上の写真は失敗。上手く撮れなかった。先日の「GOTHAM GRILL」も上手く撮れなかった。こういう開いてだしてくるハンバーガーはピントを合わせるのが難しい。
私がハンバーガーをプロデュースした店、東京・豪徳寺(ごうとくじ)tokyo omo style(トウキョウオモスタイル)のハンバーガーを久しぶりに食べた。原点回帰で最もシンプルなハンバーガー¥800。
かなり間が空いてしまっていたので、ハンバーガーが今どうなっているか、正直ちょっと不安だったのである。変なクセがついて、どんどん悪い方悪い方へ向かってゆく――ということだってある。結果は……、変わっていなかった。ホッとした。
むしろその味からは作り慣れた感じが伝わって来た。当初狙っていた「尖がった」部分、立てようとしていた「エッジ」、あるいは差し込むような強い味はやや影を潜め、代わりに「日常的な食べやすさ」の方向に少し寄ったように思える。
最もプレーンでシンプルなハンバーガーを食べたワケだが、その最も「素」な状態で特に物足りなく感じること無く、何かを足したく思うことも無く、十分おいしく食べられた。「プレーンが一番おいしい」というのは、私たちが当初目指していたことである。それがこの日も変わらずその通りに実現していた。
パティの肉はUS産。粗挽きと細挽きをブレンドした125g。フライパンで焼いているが、見ての通り、表面には縦にコゲ跡。ちょっと焼き方を変えたそうで、キラキラと肉汁が滲み出て表面が艶やかだ。食べ進むうちに赤身の香ばしい好い味に突き当たる。「横の繊維感」が心地好い。
オニオンはグリルドで歯応えが軽快。バンズは湘南藤沢「Kalaheo(カラヘオ)ベーカリー」製。以前のものよりふっくらソフトに感じられたが(例えれば「あんぱん」のよう)、特に表皮(クラスト)に旨味が凝縮しており、シャリシャリと砕けて美味。最後にひと口バンズが多いのも相変らずだった。
§ §
変な硬さや力みが程好く抜けて食べやすくなったが、しかしそれだけに終わらず、「この店でしか食べられない味」という印象もしっかり残す――なかなか好いところに落ち着いているように思う。
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― shop data ―
所在地: 東京都世田谷区豪徳寺1-23-12 ささビルB1F
小田急 豪徳寺駅歩1分・東急 山下駅歩2分 地図
TEL: 03-5799-6895
URL: http://tokyoomostyle.com/
オープン: 2010年7月7日
* 営業時間 *
ランチ: 12:00〜16:00
バー: 18:00〜24:00フードLO(〜29:00閉店)
定休日: 月曜日(売切れ等あるので、要ホームページ確認)