっ」と張った生地に後味の余韻を埋める甘味あり。パティの下のグリルドオニオンも強い甘味。さらに間にトマトを置いて、その下にフリルレタス。前回は玉レタスだった。バーガーの供はカリフォルニア"LAGUNITAS BREWING"の「LAGUNITAS IPA」。今やアメリカンIPAのスタンダードとも称される一品。
今宵はこれで終わらず。さらに、ファンゴー向かいのアップルパイ専門店「GRANNY SMITH(グラニースミス)」の人気作、ダッチクランブルを。
目下都内で大人気・大注目の一店。同じくファンゴーの経営で、テイクアウトはカット¥400。ファンゴー店内で食べると、木の実とホイップクリームが添えられて¥500とお値打ち。
糖蜜「モラセス」を使用。グリーンティーやほうじ茶を思わせる、煎った草の香りに似た芳ばしさ。りんごもパイも空気を含んだようにふわっと軽〜い食べ口で、べっとり・ねっとりしない、重くならないおいしさが特徴。他に似た例が思い浮かばない、新種のアップルパイであるかも知れない。
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実はこの日行けたのは大変な幸運で、10月27日から11月28日まで19年目の大改装工事をおこなうため一ヶ月の休業期間に入る。再開は12月1日。創業1995年12月9日。その記念すべき20周年に向けた大胆なリニューアルだ。
「GRANNY SMITH」然り、来たる10月30日にグランドオープンする銀座「BISTRO BARNYARD」然り、その活発な動きがいま大いに注目される、都内サンドイッチレストランの草分け。ハンバーガー界に数多の人材を輩出した青い店舗とは、しばしの別れ……。
→ # FUNGO [三宿] のチーズバーガー
# 057 FUNGO [三宿]
― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区下馬1-40-10
東急田園都市線 三軒茶屋駅歩12分 地図
TEL: 03-3795-1144
URL: http://www.fungo.com/
オープン: 1995年12月9日
* 営業時間 *
日〜木: 9:00〜23:00
金・土: 9:00〜25:00
定休日: 無休(要確認)