2014年01月27日

# 317 B.B.Q KIMURA [埼玉・航空公園]




 埼玉は所沢航空記念公園向かいのこの店は、一連の埼玉遠征にご同行・ご案内いただいた埼玉県在住K氏からの紹介である。「最近気になるお店です」と、このB.B.Q KIMURA(バーベキューキムラ)のことを教えていただいた。


●BBQはエンターテインメント

 オープンは2013年6月9日。店名の通り「バーベキュー屋がやりたくて」というところからその端を発している。

 店主・木村さん曰く、BBQとはエンターテインメント。子供から大人まで誰もがその雰囲気と空間を楽しめる。しかもこの店で、この店内で、いつでも……というコンセプトにあって、「公園の目の前」というロケーションはまさに格好の場所だった。






 航空公園駅からは最も離れた公園の奥にある。電車利用の人は散策がてらゆっくり園内を抜けて来るとよい。車なら2時間無料の公園駐車場がすぐそばに。

 なお園内は火気厳禁。もちろん店内でできる「BBQ」にも限りがある。だから昨夏は店のテラスでBBQコンロを貸し出すサービスをおこなった。今は春に向け、新たなBBQメニューを開発中。出張BBQなどもやりたいと木村さん。


●ベイス〜万燈まつり

 木村さんがBBQに夢中になったのは16歳の夏のこと。持ち前のホスピタリティに目覚めて、「手間はかかるが誰もが楽しめる」BBQの魅力にすっかりハマった。


 明確に店がやりたいと計画しだしたのはオープンの5年前。2年間その資金を貯め、3年間、東京・目白の「base」に勤めた。

 その在職の最中(さなか)、「入間(いるま)の万燈まつりに出店しないか」と地元の友人から誘いを受ける。一店空きができたのだという。

 これに応じて2011年10月、入間市を代表する「万燈(まんどう)まつり」(※どこかに読み仮名を振っておいて欲しいものである)に幅2700mm×奥行き2000mmの小さな木組みの屋台を出したのが、B.B.Q KIMURAの始まりである。

 スタッフに友人・知人10人が集結。2日で400個を売り切った。「間違いなく祭りで一番盛り上がった店」と木村さん。翌年もやはりベイスで働きながら、のべ三度出店した。そして2013年2月にベイスを退職。僅か4ヶ月の準備期間で開業する。


●山小屋

 扉を開けた途端、一瞬にして魅了されてしまうような、惚れ惚れするセンスの店である。


 「山小屋をイメージして木をメインに作った」と木村さん。野外出店時のブースも同じく「山小屋」がテーマだった。

 曰く、おいしさだけでなく「気分」も、あたかも高原にBBQでもしに来ているかのような特別な気分に浸って欲しい、ということの言わば"象徴"が「山小屋」なのだそうだ。

 広い空間を広々と使っているのが何より好い。しかし「山小屋=山荘・ロッジ」というイメージよりは、もっと都会的な、今風なセンスに溢れた店である。机から椅子から、その多くのものが手作り。木村さんも連日ほぼ徹夜で作業した。


 特に入口入ってすぐに立つパーテーション、間仕切の造作が面白い。

 アンティークショップで仕入れた古い窓枠を基に一部を造り足したもの。壁には年代物の、本物のステンドグラスがはまっている。真南に向いた窓なので、終日陽が射し込んで、経年加工した床板の上にその美しい影を落とす。

 女性客7割。特に主婦層から厚い支持を得ているという理由の一つには、こうした「カフェ」としての魅力が強くある。


●スモーク

 反対の壁に造り付けられた棚には、BBQの本場・米国テキサスを訪ねた折に買い集めたBBQグッズ。


 日本でBBQと言えば河原やキャンプでする焼肉のことだが、アチラでは肉料理、肉をおいしく食べる調理法のひとつだ。テキサスへ行くと「スモークハウス」と呼ばれる専門店が幾千とある。

 そうした研究をも重ねながら、自家製のベーコンはじめ、バックリブ、チキン、サーモン、ソーセージ、マッシュポテトなどを、木村さんは自ら店でスモークしている。パティは炭火焼。

 ハンバーガー全6品。ミニ3品。自家製のスモーク肉などを挟んだサンドイッチ7品。中からチーズバーガー¥980。


 パティはUSビーフ100%の100g。炭火で焼いた超粗挽き。プンと焦げた匂いと肉粒(にくりゅう)感を有しつつ、薄く平たく食べやすい。バンズは地元所沢で人気のパン店作。黒糖のような深い甘味がふっとクラスト(表皮)から立ち上る。ゴマがよく焼かれ、粒々と小気味の好い食感。

 バンズの裏に自家製タルタルソース。ピクルス3枚、トマトは2枚。オニオンは生のスライス。チーズはモントレージャックが「しとっ」と、パティを上から軽く押さえるようにやさしく利いている。


●今できる最高のもの

 適量のケチャップ&マスタード、控え目に使ったタルタル、そして波型に切ったピクルスが、親しみやすい明快なおいしさを生んでいる。同じ直火焼きであることもあり、バーガーキングの「ワッパー」をウンと高度に磨き上げたような、そんなキャッチーな魅力のあるバーガーだ。

 オシャレに見せながら、底でしっかり「肉」が味を締めている。親しみやすさと炭のおいしさと――そのバランスに優れた一品。「今できる最高のもの」、それはこのハンバーガー、そして僕の自慢は「スタッフです」と木村さん。

§ §

 ポテトは細いシューストがどっさり。樽生はカールスバーグ。コーヒーはスペインのマシーンに、地元で有名な焙煎所から卸してもらっているブラジルの特別な豆を使用。ベイスの経験を活かし、デリバリーにも力を入れている。

 30歳までに店を出す目標を遂げて、次はBBQのより一層の充実を図るのが目標。BBQレストランとして、そしてハンバーガーショップとして、今後の飛躍が期待される一店だ。その大いなる「飛躍」に当り、「航空公園」の隣というのは何とも縁起が好い場所だ。




― shop data ―
所在地: 埼玉県所沢市東新井町737-3 第3武井ビル101
    西武鉄道新宿線 航空公園駅歩16分 地図
URL: http://www.bbqkimura.com/
TEL: 04-2941-3681
オープン: 2013年6月9日
* 営業時間 *
火〜金: 11:30〜16:00(15:30LO), 17:00〜22:00(21:30LO)
土日祝: 11:00〜22:00(21:30LO)
月曜日: 11:30〜15:30(15:00LO)
定休日: なし(要確認)

2014.1.27 Y.M
posted by ハンバーガーストリート at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 東国編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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